特許
J-GLOBAL ID:200903029791630103

担体流出防止装置を備えた廃水処理装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 松浦 憲三
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-112736
公開番号(公開出願番号):特開平9-294993
出願日: 1996年05月07日
公開日(公表日): 1997年11月18日
要約:
【要約】【課題】スクリーンを用いないで担体を処理槽外に流出しないようにすることのできる担体流出防止装置を備えた廃水処理装置を提供する。【解決手段】曝気処理ゾーン32から担体分離ゾーン34への流入路40上方に、曝気装置16からのエア26が混入しない水域42を形成し、この水域42に、エアリフト作用により処理槽14内に発生する上向流が液面で反転して下降する時の下向流エリアを形成する。この結果、曝気処理ゾーン32で処理された処理水は担体分離ゾーン34に流入する。担体分離ゾーン34に流入する処理水の流入量よりもトラフ22から排出する排出量を小さくすると共に担体分離ゾーン34を上昇する処理水の上昇速度が担体24の沈降速度よりも小さくなるように流入量、排出量及び担体の比重の関係を設定したので、担体分離ゾーン34に流入した処理水の一部は担体分離ゾーン34を上昇してトラフ22排出部から排出され、処理水の残りは担体分離ゾーン34で沈降した担体24を伴って戻り口44から曝気処理ゾーン32に戻される。
請求項(抜粋):
微生物が固定化された流動担体を有する処理槽内に廃水を流入させ、前記処理槽内に設けた曝気装置からエアを曝気して前記処理槽内を好気性状態にすると共に前記担体を流動させて前記廃水を担体で生物学的に処理し、処理した処理水を排出部から排出する廃水処理装置に、前記処理槽内から前記担体の流出を防止する担体流出防止装置を備えた廃水処理装置に於いて、前記担体流出防止装置は、側壁部を形成する側壁部材と下方内側に傾斜させて底壁部を形成する底壁部材とから成る区画体で前記処理槽内を曝気処理ゾーンと前記排出部が配設された担体分離ゾーンとに区画し、前記底壁部材の上端部を前記側壁部材の下端部の外側に沿って間隙を設けて配設させて前記曝気処理ゾーンで処理された処理水が前記担体分離ゾーンに流入する流入路を形成すると共に前記側壁部材の曝気処理ゾーン側に側壁部材に沿って前記曝気装置から曝気されるエアが混入しない水域を形成し、前記底壁部材の下端部に前記担体分離ゾーンで分離された担体が前記曝気処理ゾーンに戻る戻り口を形成し、前記戻り口の下方近傍に前記曝気装置からのエアが前記戻り口から担体分離ゾーンに侵入しないようにエアの流れを阻止する阻止部材を配設し、前記流入路から担体分離ゾーンに流入する処理水の流入量よりも前記排出部から排出する排出量を小さくすると共に前記担体分離ゾーンを上昇する前記処理水の上昇速度が前記担体の沈降速度よりも小さくなるように前記流入量、前記排出量及び前記担体の比重の関係を設定することを特徴とする担体流出防止装置を備えた廃水処理装置。

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