特許
J-GLOBAL ID:200903032392290235

タイヤ構成部品の射出成型

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 若林 忠 (外4名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-511986
公開番号(公開出願番号):特表平11-513324
出願日: 1996年08月29日
公開日(公表日): 1999年11月16日
要約:
【要約】タイヤ構成部品を射出成型する金型は各金型キャビティ(16)を取囲むマニホールド(40)に至る温度調節された通路を有する。マニホールド(40)は射出されたタイヤ構成部品(18)中のウェルドラインを最少にするように配置される。さらにマニホールド(40)と金型キャビティ(16)の間のゲート開口(42、44、46)は狭いので、金型中のタイヤ構成部品の硬化時間を減少させるために射出された材料の温度は上昇する。ブレード部材(48)は金型中でビードアペックス集成体のようなタイヤ構成部品(50)を支持し位置づけることができる。これらのタイヤ構成部品(18)は金型からタイヤ構成部品を引き出すための真空源と連通するアンローダーリング(172)によって取りはずすことができる。
請求項(抜粋):
1 次の工程よりなる環状のタイヤ構成部品を射出成型する方法: (a)エラストマー材料を加熱し混合する工程; (b)該エラストマー材料を金型集合体の常温プレートの複数のランナー中に射出する工程; (c)該常温プレートの該ランナー中の該エラストマー材料の温度を調節する工程; (d)該エラストマー材料を該ランナーから対向する合せ面をもつ加熱された金型中の通常は環状のマニホールドに送る工程;この方法は次の工程によって特徴づけられる (e)該エラストマー材料を該環状マニホールドからランド面を経て金型キャビティに送り該材料の硬化を促進するために該材料を剪断にかけかつその温度を115°Cから165°C±11°Cに上げるように加熱された金型の表面と接触させる工程; (f)該エラストマー材料を一定時間硬化させる工程; (g)該金型を開ける工程;および (h)該タイヤ構成部品を該金型から取り出す工程。 2.該タイヤ構成部品はタイヤトレッドであり該常温プレートの該冷却には該ランナーの各々に隣接する該常温プレート中の通路に冷却水の流れをつくることが含まれる請求項1の方法において、該流れが該マニホールドの下流の第一位置から該マニホールドの更に下流の第二位置に向けられ該マニホールドに隣接する第三位置にもどり次に第一位置に隣接する位置に至ることを特徴とする方法。 3.該タイヤ構成部品はビードとアペックスの集成体であり該ビードは該金型キャビティ中に置かれ該エラストマー材料を該キャビティ中に射出する間該ビードを支持するために該キャビティの半径方向内側の面から外に向って延びるブレードとかん合することができることを更なる特徴とする請求項1の方法。 4.該エラストマー材料を該キャビティ中に射出する際に該ビードを引張り状態におき該ビードの半径方向内側を該エラストマー材料で塗布するために該ランド面が該金型キャビティ廻りの半径方向内側の位置で該金型キャビティと連通していることを更なる特徴とする請求項3の方法。 5.該タイヤ構成部品を金型から取りはずす前に該材料のブロー点を超えて一定の長さの時間該構成部品を硬化することを更なる特徴とする請求項1の方法。 6.該ブレードはビードアペックス集成体中の結果として生ずる溝がプライコードが該溝の中に引き込まれないように該ビードアペックス集成体を用いてつくられたタイヤ中の該集成体の廻りに巻付けられたプライコードの方向以外の方向に延びるように配置されることを更なる特徴とする請求項3の方法。 7.該エラストマー材料が複数の等間隔におかれた飛びランナーの入口位置から該マニホールドに送られ次に該マニホールドの一部分と該ランナー入口から該金型キャビティに至る該マニホールドの該部分における圧力降下と該ランド面の相当する部分における圧力降下の和が該金型キャビティの円周状の全位置において実質的に等しくなる形状をもつ該ランド面の該相当する部分を通して送られることを更なる特徴とする請求項1の方法。 8.該マニホールドの該部分は円形位置から該金型キャビティに向って湾曲しておりそれによって該エラストマー材料のうける該ランド面における圧力降下は該入口位置から円周状にはなれて送られるにつれてより少なくなることを特徴とする請求項1の方法。 9.次の工程よりなるエラストマー材料の環状構成部品を射出成型する方法: (a)該エラストマー材料を加熱し混合する工程; (b)該エラストマー材料を金型集合体の常温プレートの複数のランナー中に射出する工程; (c)該常温プレートの該ランナー中の該エラストマー材料の温度を調節する工程; (d)該エラストマー材料を該ランナーから対向する合せ面をもつ加熱された金型中の通常は環状のマニホールドに送る工程;この方法は次の工程によって特徴づけられる (e)該エラストマー材料を該環状マニホールドからランド面を経て金型キャビティに送り該材料の硬化を促進するために該材料を剪断にかけかつその温度を上げるように加熱された金型の表面と接触させる工程; (f)該エラストマー材料を一定時間硬化させる工程; (g)該金型を開ける工程;および (h)該タイヤ構成部品を該金型から取り出す工程。 