特許
J-GLOBAL ID:200903032226609673

耳率の低い成形用アルミニウム合金板の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-263065
公開番号(公開出願番号):特開平6-212370
出願日: 1992年09月04日
公開日(公表日): 1994年08月02日
要約:
【要約】【目的】 深絞り耳率が低く、DI成形性と塗装焼付処理後の成形性とに優れ、かつ強度も充分なDI缶用Al合金板を提供する。【構成】 Mg:0.5〜2.0%Mn:0.5〜1.8%Fe:0.1〜0.7%と、Ti:0.005〜0.2%,B:0.0001〜0.05%と、Si:0.05〜0.5%Cu:0.05〜0.5%Cr:0.05〜0.3%Zn:0.1〜0.5%のうちの1種からなるアルミ合金を鋳造後、均熱、熱間圧延および必要に応じて冷間圧延し、到達温度が300〜400°C、平均昇温速度≧3°C/s、到達温度近傍での温度範囲に5秒以上保持する1段目の中間焼鈍、および到達温度400〜600°C、400°C超の保持時間≦10分、冷却速度≧1°C/sとする2段目の中間焼鈍を行ない、その後圧延率40%以上の冷間圧延し、冷間圧延後の圧延直角方向の最大結晶粒径が25〜60μmとする製造法。
請求項(抜粋):
Mg:0.5〜2.0%(重量%、以下同じ)、Mn:0.5〜1.8%、Fe:0.1〜0.7%を含有し、かつTi:0.005〜0.2%を単独でもしくはB:0.0001〜0.05%と組合せて含有し、さらにSi:0.05〜0.5%、Cu:0.05〜0.5%、Cr:0.05〜0.3%、Zn:0.1〜0.5%のうちの1種または2種以上を含有し、残部がAlおよび不可避的不純物よりなるアルミニウム合金を鋳造した後、その鋳塊を常法に従って均熱、熱間圧延および必要に応じて冷間圧延を施した後、中間焼鈍として、到達温度T1が300°C以上400°C以下の範囲内で、焼鈍開始温度から(T1-15°C)の間の平均昇温速度が3°C/s以上で、しかも(T1-15°C)からT1までの温度範囲に5秒以上保持する1段目の焼鈍を施し、該1段目の焼鈍に引続いてもしくは一旦1°C/s以上の冷却速度で150°C以下に冷却した後、到達温度T2が400°C以上600°C以下の範囲内で、T2の温度に到達後直ちにまたは400°Cを超える範囲の温度に曝される時間が10分以内となるように保持した後、1°C/s以上の冷却速度で冷却する2段目の焼鈍を行ない、その後圧延率40%以上の冷間圧延を施し、かつ該冷間圧延後における表面ミクロ組織が、圧延方向に対して直角方向の最大結晶粒の短径が25〜60μmであることを特徴とする強度、成形性に優れ耳率の低い成形用アルミニウム合金板の製造方法。
IPC (3件):
C22F 1/04 ,  C22C 21/06 ,  C22F 1/047

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