特許
J-GLOBAL ID:200903033578703692
二本鎖/単鎖核酸構造物の分離方法
発明者:
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出願人/特許権者:
代理人 (1件):
塩澤 寿夫 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-520958
公開番号(公開出願番号):特表平9-508638
出願日: 1995年02月08日
公開日(公表日): 1997年09月02日
要約:
【要約】核酸混合物をその二本鎖及び単鎖核酸フラクションに分離するクロマトグラフィー方法を開示する。核酸全体を同時に無機支持体に吸着させ、次いで分別溶出により二本鎖及び単鎖核酸に分離するか、試料の二本鎖または単鎖核酸を無機支持体に選択的に吸着させる。この方法を実施するための溶液及びキットも開示する。
請求項(抜粋):
二本鎖及び単鎖核酸をそのような物質を含む原料から分離するための方法であって、試料を少なくとも1種の無機支持体で処理するものであり、1.1 処理条件を、塩及びアルコール基を含む物質の水性混合物により、単鎖核酸を含むフラクションが主として第1の無機支持体に吸着され、二本鎖核酸は吸着されないように調整し、その後任意に行われる洗浄段階の後、前記第1の無機支持体上に吸着された単鎖核酸を低イオン強度条件下に、あるいは水で溶出し、回収された非吸着二本鎖核酸のためには、その後に条件を、塩及びアルコール基を有する物質の適当な水性混合物により、特に前記二本鎖核酸が第2の無機支持体に吸着できるようになり、任意に行われる洗浄段階の後に低イオン強度条件下、あるいは水で前記第2の無機支持体から溶出することができるようになるように調整し、あるいは1.2 処理条件を、アルカリ土類金属イオンを錯化する物質がアルコール基を含む物質の存在しない溶液中に含まれるように調整し、単鎖核酸はこれらの処理条件下では第1の無機支持体に吸着されず、試料の残りから分離され、これに対し二本鎖核酸は前記第1の無機支持体に主として結合し、その後任意に行われる洗浄段階の後、前記二本鎖核酸を低イオン強度条件下、あるいは水で溶出し、非吸着単鎖核酸のためには、その後に条件を、アルコール基を有する物質を添加することにより、特に前記単鎖核酸が前記第2の無機支持体に吸着できるようになり、任意に行われる洗浄段階の後に、低イオン強度条件下、あるいは水で前記第2の無機支持体から溶出することができるように調整し、あるいは1.3 処理条件を、溶液に湿潤剤、洗浄剤あるいは分散剤が含まれ、アルコール基を有する物質が存在しないように調整し、そのような条件下では単鎖核酸は第1の無機支持体に吸着されず、試料の残りから分離され、これに対し二本鎖核酸は第1の無機支持体に主として結合し、その後任意に行われる洗浄段階の後、前記二本鎖核酸は前記第1の無機支持体から低イオン強度条件下、あるいは水で溶出され、回収される非吸着単鎖核酸のためには、その後条件を、アルコール基を有する物質を添加することにより、特に前記単鎖核酸が第2の無機支持体に吸着できるようになり、任意に行われる洗浄段階の後に、低イオン強度条件下、あるいは水で溶出することができるようになるように調整し、あるいは1.4 処理条件を、塩及びアルコール基を有する物質の適当な水性混合物で、全核酸(単鎖核酸及び二本鎖核酸)が第1の無機支持体に吸着されるようになるように調整し、次いで、より低いイオン強度及びアルコール基を有する物質のより低い濃度の溶液で処理することにより前記二本鎖核酸を選択的に溶出するか、あるいはアルカリ土類金属イオンを錯化する物質及び/または湿潤剤、洗浄剤もしくは分散剤並びに1種以上の塩を含む溶液で前記単鎖核酸を溶出することにより、前記第1の無機支持体から前記単鎖/二本鎖核酸を溶出してその支持体に結合した単鎖/二本鎖核酸を分画化し、 第1の無機支持体に結合したままの他方の核酸はそれぞれ、任意に行われる洗浄段階の後、前記第1の無機支持体から低イオン強度条件下、あるいは水で溶出し、前記第1の無機支持体から最初に溶出された二本鎖または単鎖核酸のためには、その後イオン強度またはアルコール基を含む物質の濃度を増加させることにより処理条件を調整し、前記二本鎖/単鎖核酸が第2の無機支持体に吸着するようにし、この核酸は、任意に行われる洗浄段階の後、低イオン強度条件下、あるいは水で溶出できるようになる前記方法。
IPC (5件):
C07H 1/06
, C07H 1/08
, C07H 21/00
, C07H 21/02
, C07H 21/04
FI (5件):
C07H 1/06
, C07H 1/08
, C07H 21/00
, C07H 21/02
, C07H 21/04 Z
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