特許
J-GLOBAL ID:200903030495297022

予充填注射器用の使い捨て自動注射装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 木村 正巳
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-511635
公開番号(公開出願番号):特表平8-505543
出願日: 1993年10月18日
公開日(公表日): 1996年06月18日
要約:
【要約】一端に頭部を有し他端に注射針を取り付けた、医薬予充填注射器用の自動注射装置において、使用者の体に注射針を自動的に刺し通す機能を有し、医薬の注入を実行する第2の装置(D2)を制御する第1の装置(D1)を包含し、この第1の装置が、注射器(4)を収容するように形成され、上端にこの注射器の頭部を当接させるのに好適な座を形成するカラーを備えた円筒形の本体(1)と、この本体と同心でその円筒形の表面上を滑動するようにした滑動管状要素またはスライダ(5)と、前記本体(1)及び前記スライダ(5)の一方に形成された角を落とした突起と、前記本体及び前記スライダの他方に形成された肩部(11)と、前記突起と前記肩部との間に部分的に配設されるように設計され、前記本体(1)と前記スライダ(5)の往復運動を妨げるように配置され、これによって前記スライダを、前記注射器の注射針(10)の全体を覆う位置に維持させるとともに、前記スライダに加えられる力が所定の大きさに達すると拡張して、前記本体と前記スライダとの往復運動を許容するようにし、前記スライダが、前記注射針が露出し使用者の体に剌し込まれる位置に達するようにする弾性リング(9)と、前記往復運動が完了した時前記第2の装置のトリガ手段を釈放して、注射針の完全な刺し込みがなされた後のみに医薬の注入を開始させて、所望しない深さ及び位置における医薬の供給を回避させるように前記スライダに取り付けた付加部材とを包含する自動注射装置。
請求項(抜粋):
1 一端に頭部を有し他端に注射針を取り付けた、医薬予充填注射器用の自動注射装置において、使用者の体に注射針を自動的に刺し通す機能を有し、医薬の注入を実行する第2の装置(D2)を制御する第1の装置(D1)を包含し、この第1の装置が、注射器(4)を収容するように形成され、上端にこの注射器の頭部を当接させるのに好適な座を形成するカラーを備えた円筒形の本体(1)と、この本体と同心でその円筒形の表面上を滑動するようにした滑動管状要素またはスライダ(5)と、前記本体(1)及び前記スライダ(5)の一方に形成された角を落とした突起と、前記本体及び前記スライダの他方に形成された肩部(11)と、前記突起と前記肩部との間に部分的に配設されるように設計され、前記本体(1)と前記スライダ(5)の往復運動を妨げるように配置され、これによって前記スライダを、前記注射器の注射針(10)の全体を覆う位置に維持させるとともに、前記スライダに加えられる力が所定の大きさに達すると拡張して、前記本体と前記スライダとの往復運動を許容するようにし、前記スライダが、前記注射針が露出し使用者の体に剌し込まれる位置に達するようにする弾性リング(9)と、前記往復運動が完了した時前記第2の装置のトリガ手段を釈放して、注射針の完全な剌し込みがなされた後のみに医薬の注入を開始させて、所望しない深さ及び位置における医薬の供給を回避させるように前記スライタに取り付けた付加部材とを包含する自動注射装置。2 請求項1記載の自動注射装置において、前記第2の装置が、内孔を形成され下部開放端部と上部閉鎖底部とを有するケーシング(14)を包含し、前記下部開放端部が接続手段(12、13)により前記本体(1)の上端に固定され、前記ケーシング(14)が、前記内孔内に軸線方向に滑動し注射器ピストン(23)に当たり他端は前記閉鎖底部との間に圧縮されたばね(22)により付勢されたピストン(21)を収容し、このピストンがトリガ手段によって保留されており、前記スライダの付加部材が上縁部を備えた前記スライダの上部延長部分によって形成されており、前記トリガ手段が前記上縁部によって釈放されるようにした自動注射装置。