特許
J-GLOBAL ID:200903029253174084

新規な塞栓形成組成物

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 中村 稔 (外6名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-507842
公開番号(公開出願番号):特表2000-505045
出願日: 1996年07月29日
公開日(公表日): 2000年04月25日
要約:
【要約】カテーテル送出により血管病変を治療するのに特に適している血管を塞栓形成するための新規組成物が開示される。一実施態様において、本発明の組成物は生体適合性ポリマー、生体適合性溶媒及び約10μm未満の平均粒子サイズを有することを特徴とする生体適合性水不溶性造影剤を含む。別の実施態様において、これらの組成物中の生体適合性ポリマーが生体適合性プレポリマーで置換される。
請求項(抜粋):
1.(a)約2.5重量%から約8.0重量%までの生体適合性ポリマー、(b)約10μm以下の平均粒子サイズを有する約10重量%から約40重量%までの水不溶性、生体適合性造影剤、及び(c)約52重量%から約87.5重量%までの生体適合性溶媒 (ポリマー、造影剤及び生体適合性溶媒の重量%は全組成物の合計重量を基準とする) を含む組成物。2. 前記生体適合性溶媒がジメチルスルホキシド、エタノール及びアセトンからなる群から選ばれる請求の範囲第1項に記載の組成物。3. 前記生体適合性溶媒がジメチルスルホキシドである請求の範囲第2項に記載の組成物。4. 前記水不溶性造影剤がタンタル、酸化タンタル、タングステン及び硫酸バリウムからなる群から選ばれる請求の範囲第1項に記載の組成物。5. 前記造影剤がタンタルである請求の範囲第3項に記載の組成物。6. 前記生体適合性ポリマーがセルロースアセテート、エチレンビニルアルコールコポリマー、ヒドロゲル、ポリアクリロニトリル、ポリ酢酸ビニル、セルロースアセテートブチレート、ニトロセルロース、ウレタン/カーボネートのコポリマー、スチレン/マレイン酸のコポリマー、及びこれらの混合物からなる群から選ばれる請求の範囲第1項に記載の組成物。7. 前記生体適合性ポリマーがエチレンとビニルアルコールのコポリマーである請求の範囲第6項に記載の組成物。8. 前記造影剤が1ミクロンから10ミクロンまでの平均粒子サイズを有する請求の範囲第7項に記載の組成物。9. (a)約2.5重量%から約8.0重量%までの生体適合性ポリマー、(b)約10μm以下の平均粒子サイズを有する約10重量%から約40重量%までの水不溶性、生体適合性造影剤、及び(c)約52重量%から約87.5重量%までの生体適合性溶媒 (ポリマー、造影剤及び生体適合性溶媒の重量%は全組成物の合計重量を基準とする) を含む組成物を、血管を塞栓形成する沈殿が生成される条件下で血管にカテーテルにより送出することによる血管の塞栓形成方法。10.前記生体適合性溶媒がジメチルスルホキシド、エタノール及びアセトンからなる群から選ばれる請求の範囲第9項に記載の方法。11.前記生体適合性溶媒がDMSOである請求の範囲第10項に記載の方法。12.前記水不溶性造影剤がタンタル、酸化タンタル、タングステン及び硫酸バリウムからなる群から選ばれる請求の範囲第9項に記載の方法。13.前記生体適合性ポリマーがセルロースアセテート、エチレンビニルアルコールコポリマー、ヒドロゲル、ポリアクリロニトリル、ポリ酢酸ビニル、セルロースアセテートブチレート、ニトロセルロース、ウレタン/カーボネートのコポリマー、スチレン/マレイン酸のコポリマー、及びこれらの混合物からなる群から選ばれる請求の範囲第9項に記載の方法。14.前記生体適合性ポリマーがエチレンとビニルアルコールのコポリマーである請求の範囲第9項に記載の方法。15.前記造影剤が1ミクロンから10ミクロンまでの平均粒子サイズを有する請求の範囲第14項に記載の方法。16.(a)生体適合性プレポリマー、(b)約10μm以下の平均粒子サイズを有する水不溶性生体適合性造影剤、及び(c)生体適合性溶媒 を含む組成物。17.前記水不溶性造影剤がタンタル、酸化タンタル及び硫酸バリウムからなる群から選ばれる請求の範囲第17項に記載の組成物。18.前記造影剤がタンタルである請求の範囲第17項に記載の組成物。19.前記生体適合性プレポリマーがシアノアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、及びシリコーンプレポリマーからなる群から選ばれる請求の範囲第16項に記載の組成物。20.前記生体適合性プレポリマーがシアノアクリレートである請求の範囲第19項に記載の組成物。21.前記造影剤が1ミクロンから10ミクロンまでの平均粒子サイズを有する請求の範囲第20項に記載の組成物。22.生体適合性溶媒を更に含む請求の範囲第16項に記載の組成物。23.前記生体適合性溶媒がジメチルスルホキシド、アセトン及びエタノールからなる群から選ばれる請求の範囲第22項に記載の組成物。24.