特許
J-GLOBAL ID:200903030537815207

サイホン式洋風便器

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 齋藤 義雄
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-021951
公開番号(公開出願番号):特開平9-195366
出願日: 1996年01月12日
公開日(公表日): 1997年07月29日
要約:
【要約】【課題】 洋風便器におけるサイホン式トラップウエイの構成を改善して、サイホン現象を素早く起動させると共に、汚物の詰り発生をも防止可能とする。【解決手段】 給水口2から供与の洗浄水Wが、リム通水路3を介し便鉢4とジェット水路5からサイホン式トラップウエイ6のトラップウエイ入口6aより順次立上がり部6c、立下り部6eへと流入してサイホン現象が起動し、便鉢4内の汚物を排水口7から放流可能である。立下り部6eの堰流下端縁部6mからのサイホン水W1 をサイホン水射出筒部6fの下降傾斜受承面6iから下降傾斜射出面6jを介して、サイホン水衝突鉛直筒部6gのサイホン水衝突面6qに衝当流下させ、サイホン水W1 の重力による連続流下エネルギを増進させて、サイホンの起動を早める。最下端曲降筒部6hに円弧状の外側、内側内周壁面6s、6vを夫々形成して汚物の衝当時における滑りをよくし詰りを防止する。
請求項(抜粋):
便器本体後部の給水口と、これに供与される洗浄水が、便器本体前部まで回流されるリム通水路と、当該リム通水路から上記洗浄水が流入する便鉢とを、便器本体の上位側に形成すると共に、当該便鉢の底部に開成する流出口から便器本体の前方下位側にあっては、上記リム通水路からの洗浄水が流下して、ジェットホールより前記流出口に向け噴出するジェット水路を、そして当該流出口から便器本体の後方下位側にあっては、上記ジェットホールからの洗浄水を受容するトラップウエイ入口より、便鉢の途中高さまで立ち上った最高部位から立ち下って曲成され、かつ洗浄水の放流される排水口に連通して略均一な流水断面積をもったサイホン式トラップウエイが、夫々設けられてなるサイホン式の洋風便器において、上記サイホン式トラップウエイの外向きに傾斜上昇する立上り部から、その最高部位における堰部の外周を回装して下降する立上り部が、順次上位から内向きに傾斜下降するサイホン水射出筒部、サイホン水衝突鉛直筒部、内向きに傾斜下降して、縦装の前記排水口に連設された最下端曲降筒部とからなり、上記サイホン水射出筒部の外側内壁には、前記堰部から流下する洗浄水としてのサイホン水が受承される所定の受承傾斜角をもった下降傾斜受承面と、その下端縁から曲折されて上記の受承傾斜角よりも小さな射出傾斜角をもたせた下降傾斜射出面とが連設されると共に、当該下降傾斜射出面の射出端縁部は、前記堰部における堰流下端縁部の略直下位に配設され、前記のサイホン水衝突鉛直筒部には、上記の射出端縁部を含む上位横口部から下位横口部まで鉛直状に形成され、かつ、その内側内壁には、上記の下降傾斜射出面から放流されたサイホン水が流当するサイホン水衝突面が縦設され、前記の最下端曲降筒部には、上記の下位横口部におけるサイホン水衝突面の衝突下端縁部を中心として、所定半径にて円弧状に曲成した外側内周壁面と、これに対向して前記排水口に連設のトラップウエイ出口部における外側出口端縁部を中心として、所定半径にて円弧状に曲成した内側内周壁面を形成し、かつ、上記外側出口端縁部と前記下降傾斜射出面の射出端縁部とを結ぶ線よりも、前記衝突下端縁部が便器本体の内側寄りに配設されていると共に、当該衝突下端縁部の略直下位にあって、上記の外側出口端縁部が形成されていることを特徴とするサイホン式洋風便器。

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