3 請求項2記載の自動注射装置において、前記トリガ手段が、前記ケーシング(14)の内孔内に突出し、前記ピストンを保留する少なくともひとつの止め歯と、この少なくともひとつの止め歯を前記内孔の外へ付勢する手段とを包含し、前記少なくともひとつの止め歯が、ふたつの位置の間を動ける制御スリーブ(17)により前記内孔内に維持されており、これらふたつの位置のうち、下方の位置では、前記少なくともひとつの止め歯が前記内孔から出るのを妨げられ、上方の位置では、前記少なくともひとつの止め歯が前記内孔の外へ出る自由を有し、前記スライダの上縁部が、このスライダが前記注射針を完全に露出させる時、前記上縁部が前記下方の位置において前記制御スリーブ(17)と係合して、これを上方の位置へと上方に動かすようにした自動注射装置。4 請求項2または3記載の自動注射装置において、注入を行う前記第2の装置を覆うために前記ケーシング(14)の上端に固定された管状の保護カバー(24)をさらに包含する自動注射装置。5 請求項1ないし4のいずれかに記載の自動注射装置において、自動安全注射針保護手段が設けられており、この自動安全注射針保護手段が、前記ケーシング(14)のまわりに配設され下方の位置と上方の位置との間を動ける弾性スリーブ(31)と、前記スライダの上部部分に形成され、変形状態の前記弾性スリーブを下方の位置に受ける座(35)と、注射の完了後自動注射装置が使用者の体から外された時前記スライダをその最初の位置へ戻す戻しばね(36)とを包含し、前記弾性スリーブの少なくともひとつの部分が、前記ケーシング(14)と前記保護カバー(24)の一方と圧力接触して、これにより与えられた摩擦が、前記スライダのスナップ後退運動を妨害するには十分でない程度に軽いが、座(35)に対してなされる摩擦力よりも大きい摩擦力を生ずるに充分に高いものとし、これにより、前記スナップ運動中前記弾性スリーブが上方の位置へと上方に押され、前記スライダが前記戻しばねによって押し戻される時、前記弾性スリーブが前記上方の位置に留まるようにし、前記弾性スリーブの長さを、前記スライダのストロークの長さ寄りも僅かに短いものとし、これによって前記弾性スリーブが前記座(35)から完全に出て、その自由状態に戻り、このようにして前記スライダを注射針保護位置へと不可逆的に鎖錠するようにした自動注射装置。6 請求項1記載の自動注射装置において、前記スライダ(5)が前記円筒形の本体(1)の外側でそのまわりに配設されている自動注射装置。7 請求項2記載の自動注射装置において、前記接続手段が、前記ケーシング(14)の下端に配設したたわみ性の歯(13)と、前記注射器支持本体(1)のスロット(12)とを包含する自動注射装置。8 請求項3記載の自動注射装置において、前記トリガ手段が、前記ケーシンング(14)に形成された円形の溝(20)内で作動する止め歯と、この止め歯を前記ケーシングの内孔の内部へと内方に突出させるスロットとを備えた弾性のスリットリング(19)を包含する自動注射装置。9 請求項4記載の自動注射装置において、前記管状の保護カバー(24)に、このカバーに形成されたふたつの対応する孔(28、29)内に挿入されるようにしたふたつの安全ピン(26、27)を支持するたわみ性の半径方向アーム(25)を設け、前記安全ピンが挿入され自動注射装置が作動していない時は、下方の安全ピン(27)が、前記スライダ(5)の縁部に当たっており、他方上方の安全ピン(26)は、前記制御スリーブ(17)に形成され上方への運動を妨げ安全装置として作用する環状の肩部(30)に当たっている自動注射装置。10 請求項5記載の自動注射装置において、前記弾性スリーブ(31)に、長手方向スリット(37)と、前記カバー(24)の内壁に対して摩擦を伴って滑動するようにした環状の突起(33)を備えた上部の円筒形部分(32)と、好適には長手方向のスリットを備えた下部の薄いたわみ性の部分とを形成した自動注射装置。11 一方の端部に頭部を有し他方の端部に注射針を取り付けた、医薬予充填注射器用の自動注射針刺し込み装置において、前記注射器の頭部を受け入れこれを鎖錠する座(102、202)を備え前記注射針の基部まで前記注射器を収容する注射器支持本体(101、201)と、この注射器支持本体に沿って滑動できる管状の滑動要素またはスライダ(105、205)と、前記注射器支持本体及び前記スライダのいずれか一方に設けられこの一方の要素の縁部とともに止めスリットリング(109、209)のための座を形成するに好適な環状の角を落とした突起(108、208)とを包含する自動注射装置。