特許
J-GLOBAL ID:200903030814008977

組織学のための異種移植組織の対照

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (2件): 特許業務法人小田島特許事務所 ,  小田島 平吉
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2008-509244
公開番号(公開出願番号):特表2008-541019
出願日: 2006年05月01日
公開日(公表日): 2008年11月20日
要約:
本発明の1つの態様は、実質的に同様な染色条件下で患者及び異種移植誘導対照サンプル双方を染色し、そして染色液が患者のサンプルに対して有効であったかどうかを決定するために二者の染色結果を評価する工程、を含んでなる、組織学のための対照組織として異種移植片を使用する方法である。異種移植片は本発明者が知る限り、組織学においてこれまで対照として使用されたことはない。対照として異種移植片を使用する結果は驚くほど有利である。第1に、細胞株がヒトと同様に増殖し、分化して、実際の組織サンプルの全般的形態を呈する。第2に、同一の形質転換細胞株はSCIDマウスにおいて無限回、増殖することができるので、異種移植対照は、著しく再生可能であり、高度に製造可能でありそして、抗原又は遺伝要素を組織中に包埋することができるように遺伝操作をうける恒常的な人工の対照をもたらす。本発明のもう1つの態様は概括的に、宿主動物中で哺乳動物の形質転換細胞株からの異種移植片を増殖させ、宿主動物から異種移植片を取り出し、異種移植片を処理して、それにより異種移植組織を包埋媒質中に包埋し、そして最後に包埋異種移植サンプルを基体上に張り付ける工程を含んでなる、組織の対照基体を製造する方法に関する。基体は一般に顕微鏡スライドである。次に異種移植対照スライドを自動化スライド染色装置中で検体サンプルと並べて染色することができ、そしてそれに対して染色の質を比較することができる対照として働くことができる。異種移植対照はまた、徒手染色の対照としても使用することができる。染色が患者の検体に対して有効であったかどうかを決定する工程は、対照において期待された染色度及び染色型が実現したかどうかを決定するために、異種移植対照サンプルの染色度を判定する工程を含んでなる。染色の期待された型(核、膜又は細胞質)及び度合い(0〜4段階)が実験中に取得される場合は、異種移植対照は、染色法及び試薬が適切に作動しており、従って患者の検体における結果が信頼できることを示す。本発明の更なる態様は、組織学的使用のために準備された少なくとも1種の異種移植対照サンプル及び、その上に少なくとも1種の異種移植対照サンプルが張り付けられたサンプルのスライド、を含んでなる、組織化学的使用のための異種移植誘導対照スライドである。
請求項(抜粋):
宿主動物中で哺乳動物の形質転換細胞株からの異種移植片を増殖させる工程、 宿主動物から異種移植片を取り出す工程、及び 異種移植片を処理し、それにより包埋媒質中に異種移植組織を包埋する工程、 を含んでなる組織対照基体(substrate)の製法。
IPC (3件):
G01N 1/00 ,  C12Q 1/68 ,  G01N 1/28
FI (4件):
G01N1/00 102B ,  C12Q1/68 A ,  G01N1/28 J ,  G01N1/28 F
Fターム (21件):
2G052AA33 ,  2G052AA39 ,  2G052AD12 ,  2G052AD32 ,  2G052AD52 ,  2G052FA01 ,  2G052FA08 ,  2G052GA32 ,  4B063QA18 ,  4B063QQ02 ,  4B063QQ08 ,  4B063QQ42 ,  4B063QR32 ,  4B063QR55 ,  4B063QR72 ,  4B063QR77 ,  4B063QR82 ,  4B063QS28 ,  4B063QS34 ,  4B063QS39 ,  4B063QX01

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