特許
J-GLOBAL ID:200903029316033052

硬質被覆層の改質α型Al2O3層がすぐれた結晶粒界面強度を有する表面被覆サーメット製切削工具

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (3件): 富田 和夫 ,  鴨井 久太郎 ,  影山 秀一
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2006-285526
公開番号(公開出願番号):特開2007-160497
出願日: 2006年10月19日
公開日(公表日): 2007年06月28日
要約:
【課題】硬質被覆層の改質α型Al2O3層がすぐれた結晶粒界面強度を有する表面被覆サーメット製切削工具を提供する。【解決手段】工具基体の表面に、Ti化合物層の下部層と、α型Al2O3層の上部層からなる硬質被覆層を形成してなる被覆サーメット工具の前記上部層を、電界放出型走査電子顕微鏡と電子後方散乱回折像装置を用い、表面研磨面の測定範囲内に存在する六方晶結晶格子を有する結晶粒個々に電子線を照射して、前記結晶粒の各結晶面の法線が表面研磨面の法線と交わる角度を測定し、この測定結果から(0001)面および{10-10}面を選び出し、さらに、選び出した(0001)面および{10-10}面において、それぞれ隣接する結晶粒相互の界面(結晶粒界面単位)における(0001)面の法線同士および{10-10}面の法線同士の交わる角度が15度以下の結晶粒界面単位が全結晶粒界面単位の45%以上を占める結晶粒界面配列を示す改質α型Al2O3層で構成する。【選択図】なし
請求項(抜粋):
炭化タングステン基超硬合金または炭窒化チタン基サーメットで構成された工具基体の表面に、 (a)下部層として、いずれも化学蒸着形成された、Tiの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、炭酸化物層、および炭窒酸化物層のうちの1層または2層以上からなり、かつ3〜20μmの合計平均層厚を有するTi化合物層、 (b)上部層として、化学蒸着した状態でα型の結晶構造を有し、電界放出型走査電子顕微鏡と電子後方散乱回折像装置を用い、表面研磨面の測定範囲内に存在する六方晶結晶格子を有する結晶粒個々に電子線を照射して、前記結晶粒の各結晶面のそれぞれの法線が前記表面研磨面の法線と交わる角度を測定し、この測定結果から、結晶粒の構成結晶面である(0001)面および{10-10}面を選び出し、さらに、選び出した(0001)面および{10-10}面において、それぞれ隣接する結晶粒相互の界面(結晶粒界面単位)における(0001)面の法線同士および{10-10}面の法線同士の交わる角度を求めた場合に、前記(0001)面の法線同士および{10-10}面の法線同士の交わる角度が15度以下の結晶粒界面単位が全結晶粒界面単位の45%以上の割合を占める結晶粒界面配列を示し、かつ2〜20μmの平均層厚を有する改質α型酸化アルミニウム層、 以上(a)および(b)で構成された硬質被覆層を蒸着形成してなる、硬質被覆層の改質α型酸化アルミニウム層がすぐれた結晶粒界面強度を有する表面被覆サーメット製切削工具。
IPC (2件):
B23B 27/14 ,  C23C 16/30
FI (2件):
B23B27/14 A ,  C23C16/30
Fターム (24件):
3C046FF03 ,  3C046FF05 ,  3C046FF10 ,  3C046FF13 ,  3C046FF16 ,  4K030AA01 ,  4K030AA03 ,  4K030AA10 ,  4K030AA14 ,  4K030AA17 ,  4K030AA18 ,  4K030BA18 ,  4K030BA35 ,  4K030BA36 ,  4K030BA38 ,  4K030BA41 ,  4K030BA43 ,  4K030BB03 ,  4K030BB12 ,  4K030CA03 ,  4K030CA11 ,  4K030FA10 ,  4K030JA01 ,  4K030LA22
引用特許:
出願人引用 (2件) 審査官引用 (1件)

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