特許
J-GLOBAL ID:200903031127052890

ビスフェノールAの製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 明石 昌毅
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-335643
公開番号(公開出願番号):特開平6-206840
出願日: 1991年11月25日
公開日(公表日): 1994年07月26日
要約:
【要約】【目的】高純度のビスフェノールAを製造する方法を提供する。【構成】触媒が存在する状況でフェノールとアセトンとを反応させて、ビスフェノールAを副産物含有状態で生成し、ビスフェノールA/フェノールアダクトとして晶析して回収する。その後これをフェノール溶液で洗浄し分解して、再度晶析し、再びフェノール溶液で洗浄する。その後アダクトを分離して高純度のビスフェノールAを得る。残りの副産物を含む溶液は、熱触媒分解或いは脱水処理されて反応工程へ再循環される。初めの洗浄用の溶液は、副産物を含む溶液から副産物及び水を除去したものと後の洗浄に使われたものを含み、後の洗浄用の溶液は新しいフェノールとアダクトから分離されたフェノールを含む。
請求項(抜粋):
多段階プロセスに於ける基本プロセスの副産物の結晶化及び蒸留による分離を行い、しかる後副産物を熱触媒分解する工程よりビスフェノールAを回収することにより、フェノールとアセトンとの反応工程により形成される反応生成混合物より強酸の陽イオン交換体触媒の存在下にて高純度のビスフェノールAを製造する方法にして、反応系の工程1は、フェノールとアセトンとの反応と、フェノールと副産物の熱触媒分解により形成され前記反応系へ再循環されるp-イソプロペニルフェノールとの反応と、微孔多孔性及び粗孔多孔性の触媒混合物の存在下にて副産物を異性化再構成してビスフェノールAを形成する反応とが同時に行われる工程であり、前記反応生成混合物は工程2に於てアセトン及び水と共に冷却されることによりフェノール溶液中にビスフェノールA/フェノールアダクトのスラリーが形成され、前記工程2に於て形成された前記フェノール溶液中の前記ビスフェノールA/フェノールアダクトのスラリーは工程3に於てビスフェノールA/フェノールアダクト結晶とフェノール液Iとに分離され、工程4に於て前記アダクト結晶はフェノール溶液にて洗浄され、前記工程3に於て形成された前記ビスフェノールA/フェノールアダクト結晶はフェノール溶液中に溶解され、その混合物が冷却されることによりフェノール溶液中にビスフェノールA/フェノールアダクトのスラリーが形成され、しかる後前記工程4に於て形成された前記スラリーが工程5に於てビスフェノールA/フェノールアダクト結晶と工程3へ戻されるフェノール液IIとに分離され、前記ビスフェノールA/フェノールアダクト結晶はフェノール溶液にて洗浄され、工程6に於て前記工程5に於て形成された前記ビスフェノールA/フェノールアダクトよりフェノールを除去することにより高純度のビスフェノールAが分離され、前記工程3に於て形成された前記フェノール液Iが工程7に於て蒸留されることにより前記フェノール液Iより水、アセトン及びフェノールの一部が除去され、かくして脱水処理されたフェノール液は前記工程1へ戻され、しかる後前記工程3若しくは7に於て形成された前記フェノール液の一部が工程8に於て熱触媒分解によって分解されることによりフェノールを含有する留出物、即ちp-イソプロペニルフェノール及び副産物が形成され、前記工程8に於て形成された留出物の反応成分が工程9に於て触媒を用いて再構成されると共に前記留出物に含まれる前記p-イソプロペニルフェノールが実質的にそのままの状態に維持され、前記再構成された留出物が前記工程1へ戻される方法。
IPC (2件):
C07C 39/16 ,  C07C 37/84

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