特許
J-GLOBAL ID:200903027281349717

長周期仮想振子によって建物及び物体を免震支持する地震対策

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 恩田 博宣 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2000-509922
公開番号(公開出願番号):特表2001-515160
出願日: 1998年08月13日
公開日(公表日): 2001年09月18日
要約:
【要約】本発明は、地震活動に対し完全な免震性を持つ地震保護システムに関する。本発明に係るシステムは、本発明に従い地震保護モジュール(56)として構成されてなる仮想振子(PV)上で、建物及び他の物体を支えるものである。比較的低層の建物の場合、前記地震保護モジュール(56)の限界荷重支持支点は、長い周期を持つ長大な振子の振動端であるかのように動き、その結果、被支持物体が、本質的に高周波数である地盤振動から効果的に絶縁される。本システムの機能作用は、基部の加速度又は地盤振動周波数の程度に影響されない。大きな地震の場合でさえ、物体は静止状態を保つ。本システムは、任意の荷重及び想定しうる任意の振動規模に対し構成することが可能である。ここでは、本発明に係る方法、その別形及び該方法から派生し各種用途を持つ装置、すなわち風力に対抗することと、風力の影響を受け且つ振動する基部を持つ物体の中央位置合わせを行うこととが要求される装置、及び鉛直方向の地盤振動を絶縁する装置を利用する四種の異なる対策例が説明される。
請求項(抜粋):
【請求項1】 物体、とりわけ建物を、例えば地震により誘起されるものである基部(6)の加速度に起因する動的な力から保護する方法において、物体(1)を支持する荷重支持システムに関し、任意の横方向に振動可能であり、且つ、物体(1)の質量を上昇変位させることが可能な安定な支持要素(2、11)の作用と、任意の横方向に振動可能であり、且つ、物体(1)の質量を下降変位させることが可能な不安定な支持要素(7、11、14)の作用とを、支持要素(2、7、11、14)の結合により重ね合わせて、地震により基部(6)が水平運動している間、支持された物体(1)の慣性質量の位置に対する、基部と連係してなる支持要素(2、7、11、14)上の支点(10)の変位が、結合要素又は結合要素と組み合わされてなる支持要素における荷重支持支点(P)において支持された物体(1)の極僅かな上昇をもたらすようにし、このとき、重力の作用を受けた物体(1)の質量に誘起される中央位置への安定性復元力が、該支点(P)の基部に対する空間移動の経路の勾配が小さいことに起因して小さいものとなり、したがって、支持された物体(1)の固有振動周期が長くなり、基部の横方向加速度が大きい場合であっても、支持された物体(1)の加速度は極めて小さなものとなる前記方法(参照図面;図9、図12、図13、図16、図17、図21、図22、図23、図24)。
IPC (3件):
E04H 9/02 331 ,  E02D 27/34 ,  F16F 15/02
FI (3件):
E04H 9/02 331 Z ,  E02D 27/34 B ,  F16F 15/02 C
Fターム (10件):
2D046DA12 ,  3J048AA03 ,  3J048AB01 ,  3J048AC10 ,  3J048AD06 ,  3J048BE01 ,  3J048BE11 ,  3J048BF10 ,  3J048DA03 ,  3J048EA38

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