特許
J-GLOBAL ID:200903026852381889

電気設備の絶縁劣化診断方法

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-091481
公開番号(公開出願番号):特開平5-264640
出願日: 1992年03月18日
公開日(公表日): 1993年10月12日
要約:
【要約】【目的】 運転中電気設備の絶縁劣化診断を正確に行う為、計測した部分放電電流信号から、その放電電荷量を定量的に求める方法を提供する。【構成】 回転機1の停止中に、絶縁された回転機1の一次側入力端子と接地線2間に標準パルスを印加し、絶縁劣化部に発生する部分放電電流信号を接地線2に取り付けた広周波数帯域電流センサ3により計測し、A/D変換波形収録装置4に収録する。さらにパーソナルコンピュータ5でその信号にFFT処理、バンドパスフィルタ処理、重合エベロープ処理を実施し唸り波形信号の重合エンベロープを求めて、部分放電発生エネルギー量を算出する。その作業を印加標準パルスの電荷量を複数回変えて繰り返し、得られた部分放電発生エネルギー量と印加標準パルスの電荷量から校正曲線を求める。次に前記校正曲線から運転中電気設備の部分放電発生エネルギー量を放電電荷量に換算し絶縁劣化診断を行う。
請求項(抜粋):
変圧器や回転機等の電気設備の接地線に広周波数帯域電流センサを取り付けて、該電気設備の運転を停止させ、その絶縁材料により絶縁された電気設備の一次側入力端子と接地線間に予め定めた電荷量の標準パルス信号を印加し、その時、該電流センサで計測されるノイズを含む部分放電電流信号をA/D変換波形収録装置に取り込んで、一定のサンプリング周期でA/D変換した後、前記サンプリング周期と同一周期でFFT処理を行ってS/N比の高い周波数帯域を選定する第一の手順と、前記電流センサからあらたに取り込んだ標準パルス印加による部分放電電流信号を第一の手順と同じくA/D変換した後、これに前記第一の手順で選定した周波数帯域についてバンドパスフィルタ処理を行って部分放電電流信号を唸り波形信号として抽出し、さらに重合エンベロープ処理を施すことによって唸り波形信号の重合エンベロープ|F(t) |を求め、その値があらかじめ設定したしきい値を超過した時、この超過分とサンプリング周期の積を求め、これがしきい値を超過した時間積算した値である部分放電発生エネルギー量を算出する作業を、印加する標準パルスの電荷量を複数回変えて、繰り返し、その作業により求めた複数回分の部分放電発生エネルギー量と印加した標準パルス電荷量の相関関係から校正曲線を求める第二の手順とから成ることを特徴とする電気設備の絶縁劣化診断方法。
IPC (2件):
G01R 31/12 ,  H01F 27/00

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