(a)生体適合性プレポリマー、(b)約10μm以下の平均粒子サイズを有する生体適合性水不溶性造影剤、及び(c)必要により、生体適合性溶媒 を含む組成物を血管にカテーテルにより送出することによる血管部位の塞栓形成方法であって、前記送出は前記プレポリマーが前記血管部位でin situ重合する条件下で行われ、それにより血管を塞栓形成し、更に非粒状薬剤が前記ポリマーに封入されることを特徴とする塞栓形成方法。25.前記水不溶性造影剤がタンタル、酸化タンタル、タングステン及び硫酸バリウムからなる群から選ばれる請求の範囲第24項に記載の方法。26.前記造影剤がタンタルである請求の範囲第25項に記載の方法。27.前記生体適合性プレポリマーがシアノアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、及びシリコーンプレポリマーからなる群から選ばれる請求の範囲第24項に記載の方法。28.前記生体適合性プレポリマーがシアノアクリレートである請求の範囲第27項に記載の方法。29.前記造影剤が1ミクロンから10ミクロンまでの平均粒子サイズを有する請求の範囲第25項に記載の方法。30.前記生体適合性溶媒がジメチルスルホキシド、アセトン及びエタノールからなる群から選ばれる請求の範囲第25項に記載の方法。31.(a)生体適合性ポリマー、生体適合性溶媒及び約10μm以下の平均粒子サイズを有する水不溶性、生体適合性造影剤を含むポリマー組成物、及び(b)カテーテル を含む部品のキット。32.前記生体適合性溶媒がジメチルスルホキシド、エタノール及びアセトンからなる群から選ばれる請求の範囲第31項に記載の部品のキット。33.前記生体適合性溶媒がジメチルスルホキシドである請求の範囲第32項に記載の部品のキット。34.前記水不溶性造影剤がタンタル、酸化タンタル、タングステン及び硫酸バリウムからなる群から選ばれる請求の範囲第31項に記載の部品のキット。35.前記造影剤がタンタルである請求の範囲第34項に記載の部品のキット。36.前記生体適合性ポリマーがセルロースアセテート、エチレンビニルアルコールコポリマー、ヒドロゲル、ポリアクリロニトリル、ポリ酢酸ビニル、セルロースアセテートブチレート、ニトロセルロース、ウレタン/カーボネートのコポリマー、スチレン/マレイン酸のコポリマー、及びこれらの混合物からなる群から選ばれる請求の範囲第31項に記載の部品のキット。37.前記生体適合性ポリマーがエチレンとビニルアルコールのコポリマーである請求の範囲第36項に記載の部品のキット。38.前記造影剤が1ミクロンから10ミクロンまでの平均粒子サイズを有する請求の範囲第37項に記載の部品のキット。39.血流を減少または停止するためのミクロバルーンカテーテルを更に含む請求の範囲第31項に記載の部品のキット。40.(a)生体適合性プレポリマー、約10pm以下の平均粒子サイズを有する水不溶性生体適合性造影剤、及び、必要により、生体適合性溶媒を含むプレポリマー組成物、及び(b)カテーテル を含む部品のキット。41.前記水不溶性造影剤がタンタル、酸化タンタル、タングステン及び硫酸バリウムからなる群から選ばれる請求の範囲第40項に記載の部品のキット。42.前記造影剤がタンタルである請求の範囲第41項に記載の部品のキット。43.前記生体適合性プレポリマーがシアノアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、及びシリコーンプレポリマーからなる群から選ばれる請求の範囲第40項に記載の部品のキット。44.前記生体適合性プレポリマーがシアノアクリレートである請求の範囲第43項に記載の部品のキット。45.前記造影剤が1ミクロンから10ミクロンまでの平均粒子サイズを有する請求の範囲第40項に記載の部品のキット。46.血流を減少または停止するためのミクロバルーンカテーテルを更に含む請求の範囲第40項に記載の部品のキット。
IPC (6件):
A61K 31/745 ,  A61P 9/00 ,  A61K 31/765 ,  A61K 31/78 ,  A61K 31/80 ,  A61K 49/00
FI (6件):
A61K 31/745 ,  A61K 31/00 609 ,  A61K 31/765 ,  A61K 31/78 ,  A61K 31/80 ,  A61K 49/00 A
引用特許:
審査官引用 (9件)
  • 動脈瘤の液体塞栓材料
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平4-301502   出願人:株式会社日本感光色素研究所
  • 特開昭63-281660
  • 塞栓術用カテーテル
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平5-309516   出願人:テルモ株式会社
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引用文献:
審査官引用 (1件)
  • Journal of Neurosurgery, 1992, Vol.74,No.4, p497-500

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