特許
J-GLOBAL ID:200903029404008769

放射性物質を利用した乱数発生方法とその装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 八嶋 敬市
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-204158
公開番号(公開出願番号):特開平9-050369
出願日: 1995年08月10日
公開日(公表日): 1997年02月18日
要約:
【要約】 (修正有)【課題】 数学的、かつ科学法則上で実証される完全な乱数を発生する。【解決手段】 所定の崩壊常数λに従い、時間tの経過とともに、放射線を放射して崩壊する放射性物質において、放射線を所定のエネルギーレベルを保有する粒子として捕え、この粒子の放射分布が指数関数の分布に従う点に基づき、任意の時間aにおける時間区間h内に放射される粒子の個数がk個である確率を示す確率式Pkから近似する自然数をk個を決定し、放射線計測装置により計測を繰り返して実行し、時間区間h内に検出した粒子の個数がk個である場合、当該確率下での当たりとする。正の整数からなる乱数範囲を設定して、その逆数に最も近似する確率からPkの数値を設定し、k個を決定する。計測を前記乱数範囲まで繰り返し実行すると、確率的に必ず1回は当たりが出るものとし、検出粒子の個数が所定のk個になった時の計測回数を、乱数として出力する。
請求項(抜粋):
所定の崩壊常数λに従い、時間tの経過とともに、放射線を放射して崩壊する放射性物質において、放射線を所定のエネルギーレベルを保有する粒子として捕え、この粒子の放射分布は次の指数関数、F(t)=λe{-λt}ここでeは自然対数、{}内はeの指数を表す、の分布に従う点と、この関数Fにおいて、任意の時間aにおける時間区間hの(a,a+h)内に放射される前記粒子の個数が,k個である確率Pkは、次の式、Pk=e{-λt}(λh){k}/k!ここでk=0、1,2,3,・・・、k!=1・2・3・・・k(階乗)、{}内は指数を表す、で表示される点に注目し、上記式Pkを、個数kについて解き、次の式、k=G(e、Pk、λ、h)を得て、ここで、関数Gは上記e、Pk、λ、hをパラメータとし、これらに所定の実数を代入してえられる値に近似する自然数をk個とし、放射線計測装置により計測を繰り返して実行し、所定時間h内に検出した前記粒子の個数が、所定のk個であるかどうかを判断し、k個である場合に当該確率下での当たりとする方法を利用し、正の整数からなる所望の乱数範囲を設定してその逆数に最も近似する確率から前記Pkの数値を設定し、その時の上記式 k=G(e、Pk、λ、h)からk個を決定し、前記計測を前記乱数範囲まで繰り返し実行すると、確率的に必ず1回は前記当たりが出るものとし、検出粒子の個数が所定のk個になった時の計測回数を、乱数として出力することを特徴とする放射性物質を利用した乱数発生方法。
IPC (2件):
G06F 7/58 ,  G21H 5/00
FI (2件):
G06F 7/58 A ,  G21H 5/00

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