特許
J-GLOBAL ID:200903032196490609

電動車両の制動システム

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 神崎 真一郎
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-282575
公開番号(公開出願番号):特開平8-126112
出願日: 1994年10月21日
公開日(公表日): 1996年05月17日
要約:
【要約】【構成】 入力軸11が前進されると図示しない回生制動装置が作動されるとともにソレノイド46が励磁される。すると、ばね26に抗してスリーブ24が左方に所定量だけ移動されて第1弁座31と第1シート部Sとの離隔量が増加する。この後、入力軸11の前進によって、弁プランジャ25の端面25aがリアクションディスク44に当接し、次に、出力軸43の基部34aがリテーナ45に当接し、さらにリターンスプリング28が圧縮されて、リテーナ45のリヤ側端部がバルブボディ16の端面16dから離隔する。このあとに真空弁35が閉鎖される一方、大気弁36が開放されて真空倍力装置8が作動される。【効果】 入力軸11の入力がリターンスプリング28を圧縮させる入力以上となるまで真空倍力装置8の出力の発生を遅らせることができる。このように出力の発生を遅らせた分だけ回生制動装置2の有効利用を図ることができる。
請求項(抜粋):
ブレーキペダルの操作状態を検出するセンサと、このセンサによって検出したブレーキペダルの操作量の増減に応じて回生制動力を増減させる回生制動装置と、マスタシリンダおよびそれに連動させた真空倍力装置とを有し、ブレーキペダルの踏力の増減に応じたブレーキ液圧をマスターシリンダで発生させて、該ブレーキ液圧をホイールシリンダに供給して制動作用を行なわせる機械式制動装置とを備え、また、上記真空倍力装置は、シェル内に摺動自在に設けたバルブボディと、このバルブボディに設けたパワーピストンと、パワーピストンの前後に設けた定圧室および変圧室と、バルブボディの内方に設けた環状の第1弁座と、バルブボディに摺動自在に嵌合されて入力軸を連結した弁プランジャと、この弁プランジャに形成した環状の第2弁座と、上記第1弁座および第2弁座に接離する弁体と、上記第1弁座とそれに接離する弁体の第1シート部とからなる真空弁と、この真空弁よりも外方側の空間を定圧室と連通させる定圧通路と、上記第2弁座とそれに接離する弁体の第2シート部とからなる大気弁と、上記真空弁と大気弁の間に位置する空間を変圧室と連通させる変圧通路と、上記大気弁よりも内方側の空間を大気に連通させる大気通路と、出力軸の基部と弁プランジャのフロント側の端面との間に設けられて、出力軸に作用する出力の反力を弁プランジャを介して入力軸に伝達するリアクションディスクと、上記出力軸の基部にフロント側から嵌装され、かつバルブボディに当接されて、出力軸がバルブボディから脱落するのを防止するリテーナと、このリテーナとシェルの内壁とにわたって弾装されて、バルブボディを非作動位置に位置させるリターンスプリングとを備えた電動車両の制動システムにおいて、上記バルブボディの内方と弁プランジャの外方との間にスリーブを摺動自在に設けて、このスリーブのリヤ側の端部に上記第1弁座を形成するとともに、上記スリーブをリヤ側にむけて付勢して非作動位置に位置させるばねを設け、また、励磁された際には上記スリーブを上記ばねに抗してフロント側に向けて前進させるソレノイドを設けて、上記回生制動装置が作動された際には、上記ソレノイドを励磁させてスリーブをフロント側に向けて移動させるように構成し、かつ、該スリーブの移動量を、上記弁プランジャの端面がリアクションディスクに当接して、上記出力軸の基部とリテーナとを介してリターンスプリングを圧縮させてから真空弁が閉鎖する移動量に設定したことを特徴とする電動車両の制動システム。
IPC (2件):
B60L 7/24 ,  B60T 13/52
引用特許:
審査官引用 (1件)
  • 特開昭60-078849

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