12 請求項11記載の自動注射装置において、前記スライダが前記注射器支持本体の外部にある自動注射装置。13 請求項11記載の自動注射装置において、前記スライダが前記注射器支持本体の内部にある自動注射装置。14 請求項11または12記載の自動注射装置において、前記注射器及び前記注射器支持本体が一体の部片(304)を形成している自動注射装置。15 一端に頭部を有し他端に注射針を取り付けた、医薬予充填注射器用の自動注射装置において、第1のトリガ手段を釈放することにより使用者の体に注射針を自動的に刺し通す機能を有し、医薬の注入を第2のトリガ手段の制御によって実行する第2の装置(D2)を制御する第1の装置(D1)を包含し、この第1の装置が、注射器(4)に同心で前記注射針を覆う位置において前記第1のトリガ手段により前記注射器に接続されるようにした滑動管状要素またはスライダ(5、305)を包含し、前記トリガ手段が、前記スライダが使用者の体に対して当てられ前記注射器に所定の力を加える時釈放可能であり、前記スライダが、前記往復運動が完了し前記第2の装置の第2のトリガ手段を斜空砲するために配設した付属部材に取り付けられ、この結果注射針の剌し込みが完了した後のみに医薬の注入を開始させて、所望しない深さ及び所望しない場所での医薬の供給を回避するようにした自動注射装置。16 請求項15記載の自動注射装置において、前記トリガ手段の少なくともひとつが、弾性の拡張できるスリットリング(9、19)を包含する自動注射装置。17 一端に頭部を有し他端に注射針を取り付けた、医薬予充填注射器用の自動注射装置において、注射器に沿って滑動できる管状の滑動要素またはスライダ(5、105、205、305)を包含し、前記注射器及び前記スライダは釈放可能なトリガ手段によって接続され、自動注射装置が使用前の状態の時前記スライダが前記注射針の端部を完全に覆い、前記スライダが使用者の体に当てられて前記注射器に所定の力を加えた時、前記トリガ手段が釈放されるようにした自動注射装置。18 請求項17記載の自動注射装置において、前記トリガ手段が、弾性止めスリットリング(9、109、209、309)を包含する自動注射装置。19 一端に頭部(417)を有し他端に注射針(410)を取り付けた、医薬予充填注射器(404)用の自動注射針剌し込み装置において、管状をなし前記注射器の上に滑動でき、スロットを備えた溝(406)を形成した滑動要素またはスライダ(405)と、内方に配設された止め歯を備え、前記溝内に、前記止め歯が前記スライダの中で内方に突出するようにして前記溝内に配設され、前記スライダが前記注射針を完全に覆う位置にある時前記注射器と前記スライダの往復運動を排除するようにした弾性の拡張できるスリットリング(419)と、前記スライダの上を滑動するように取り付けられ、注射器頭部に対抗する前記スライダの端部を越えて突出し、前記スライダ内に突出する歯により圧縮状態に前記スリットリングを維持するようにするとともに、前記スリットリングを受けるようにした溝を内壁に形成して前記スリットリングを拡張して前記歯を前記スライダの内部から引き出すようにしたはめ筒(411)と、前記はめ筒の下端と前記スライダの外壁に形成した肩部との間に配設され、前記スライダの溝が前記はめ筒の溝から遠い、前記注射器の頭部から離れた位置に前記はめ筒を付勢する戻しばね(412)と、前記はめ筒に対する前記スライダの往復運動を前記注射器の頭部から離れるように制限する手段(414、415)とを包含する自動注射針刺し込み装置。20 請求項15記載の自動注射装置において、前記第1の注射針剌し込み装置が請求項19記載のものであり、前記第2の注入実行装置が請求項2ないし4のいずれかに記載の装置である自動注射装置。
IPC (2件):
A61M 5/20 ,  A61M 5/32

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