特許
J-GLOBAL ID:200903029986298081
高能率多値変調波復調装置
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
京本 直樹 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-213282
公開番号(公開出願番号):特開平7-066844
出願日: 1993年08月30日
公開日(公表日): 1995年03月10日
要約:
【要約】【目的】QAM信号等の高能率多値変調波の復調装置におけるフェージングひずみ補償のためのAGC制御の速度,精度を高め、A/D変換のためのハードウェア量,演算量を減少させる。【構成】フェージングひずみを受けたQAM変調波を無線部210で受信し利得制御信号の値に応じたレベルに調整して出力する。フレームシンボル検出前はこの出力のフェージング周期程度の時間単位の振幅成分を信号振幅検出回路241で検出し利得制御信号とする。QAM復調部220のI,Q出力からフレームシンボルが検出された後は、その振幅のデータ値と所定の基準値との誤差に基づいて利得制御信号の値を決定する。フレームシンボル周期はフェージング周期より極めて短いため、AGC制御の速度が向上し、A/D変換器227,228の量子化精度および範囲を低下させ、データ復元制御部230のビット列復元の演算精度および演算量を低下させる。
請求項(抜粋):
搬送波の移送偏移とともに振幅偏移にも情報を担わせる高能率多値変調方式により送信側の複数ビットのディジタルデータ列に対応するシンボルが変調されている変調波をフェージングひずみの発生する伝搬路を通して受信し、前記シンボルを復調し前記ディジタルデータ列に復元する高能率多値変調波復調装置において。前記伝搬路によるフェージングひずみを受けた前記変調波を受信し利得制御信号の値に応じた振幅利得制御を行い振幅制御された変調波として出力する振幅利得制御手段と、前記振幅制御された変調波を互いに直交する位相対応に同期検波し前記シンボルのアナログ信号の振幅を所定の量子化レベルで量子化し対応する振幅レベル値を示す第1および第2のディジタル復調信号としてそれぞれ出力する復調手段と、前記第1および第2のディジタル復調信号の両方の値に基づいて所定の演算処理を行い前記シンボルの種別を判断し前記複数ビットのディジタルデータ列を復元する復元制御手段と、前記送信側により前記フェージングひずみの周期よりも短い一定周期で前記変調波に挿入された所定振幅偏移のフレームシンボルを前記復元制御手段のシンボル種別判定結果に基づいて検出するフレームシンボル検出手段と、前記一定周期ごとに前記フレームシンボル検出手段により検出された前記フレームシンボルに対応する前記復調手段からの前記第1および第2のディジタル復調信号の示す振幅レベル値に応じて前記利得制御信号の値を決定する第1の利得制御手段と、前記振幅利得制御手段からの前記振幅制御された変調波を包絡線検波し前記フレームシンボルの前記一定周期よりも長い時間範囲内の振幅レベル値に応じて前記利得制御信号の値を決定する第2の利得制御手段と、前記伝搬路からの前記変調波の受信開始時点では前記第2の利得制御手段の出力を、前記フレームシンボル検出手段による前記フレームシンボルの検出開始時点以降は前記第1の利得制御手段の出力を前記利得制御信号として選択し前記振幅利得制御手段へ入力させる選択手段と、を備えることを特徴とする高能率多値変調波復調装置。
前のページに戻る