特許
J-GLOBAL ID:200903031630184507

ホスファターゼの阻害に基づくウズベン毛藻類からの下痢誘発性甲殻類毒素(DSP(diarrheic shellfish poison))の検出並びに定量方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 原 謙三
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-500168
公開番号(公開出願番号):特表平10-507371
出願日: 1996年05月24日
公開日(公表日): 1998年07月21日
要約:
【要約】ホスファターゼの阻害に基づくウズベン毛藻類からの下痢誘発性甲殻類毒素(DSP(diarrheic shellfish poison))の検出並びに定量方法。下痢誘発性甲殻類物質生成生物の存在は、甲殻類動物を汚染する赤潮を引き起す。そして、その毒性は、上記甲殻類動物が市場に流通される前に、常時モノターされる必要がある。現在のモニター技術は、生物学的定量法であり、それは、本質的に、鼠への抽出物の経口投与である。その結果は、12時間観察後、鼠が死ねば、汚染されていると判断される。この方法は、時間がかかり、高価で、不安定であり、選択性が低い。本願発明の方法によれば、毒物が作用する酵素であるホスファターゼの阻害を測定することによって、毒物が検出され、定量される。このホスファターゼの阻害は、マイクロ滴定プレート上で定量される。そして、その活性は、化学的特性に応じて、蛍光、発光、若しくは着色物に変わり得るホスファターゼ基質を用いて酵素の活性を調べることによって定量的に測定される。本願発明の技術は、迅速さ、低コスト、信頼性を提供する。この技術は、工業的な海産物の缶詰製造分野に最も好適なものとなる。
請求項(抜粋):
4-メチルウンベリフェロン燐酸塩(4-MUP)、フルオレセイン二燐酸塩(FDP)、および、セリン/スレオニンのホスフォペプチドのようなPP2Aホスファターゼの効果によって、蛍光、光照射、若しくは、発色で定量的に変化する基質を用いて、人間の赤血球、若しくは、これらの酵素が豊富な組織から、またはその部分的精製を経て得られたPP2Aホスファターゼの活性を測定することによる、ホスファターゼの阻害に基づくウズベン毛藻類の下痢誘発性甲殻類毒素(DSP(diarrheic shellfish poison))の検出並びに定量方法。

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