特許
J-GLOBAL ID:200903030229924011

耐破壊性能に優れた建築用低降伏比高張力鋼材及びその製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 茶野木 立夫 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-170262
公開番号(公開出願番号):特開平10-017982
出願日: 1996年06月28日
公開日(公表日): 1998年01月20日
要約:
【要約】【課題】 大地震などによる大きく且つ繰り返し塑性歪を受けるような場合にも、塑性歪による材質の劣化が非常に小さく、塑性変形後においても脆性き裂発生・進展を容易にする延性き裂の発生や進展を抑制し、かつ万一破壊が発生した場合でも、その脆性き裂の進展を停止できる安全性の極めて高い耐破壊性能に優れた鋼材を製造する。【解決手段】 母材強度および靱性、ならびに溶接継手確保のために化学成分範囲を限定し、延性破壊の発生特性及びき裂伝播停止特性の繰り返し塑性変形後の劣化を抑制するためにP,S,Oを低減する。さらに固溶N低減のために全N量の低減とともにN固定元素Al,Ti,Zr,Nb,Ta,V,Bを添加し、さらにマルテンサイトの分散による低降伏比化を図り、かつ靱性・脆性き裂伝播停止特性のために板厚中心部の結晶粒径微細化を図り、板厚の表層10〜33%の厚み範囲に平均粒径が3μm以下の超細粒組織を付与する。
請求項(抜粋):
重量%で、C :0.01〜0.15%Si:0.01〜1.0%Mn:0.1〜2.0%Al:0.003〜0.1%N :0.001〜0.006%を含有し、かつ、N(%)-Al(%)/3.0≦0で、不純物としてのP,S,Oの含有量がP :0.01%以下S :0.01%以下O :0.006%以下で、残部鉄及び不可避不純物からなる鋼材であって、板厚中心部の平均結晶粒径が30μm以下であり、さらに、鋼材体積に占めるマルテンサイト割合が10〜60%であり、さらに、該鋼材を構成する外表面のうち少なくとも2つの外表面に関して、表層から全厚みの10〜33%の範囲内の平均フェライト粒径が3μm以下の超細粒組織であることを特徴とする耐破壊性能に優れた建築用低降伏比高張力鋼材。
IPC (6件):
C22C 38/00 301 ,  C21D 8/00 ,  C21D 9/00 101 ,  C22C 38/06 ,  C22C 38/14 ,  C22C 38/58
FI (6件):
C22C 38/00 301 A ,  C21D 8/00 B ,  C21D 9/00 101 A ,  C22C 38/06 ,  C22C 38/14 ,  C22C 38/58
引用特許:
審査官引用 (3件)

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