特許
J-GLOBAL ID:200903031526119582

歪の小さい高強度歯車の浸炭窒化熱処理方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 大関 和夫
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-236604
公開番号(公開出願番号):特開平5-070925
出願日: 1991年09月17日
公開日(公表日): 1993年03月23日
要約:
【要約】【目的】 本発明は、浸炭窒化処理に際し、焼入れ時の歪が小さく、かつ疲労強度が高いトランスミッションギアを製造することができる高強度歯車の浸炭窒化熱処理方法を提供する。【構成】 Si、Mn、Cr、Mo、V等を特定の成分範囲で含む鋼を素材とした歯車に、浸炭窒化処理を施した直後に、歯表面部(浸炭窒化部)のAr3変態点以上、歯内部(非浸炭窒化部)のAr1 変態点以下の温度域に保持して、その後に焼入れ焼戻しを行うことにより、歯表面をマルテンサイト組織にしつつ、歯内部をフェライト・パーライト組織にする。
請求項(抜粋):
重量%で、C:0.1%以上0.3%未満、Si:0.15%未満、Mn:0.30%以上1.50%未満、Cr:0.30%以上1.00%未満、Mo:0.10%以上1.00%未満、V:0.05%以上1.00%未満を含有し、残部Feおよび不純物よりなる鋼を素材とした歯車に、浸炭窒化処理を施し、その後直ちに、あるいはいったん歯表面部(浸炭窒化部)のAr1変態点以下の温度域まで冷却し、再度歯表面部(浸炭窒化部)のAc3変態点以上に加熱した後、歯表面部(浸炭窒化部)のAr3 変態点以上で歯内部(非浸炭窒化部)のAr1 変態点以下の温度域に5分以上2時間未満保持して、歯表面をオーステナイト状態に保ちつつ歯内部を微細なフェライト・パーライトにし、しかる後に焼入れ、焼戻しを行うことにより、歯内部を微細なフェライト・パーライト組織とすることを特徴とする歪の小さい高強度歯車の浸炭窒化熱処理方法。ただし、歯内部とは図1(A)の斜線部で示される歯の浸炭層より内側である。
IPC (5件):
C23C 8/32 ,  C21D 9/32 ,  F16H 55/06 ,  C22C 38/00 301 ,  C22C 38/24

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