特許
J-GLOBAL ID:200903026685385400

合成開口ソーナーシステム

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 若林 忠
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-293896
公開番号(公開出願番号):特開平10-142333
出願日: 1996年11月06日
公開日(公表日): 1998年05月29日
要約:
【要約】【課題】 レンジカーバチャ補正誤差を低減し、送受波器の大型化を防ぎ、かつ、船体速度によるマルチ送信数の制限を緩和する合成開口ソーナーシステムを提供する。【解決手段】 レンジカーバチャ補正部30に、分割開口伝搬時間計算部32を設ける。分割開口伝搬時間計算部32は送信分割開口部と受信分割開口部の位置を用いて信号往復伝搬時間を計算し、レンジカーバチャ補正時間を算出する。また、送受波部10にPRF調整器14と分割開口切替器16を設置する。PRF調整器14は送受波器の開口長と分割開口長との比が整数倍となるようにPRFを調整し、分割開口切替器16は保持している各分割開口の音響変換素子出力を切り替え、素子出力の和を計算して距離圧縮部20へ伝送する。
請求項(抜粋):
開口部を複数に分割し、その一分割開口部を音波信号送受信用、他の分割開口部を音波信号受信用とする送受波器と、該送受波器の開口長と分割開口長との比が整数倍となるように、パルス繰り返し周波数を船体速度及び分割開口長の可変により自動的に微調整し、かつ、受信用分割開口部の切替を制御するPRF調整器と、該PRF調整器の制御諸元と他の諸元により送信器を制御する送信制御器と、該送信制御器の指示によって送信音波信号を作成して前記送受波器の送受信用分割開口部に出力する送信機と、前記送受波器からの受信音波信号を増幅、AD変換して出力する受信器と、前記送受波器の音響変換素子出力を一旦保持し、前記PRF調整器の制御によって該当分割開口部に対応する素子出力を切替えて加算出力する分割開口切替器とで構成される送受波部と、該送受波部から出力される受信音波信号を送信方向に対してパルス幅圧縮する距離圧縮処理部と、該距離圧縮処理部出力に対して前記送受波器の各分割開口部における受信時刻の同期をはかるレンジカーバチャ補正部と、該レンジカーバチャ補正部出力に対して船体の進行方向にパルス幅圧縮を行うアジマス圧縮処理部と、アジマス圧縮処理結果に対して表示処理を行い、その結果を表示する表示処理部とを、有することを特徴とする合成開口ソーナーシステム。

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