10.該環状構成部品を該金型から取り出す前に該エラストマー材料のブロー点を超えて一定の長さの時間該構成部品を硬化させることを更なる特徴とする請求項9の方法。 11.該エラストマー材料は複数の等間隔に置かれた飛びランナーの入口位置から該マニホールドに送られ次に該マニホールドの一部分と該ランナーから該金型キャビティに至る該マニホールドの該部分における圧力降下と該ランド面の相当する部分における圧力降下の和が該金型キャビティの円周状の全位置において実質的に等しくなる形状をもつ該ランド面の該相当する部分を通って送られることを更なる特徴とする請求項9の方法。 12.次の工程によりなるエラストマー材料の構成部品を射出成型する方法: (a)該エラストマー材料を加熱し混合する工程; (b)該エラストマー材料を金型集合体の常温プレートの複数のランナー中に射出する工程; (c)該常温プレートの該ランナー中の該エラストマー材料の温度を調節する工程; (d)該エラストマー材料を該ランナーから対向する合せ面をもつ加熱された金型中の通常は細長いマニホールドに送る工程;この方法は次の工程によって特徴づけられる (e)該エラストマー材料を該細長いマニホールドからランド面を経て細長い金型キャビティに送り該材料の硬化を促進するために該材料を剪断にかけかつ該材料の温度を上げるように該加熱された金型の表面と接触させる工程; (f)該エラストマー材料を一定時間硬化させる工程; (g)該金型を開ける工程;および (h)該構成部品を該金型から取り出す工程。 13.該エラストマー材料は複数の等間隔におかれた飛びランナーの入口位置で該マニホールドに送られ次に該マニホールドの一部分と該ランナー入口から該金型キャビティに至る該マニホールドの該部分における圧力降下と該ランド面の相当する部分における圧力降下の和が該細長いキャビティの長さに沿った全位置で実質的に等しくなる形状をもつ該ランド面の該相当する部分を通って送られることを更なる特徴とする請求項12の方法。 14.次の部材よりなるエラストマー材料の構成部品を射出成型する装置: (a)常温プレートと該常温プレートにとりつけられた加熱された金型をもつ金型集合体; (b)該エラストマー材料を加熱し混合し金型集合体中に射出する射出装置; (c)該材料を射出装置から該金型に送る常温プレート中の複数のランナー; (d)該金型中の該ランナーに接続した該金型の対向する面によって規定される通常は細長いマニホールド; (e)該金型の該対向する面によって規定される該細長いマニホールドに隣接する細長い金型キャビティおよび次の機材によって特徴づけられる; (f)該マニホールドと、該金型の該対向する面で規定されかつ該エラストマー材料の温度を上げ硬化時間を減ずるために材料を該金型キャビティ中に射出する際に該材料を加熱し剪断するための狭い開口をもつ該金型キャビティとの間のランド面。 15.該通常細長いマニホールドが該マニホールドに沿って間隔をおいておかれたランナーの入口位置で該通路に接続される請求項14の装置で、該マニホールドと該ランナー面が該マニホールドの一部分における圧力降下と該ランド面の相当する部分における圧力降下の和が該細長い金型キャビティに沿った全位置で実質的に等しくなる形状をもつことを更なる特徴とする装置。 16.該マニホールドが該ランナー入口位置の間で該金型キャビティに向って湾曲しておりそれによって該エラストマー材料のうける該ランド面における圧力降下が材料が該ランナー入口の位置から円周状にはなれて送られるにつれてより少なくなることを更なる特徴とする請求項15による装置。 17.該細長い構成部品が環状タイヤ構成部品であり、該マニホールドが該マニホールドの半径方向外側に位置する該金型キャビティと共に環状であることを更なる特徴とする請求項14の装置。 18.該タイヤ構成部品がタイヤトレッドであり該常温プレートには該ランナーに隣接して配置された冷却通路がある請求項17の装置で、少くとも一本の該通路が該マニホールドの上流の第一位置から該マニホールドの更に上流の第二位置に延び該マニホールドに隣接する第三位置にもどり次に該第一位置に隣接する位置に至ることを更なる特徴とする装置。 19.該タイヤ構成部材がビードとアペックスの集成体である請求項17の装置で、該エラストマー材料を該金型キャビティ中に射出する間該集成体の該ビードを支持するために該金型キャビティが該金型の半径方向内側の面に複数の間隔をおいて埋込まれたブレードを有することを特徴とする装置。 20.該ブレードが該ビードアペックス集成体を用いてつくられたタイヤ中の該集成体のまわりに巻きつけられたプライのコードの方向以外の方向に傾いていることを更なる特徴とする請求項19の装置。 