特許
J-GLOBAL ID:200903030247749065

減衰力可変ショックアブソーバ制御装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 足立 勉
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-104017
公開番号(公開出願番号):特開平7-309117
出願日: 1994年05月18日
公開日(公表日): 1995年11月28日
要約:
【要約】【目的】 加速度センサにより検出したばね上加速度を積分・フィルタ処理して車両のばね上速度を求め、その値が所定値以下のときにショックアブソーバを減衰力が小さいS-Sモードに制御する装置において、バンク路走行時や旋回走行時にショックアブソーバがS-Sモード以外に長時間制御されるのを防止する。【構成】 S-Sモード以外のモードへの切替時にその保持時間をカウンタKTを用いて計時し(130)切替保持時間が所定時間に達すると装置の誤動作を判断して(140:YES)、一定時間誤動作判定値GHをセットする(150)ことにより、積分処理後のばね上速度から制振すべき周波数帯のばね上速度を抽出するハイパスフィルタのカットオフ周波数を通常より高い所定周波数に変更させる。この結果、バンク路走行時や旋回時等に、ショックアブソーバがS-Sモード以外のモードに長時間保持されて、車両の乗り心地や操縦安定性が低下するのを防止できる。
請求項(抜粋):
車両のばね上とばね下との間に設けられ、伸び側減衰力が大きく縮み側減衰力が小さい第1のモード、伸び側減衰力が小さく縮み側減衰力が大きい第2のモード、及び、伸び側及び縮み側減衰力が共に上記第1のモード及び第2モードのときに大きい値として設定される減衰力よりも小さい第3のモード、のいずれかに切替可能なショックアブソーバと、車両のばね上の上下方向の加速度を検出する加速度検出手段と、該加速度検出手段からの検出信号を積分処理してばね上の上下方向の速度を演算するばね上速度演算手段と、該ばね上速度演算手段により算出されたばね上速度から、制振すべき所定周波数帯のばね上速度成分を抽出するフィルタ手段と、該フィルタ手段にて抽出された所定周波数帯のばね上速度の絶対値が所定の判定速度以下であるとき、上記ショックアブソーバを上記第3のモードに制御し、上記ばね上速度の絶対値が該判定速度を越えると、該ばね上速度を抑制すべく上記ショックアブソーバを上記第1又は第2のモードに制御する減衰力制御手段と、を備えた減衰力可変ショックアブソーバ制御装置において、上記ショックアブソーバが上記第1及び第2のモードのいずれかに切り替えられているとき、当該モードの保持時間を計時する計時手段と、該計時手段により計時された保持時間が予め設定された所定時間に達したときに、上記減衰力制御手段の誤動作を判定する誤動作判定手段と、該誤動作判定手段にて上記減衰力制御手段の誤動作が判定されると、所定期間、上記フィルタ手段から上記減衰力制御手段に入力されるばね上速度の絶対値を小さい値に補正するばね上速度補正手段と、を備えたことを特徴とする減衰力可変ショックアブソーバ制御装置。

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