特許
J-GLOBAL ID:200903031188892858

多孔性ポリプロピレン逐次二軸延伸フィルム及びその製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (7件): 三枝 英二 ,  掛樋 悠路 ,  小原 健志 ,  斎藤 健治 ,  藤井 淳 ,  関 仁士 ,  中野 睦子
公報種別:再公表公報
出願番号(国際出願番号):JP2002001304
公開番号(公開出願番号):WO2002-066233
出願日: 2002年02月15日
公開日(公表日): 2002年08月29日
要約:
開示されているのは、β晶核剤含有ポリプロピレン系樹脂組成物の溶融物をTダイから押し出し、チルロール上で冷却して得られる原反シートを縦延伸し、次いで横延伸する逐次二軸延伸法であって、下記(I)法及び/又は(II)法により、縦延伸シートのβ晶の配向度を0.3未満とし、必要に応じアニーリング処理し、次いで、横延伸して得られる二軸延伸フィルムである:(I)法:特定のβ晶核剤の針状結晶を含むポリプロピレン系樹脂組成物を、ポリプロピレン系樹脂の融点以上で、β晶核剤のポリプロピレン系樹脂溶融物に対する溶解温度未満の温度で溶融し、同温度でTダイから押し出す。(II)法:縦延伸時のネックイン率を25〜55%とする。得られる多孔性ポリプロピレンフィルムは、製造時の耐破断性が良好で、厚み均一性に優れ、且つ空孔率及び透気性が高く、更に電池セパレーターに使用するのに有用である。
請求項(抜粋):
ポリプロピレン系樹脂及びβ晶核剤を含有するβ晶核剤含有多孔性ポリプロピレン逐次二軸延伸フィルムであって、フィルムの厚み均一性が0.1以下であり、電子顕微鏡を用いたフィルムの縦及び横方向に沿った断面観察で下記(a)及び(b)の多孔構造を示すことを特徴とするβ晶核剤含有多孔性ポリプロピレン逐次二軸延伸フィルム: (a)横方向に沿った断面:縦方向に沿った断面像に比べて、多くのラメラ断面が存在する。当該ラメラ断面間に多数の空孔が有り、当該空孔の厚み方向の最大孔径及び横方向の最大孔径はそれぞれ0.1〜5μm及び1〜50μmで、厚み方向の最大孔径/横方向の最大孔径の比は1/2〜1/20である; (b)縦方向に沿った断面:横方向に沿った断面像に比べて、ラメラ断面が少ないか又は存在しない。多数の空孔が有り、当該空孔の厚み方向の最大孔径及び縦方向の最大孔径はそれぞれ0.1〜5μm及び1〜50μmで、厚み方向の最大孔径/縦方向の最大孔径の比は1/2〜1/20である。
IPC (6件):
C08J9/00 ,  B29C55/14 ,  C08K5/17 ,  C08K5/20 ,  C08L23/10 ,  H01M2/16
FI (6件):
C08J9/00 A ,  B29C55/14 ,  C08K5/17 ,  C08K5/20 ,  C08L23/10 ,  H01M2/16 P

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