21.該ビードとアペックスの集成体を該金型集合体から取りはずすことを容易にするために該ブレードがテーパー状になっていることを更なる特徴とする請求項20の装置。 22.次の部材よりなるエラストマー材料の細長い構成部品を射出成型する装置: (a)常温プレートと該常温プレートに取付けられた加熱された金型を有する金型集合体; (b)該エラストマー材料を加熱し混合し該金型集合体に射出する射出装置; (c)該材料を該射出装置から該金型に送る該常温プレート中の複数のランナー; (d)該金型中の該ランナーに接続した該金型の対向する面によって規定される通常細長いマニホールドによって特徴づけられ; (e)該金型の該対向する面によって規定される該細長いマニホールドに隣接する細長い金型キャビティ;および (f)該マニホールドと該金型の該対向する面で規定される該金型キャビティとの間のランド面。 23.円筒状コアを有する金型集合体; 該円筒状コアに取付けられた円筒状底部金型プレート; 該底部金型プレートに取付けられた複数の中間金型プレート; 該中間金型プレートの上に取付けられた頂部金型プレート;を有し 該金型集合体は該エラストマー材料を加熱し混合し該頂部、中間および底部金型プレートの対向する面によって規定される金型キャビティ、該頂部金型プレート、該底部金型プレートおよび該中間金型プレートの対向する面によって規定される環状マニホールドと連通している該金型プレート中の複数のランナー入口、および該頂部金型プレート、該底部金型プレートおよび該中間プレートの対向する面によって規定される該マニホールドと該金型キャビティの間にあるランド面に射出する射出装置に接続していることを特徴とするエラストマー材料の複数の環状タイヤ構成部品を同時に射出成型する装置。 24.該環状タイヤ構成部品を該金型集合体から取りはずすために該頂部金型プレートと該中間金型プレートが該底部金型プレートから離れて移動できることを更なる特徴とする請求項23の装置。 25.該金型が少なくとも二つの金型プレートに分離でき従って開放の間該環状タイヤ構成部品が該金型プレートの一つに付着する請求項17の装置で、アンローダーリングが該タイヤ構成部品の一つに隣接する位置に移動できる保持面と該保持面の縁部にあるシールリング、および該タイヤ構成部品の一つを該アンローダーリング上に保持するための該保持面と連通する真空手段および該タイヤ構成部品の該一つと共に該アンローダーリングを金型集合体からはなれた取りはずし位置に移動する手段をもつことを更なる特徴とする装置。 26.次の部材よりなるエラストマー材料の環状構成部品を該構成部品の半径方向内側にある加圧下の材料源から射出成型する装置: (a)常温プレートと該常温プレートに取りつけられた環状の金型キャビティをもつ加熱された金型を有する金型集合体; (b)該環状金型キャビティと直接連通する中央に位置するキャビティを有する中央に位置する分配ブロック; (c)該分配ブロックと該金型の間で延びかつ該中央に位置するキャビティと連通する流路を有する円周状に間隔をおいて置かれた複数の管状部材;装置は次の機材によって特徴づけられる (d)該金型中に該流路と連通する複数のランナーと環状マニホールドを有する該金型集合体;および (e)該エラストマー材料を該マニホールドから該金型キャビティに送るための該金型の対向する面によって規定される該金型キャビティと該マニホールドの間のランド面通路。 27.加圧下の該材料源は押出機シリンダーとスクリューとの集合体であり、該スクリューは該中央に位置するキャビティを満たしまた空にするために該キャビティの中にそしてその中から移動でき、更にスクリュー集合体を動かす圧力手段を有することを更なる特徴とする請求項26の装置。 28.該圧力手段が加圧下の流体源と連通する油圧シリンダーとピストン集合体よりなることを特徴とする請求項27の装置。 29.該管状部材は各々該分配ブロック中のソケットにはまり込む球形端と該分配ブロックに対して該管状部材を保持するスクリュー手段を有することを更なる特徴とする請求項26の装置。 30.該環状構成部品はタイヤ構成部品であり、該ランド面は該ランド面通路を通るエラストマー材料の流れを制限して該環状金型キャビティ中に射出される該エラストマー材料の温度を上げ硬化時間を減少させるために、環状のリブを有することを更なる特徴とする請求項29の装置。 31.該管状部材は冷却通路を含み、少なくとも一本の該通路は該マニホールドの上流の第一位置から該マニホールドの更に上流の第二位置に延び、該マニホールドに隣接する第三位置に戻り更に該第一位置に隣接する位置に至ることを更なる特徴とする請求項26の装置。 32.実質的に本明細書に記載されているかまたは添付の図面に示されているような装置と方法。
IPC (4件):
B29C 45/26 ,  B29C 45/73 ,  B29D 30/06 ,  B29L 31:00
FI (3件):
B29C 45/26 ,  B29C 45/73 ,  B29D 30/06

前のページに戻る