特許
J-GLOBAL ID:200903029617973883

無段変速車両の操舵制御装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 落合 健 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-357997
公開番号(公開出願番号):特開平11-189168
出願日: 1997年12月25日
公開日(公表日): 1999年07月13日
要約:
【要約】【課題】 無段変速車両の操舵制御装置から摺動構造やカム構造を廃止して砂粒や塵の付着による作動不良の発生を未然に回避する。【解決手段】 チェンジレバー31を前後に操作すると左右の静油圧式無段変速機に接続された左右のプッシュプルケーブル33L ,33R がミキシング機構32を介して同方向に移動し、車両を前後進させる。ステアリングハンドルの操作によりステアリングシャフト46が回転すると、左右のプッシュプルケーブル33L ,33R がミキシング機構32を介して逆方向に移動し、車両を旋回させる。ミキシング機構32はタイロッド51およびレバー44,54,56から構成されて摺動構造やカム構造を持たないため、砂粒や塵の付着により作動不良が発生することがない。
請求項(抜粋):
左右の駆動輪(18L ,18R )に接続された左右の無段変速機(TL ,TR )と、乗員によって操作されて左右の無段変速機(TL ,TR )の出力を同一速度で増減させる車速入力手段(31)と、乗員によって操作されて左右の無段変速機(TL ,TR )の出力を相互に異なる速度に変化させる操舵入力手段(7)と、車速入力手段(31)の操作および操舵入力手段(7)の操作をミキシングして左右の無段変速機(TL ,TR )に伝達するミキシング機構(32)と、を備えた無段変速車両の操舵制御装置において、前記ミキシング機構(32)は、操舵入力手段(7)の操作に連動して揺動する揺動プレート(50)と、揺動プレート(50)の揺動中心を通る前後方向中心線(L)に対して左右対称の位置に一端が枢支されて前後方向に延びる左右のタイロッド(51)と、車体(36)に左右方向に支持されて車速入力手段(31)の操作に連動して回動する第1固定支軸(34)と、第1固定支軸(34)に偏心して設けられて該第1固定支軸(34)を中心とする円弧上を移動する移動支軸(43)と、一端が移動支軸(43)に枢支されて他端が左右のタイロッド(51)の他端に枢支された左右の第1レバー(44)と、一端が左右の第1レバー(44)に枢支された左右の第2レバー(56)と、車体(37)に左右方向に支持された第2固定支軸(35)と、中間部が第2固定支軸(35)を介して車体(37)に枢支され、一端が左右の第2レバー(56)の他端に枢支されるとともに他端が左右の無段変速機(TL ,TR )に接続された左右の第3レバー(54)と、を備えてなり、操舵入力手段(7)をフル転舵位置に操作したときに、揺動プレート(50)に枢支された左右一方のタイロッド(51)の一端は前記前後方向中心線(L)を越えて反対側に移動することを特徴とする無段変速車両の操舵制御装置。

前のページに戻る