特許
J-GLOBAL ID:200903027374430000

オルソキシレンおよびナフタレンの混合物の気相酸化による無水フタル酸の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 八田 幹雄 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-283255
公開番号(公開出願番号):特開平5-194467
出願日: 1992年10月21日
公開日(公表日): 1993年08月03日
要約:
【要約】【目的】 本発明は、オルソキシレンおよびナフタレンの混合物と、分子状酸素含有ガスとを、触媒層に導入し、接触気相酸化して無水フタル酸を製造することを目的とする。【構成】 前段触媒として、酸化バナジウムおよび特定のアナターゼ型酸化チタン、Nb、P、Sb、並びにK、Cs、RbおよびTlよりなる群から選ばれた少なくとも1種の成分を含有してなる触媒物質を不活性担体に担持せた触媒を、また後段触媒として、前段触媒物質においてK、Cs、Rb、Tl等の少なくとも1種の成分が前段触媒に対し酸化物換算で17〜63%とした以外は前段触媒と同様の触媒を、反応器の所定の層高に積層充填し、この反応器にオルソキシレンおよびナフタレンの混合物と、分子状酸素含有ガスとを、300〜450°Cの温度で導通することを特徴とするオルソキシレンおよびナフタレンの混合物を接触酸化し無水フタル酸を製造する方法である。
請求項(抜粋):
オルソキシレンおよびナフタレンの混合物を多管式固定床反応器を用い、分子状酸素含有ガスにより接触気相酸化して無水フタル酸を製造する方法において、前段触媒として、全触媒層高のうち原料ガス入口側より15〜85容量%の層高に、酸化バナジウムをV2 O5 換算で1〜20重量部、およびその粒子径が実質的に0.4〜0.7ミクロンの直径よりなる多孔性で比表面積が10〜60m2 /gのアナターゼ型酸化チタンをTiO2 換算で99〜88重量部、さらにこれらの2成分の合計100重量部に対して、ニオブがNb2 O5 換算で0.01〜1重量部、リンがP2 O5 換算で0.2〜1.2重量部、アンチモンがSb2 O3 換算で0.5〜5重量部およびカリウム、セシウム、ルビジウムおよびタリウムよりなる群から選ばれた少なくとも1種の成分が酸化物換算で0.3〜1.2重量部含有してなる触媒物質を不活性担体に5〜20g/100ml担持させた触媒を、また後段触媒として、全触媒層高のうち原料ガス出口側より85〜15容量%の層高に、上記の前段触媒物質においてカリウム、セシウム、ルビジウムおよびタリウムよりなる群から選ばれた少なくとも1種の成分が、酸化物換算で当該前段触媒における量の17〜63重量%とした触媒を、積層に充填し、次いで、この反応器にオルソキシレンおよびナフタレンの混合物と、分子状酸素含有ガスとを、300〜450°Cの温度で導通することを特徴とするオルソキシレンおよびナフタレンの混合物の気相酸化による無水フタル酸の製造方法。
IPC (4件):
C07D307/89 ,  B01J 27/18 ,  B01J 27/224 ,  C07B 61/00 300

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