特許
J-GLOBAL ID:200903033580194509

自動列車停止システム

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 荒船 博司
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-245164
公開番号(公開出願番号):特開平10-053135
出願日: 1996年09月17日
公開日(公表日): 1998年02月24日
要約:
【要約】【課題】 本発明は、車上子の帰還回路や地上子の共振回路の近傍に位置する導電体からの電磁的影響を、高透磁率、かつ、高抵抗率を有する材質によって形成されたシールド板によって低減し、前記導電体からの電磁的影響に左右されない自動列車停止システムを提供することである。【解決手段】 車上子13の1次コイル13aに所定電流I1 が流れると、この1次コイル13aの周囲には磁束φ1 が発生する。この磁束φ1 は、高透磁率を有するフェライトシールド板4に集中するので、導電体15(例えば、鉄枕木、軌条、軌道補強用鉄板など)内部のうず電流の発生を抑制し、うず電流による磁束の発生を抑える。なお、このフェライトシールド板4は高抵抗率を有するので磁束φ1 が集中してもうず電流が発生しない。その結果、前記1次コイル13aと2次コイル13bとの間の相互インダクタンスM0 の増加を低減し、その結合度の上昇を抑制することが可能となる。
請求項(抜粋):
列車の運行を制御する信号機の設置位置から所定距離外方の地上に、前記信号機からの信号情報に基づいて共振周波数が制御される共振回路を備えた地上子を設置し、前記列車に一定周波数で発振する発振回路を備え、この発振回路に接続された帰還回路を備えた車上子を前記地上子に対向するように当該列車に設置し、前記信号機からの信号情報により、前記列車の進行を許可する場合は、前記共振回路の共振周波数を前記発振回路の発振周波数と一致させ、前記列車を停止させる場合は、当該共振周波数を当該発振周波数と異ならせるように制御し、前記車上子が当該地上子と対向する際に、前記発振周波数が前記共振周波数と異なると、当該車上子の帰還回路と当該地上子の共振回路との間の電磁誘導により当該発振周波数が当該共振周波数に変周される状態を前記列車側で検出させて自動停止させる自動列車停止システムにおいて、前記車上子の帰還回路の近傍に位置し、この帰還回路に対して電磁的影響を及ぼす導電体と当該帰還回路との間に、高透磁率、かつ、高抵抗率を有する材質によって形成されたシールド板を設けたことを特徴とする自動列車停止システム。

前のページに戻る