特許
J-GLOBAL ID:200903031222663685

車両のアンチロックブレーキ制御装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 落合 健 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-167664
公開番号(公開出願番号):特開平10-016746
出願日: 1996年06月27日
公開日(公表日): 1998年01月20日
要約:
【要約】【課題】 横軸及び縦軸にそれぞれ前輪スリップ率及び後輪スリップ率を取った直交座標上に目標スリップ率ラインを設定し、該目標スリップ率ラインの原点側及び反原点側にそれぞれブレーキ増力領域A1 及びブレーキ減力領域A2 を画成したものにおいて、後輪にエンジンブレーキ力が作用しないようにして目標スリップ率への収束を速やかに行わせる。【解決手段】 目標スリップ率ラインは、前輪スリップ率が第1基準値frmdaより小さい領域において後輪スリップ率が一定の第2基準値rrmdaになる目標スリップ率ラインL2 を備える。第2基準値rrmdaは、エンジン及び後輪間に介装した自動遠心クラッチが係合解除する後輪速度に対応する後輪スリップ率に略等しく設定されているため、最初に減力領域A2 に入ったときに自動遠心クラッチが係合解除して後輪のエンジンブレーキ力が解除されることにより、後輪速度は速やかに増加に転じて短時間で目標スリップ率ラインに収束する。
請求項(抜粋):
一方の座標軸及び他方の座標軸にそれぞれ前輪スリップ率(λF )及び後輪スリップ率(λR )を取った座標上に目標スリップ率ライン(L1 ,L2 ,L3 )を設定し、該目標スリップ率ライン(L1 ,L2 ,L3 )の原点側及び反原点側にそれぞれブレーキ増力領域(A1 )及びブレーキ減力領域(A2 )を画成し、前輪スリップ率(λF )及び後輪スリップ率(λR )が前記ブレーキ増力領域(A1 )にあるときにブレーキ力を増力するとともに、前輪スリップ率(λF )及び後輪スリップ率(λR )が前記ブレーキ減力領域(A2 )にあるときにブレーキ力を減力する車両のアンチロックブレーキ制御装置において、前記目標スリップ率ライン(L1 ,L2 ,L3 )は、前輪スリップ率(λF )が第1基準値(frmda)より小さい領域において後輪スリップ率(λR )が前輪スリップ率(λF )に依存しない第2基準値(rrmda)になるスリップ率ライン(L2 )を有しており、前記第2基準値(rrmda)は、エンジン(E)及び後輪(Wr)間に介装した自動遠心クラッチ(C)が係合解除する後輪速度に対応する後輪スリップ率(λR )に略等しく設定されることを特徴とする車両のアンチロックブレーキ制御装置。

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