特許
J-GLOBAL ID:200903027457363347

トラックリンクのマスタピン抜け止め装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 影井 俊次
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-127426
公開番号(公開出願番号):特開平8-295269
出願日: 1995年04月28日
公開日(公表日): 1996年11月12日
要約:
【要約】【目的】 トラックリンクにマスタピンを装着した状態で、機械を長期間稼動させても、このマスタピンが脱落するのを確実に防止でき、この抜け止め機構の長寿命化を図る。【構成】 トラックリンク23Rの挿通孔27Rには円環状の凹部28が形成され、マスタピン26に小径部26bを設けて、このマスタピン26を所定の位置に装着すると、凹部28と小径部26bとにより円環状の空所29が形成され、その内部に弾性リング30を収容させる。弾性リング30は空所29内では、凹部28の周壁部に当接する状態まで拡径し、かつ内周面は小径部26b側に位置することになり、マスタピン26に衝撃力が加わっても、弾性リング30がマスタピン26とトラックリンク23Rとの間における抜け止めキーとしての機能を発揮して、その間が分離できなくなる。また、弾性リング30の端部にテーパ面30aを形成しているから、強力な力を加えると、マスタピン26をトラックリンク23から抜き出して、履帯20を分解できる。
請求項(抜粋):
シューに連結したトラックリンクをトラックピンにより順次連結して無端状とした履帯であって、この履帯を分離するために、少なくとも1個のトラックピンをマスタピンとしてトラックリンクに対して着脱可能に装着したものにおいて、前記トラックリンクのマスタピンの挿通孔に円環状の凹部を設け、また前記マスタピンのこの凹部に対面する部位に小径部を設けて、これら凹部及び小径部により円環状の空所を形成し、この空所内に、断面が略C字状で、拡縮径可能な弾性リングを装着するようになし、この弾性リングは、空所内で、その内周面が小径部側に、外周面が凹部側に位置する厚みを持つものであり、かつこの弾性リングの少なくとも一方側の端部と、それに対面する凹部の段差部または小径部における段差部とのうちの少なくとも一方をテーパ面とする構成としたことを特徴とするトラックリンクのマスタピン抜け止め装置。

前のページに戻る