特許
J-GLOBAL ID:200903033597551755

複数の液体試料の実験室処理のための真空マニホルド

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 松永 宣行
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-511968
公開番号(公開出願番号):特表平10-510501
出願日: 1996年08月23日
公開日(公表日): 1998年10月13日
要約:
【要約】本発明は真空マニホルドを提供する。この真空マニホルドは、多数の個々の液体試料に真空援助された一連の実験室操作を行わせる半自動又は全自動の実験室機械に便利に使用できる。本発明はベース(12)を有する。このベースは、微滴定皿のような第1の液体容器(24)を受け入れ、かつ、保持するべく形状と寸法とが定められている。通常、ベース(12)は底壁(16)と側壁(18)とを有し、第1の液体容器(24)は側壁(18)内に保持されるべく設計されている。本発明はまたアダプタフレームを有する。このアダプタフレームは、微滴定皿のような第2の液体容器(30)を受け入れ、かつ、保持するべく形状と寸法とが定められている。アダプタフレーム(14)は、典型的には、第2の液体容器(30)を支持するリップ(32)を有する長方形のフレーム構造である。ベース(12)は、通常、真空源に取り付けることができるポート(26)を有する。操作に際し、第1の液体容器(24)がベース(12)内に配置され、アダプタフレーム(14)がベース(12)の頂部に配置され、第2の液体容器(30)がアダプタフレーム(14)に配置される。その結果、第2の液体容器(30)は第1の液体容器(24)の真上に位置する。真空が真空ポート(26)を使用してベースに及ぼされるとき、均一な真空が第2の液体容器(30)の底に沿って働く。均一な真空は、第2の液体容器(30)内の液体に作用する駆動力を与える。典型的な操作では、第2の液体容器(30)の底はろ過膜であり、真空は、第2の液体容器(30)からろ過膜を通って第1の液体容器(24)に液体を引き出すのに使用される。モジュール構造のゆえに、真空マニホルドの種々の要素は、真空マニホルドの側方に置かれる積み重ねフレームに容易に積み重ねられる。この積み重ね能力は、複数セットの液体試料に実行されるべき多くの真空援助された実験室操作を水平方向の広い実験室のベンチ面積を要することなく可能にする。前記積み重ね能力はまた、ロボット装置との適合を容易にし、全自動の実験室処理装置を提供する。
請求項(抜粋):
1 第1の液体容器及び第2の液体容器であって両液体容器が底と最上端部とを有する第1及び第2の液体容器と結合して使用される真空マニホルド装置であって、 (a)前記第1の液体容器を受け入れ、かつ、保持するべく形状と寸法とが定められているベースであって底壁と側壁とを有し、この側壁がベース壁周囲を形成するため共同する最上端部を有するベースと、 (b)前記第2の液体容器を受け入れ、かつ、保持するべく形状と寸法とが定められているアダプタフレームであって、さらに、前記第1の液体容器が前記ベースと、前記アダプタフレームと、前記第2の液体容器とによって形成される室内に完全に納まることができるような実質的に密封される関係で前記ベース壁周囲に取り付けるべく形状と寸法とが定められているアダプタフレームと、 (c)前記第2の液体容器が前記アダプタフレーム内に配置され、かつ、前記第1の液体容器が前記ベース内に配置されるとき、前記第2の液体容器の前記底に真空を働かせる真空手段とを備える、真空マニホルト装置。2 前記ベースは、およそ200cm2より小さい面積のフートプリントを有する、請求項1に記載の真空マニホルド装置。3 前記ベースは、さらに、前記第1の液体容器を前記底壁の上方で支持できるリップを備える、請求項1に記載の真空マニホルド装置。4 前記ベースは、さらに、真空源に取り付けることができるポートを備える、請求項1に記載の真空マニホルド装置。5 前記アダプタフレームは、さらに、前記第2の液体容器を支持できるリップを備える、請求項1に記載の真空マニホルド装置。6 前記ベースは、第1のフートプリントを有する第1の液体容器を受け入れ、かつ、保持するべく形状と寸法とが定められおり、前記アダプタフレームは、異なるフートプリントを有する第2の液体容器を受け入れ、かつ、保持するべく形状と寸法とが定められている、請求項1に記載の真空マニホルド装置。7 前記ベースは、第1の高さを有する第1の液体容器を受け入れ、かつ、保持するべく形状と寸法とが定められており、前記アダプタフレームは、異なる高さを有する第2の液体容器を受け入れ、かつ、保持するべく形状と寸法とが定められている、請求項1に記載の真空マニホルド装置。8 さらに、前記ベース内に配置される第1の液体容器と、この第1の液体容器の上方で前記アダプタフレーム内に配置される第2の液体容器とを備える、請求項1に記載の真空マニホルド装置。9 前記第2の液体容器は、前記第1の液体容器のフートプリントの寸法とは異なる寸法のフートプリントを有する、請求項8に記載の真空マニホルド装置。10 前記第2の液体容器は、前記第1の液体容器の高さとは異なる高さを有する、請求項8に記載の真空マニホルド装置。11 前記第2の液体容器の前記底はろ過材を備える、請求項8に記載の真空マニホルド装置。12 前記第2の液体容器は複数の分離されたウェルを備える、請求項8に記載の真空マニホルド装置。13 前記第2の液体容器は、固定された配列内に配置された複数の分離されたウェルを備え、前記第1の液体容器は、固定された類似の配列内に配置された複数の分離されたウェルを備える、請求項8に記載の真空マニホルド装置。14 前記第2の液体容器は、固定された配列内に配置された複数の分離されたウェルを備え、分離された各ウェルの底はろ過材を備え、前記第1の液体容器は、固定された類似の配列内に配置された複数の分離されたウェルを備え、前記第1の液体容器は前記第2の液体容器の真下に配置されている、請求項8に記載の真空マニホルド装置。15 前記第2の液体容器と前記第1の液体容器とは微滴定プレートである、請求項8に記載の真空マニホルド装置。16 第1の液体容器及び第2の液体容器であって両液体容器が底と最上端部とを有する第1及び第2の液体容器を使用して複数の液体試料の複数の実験室操作を実行する際に使用されるキットであって、 (a)前記第1の液体容器を受け入れ、かつ、保持するべく形状と寸法とが定められているベースであって底壁と側壁とを有し、この側壁がベース壁周囲を形成するため共同する最上端部を有するベースと、 (b)前記第2の液体容器を受け入れ、かつ、保持するべく形状と寸法とが定められているアダプタフレームであって、さらに、前記第1の液体容器が前記ベースと、前記アダプタフレームと、前記第2の液体容器とによって形成される室内に完全に納まることができるような実質的に密封される関係で前記ベース壁周囲に取り付けるべく形状と寸法とが定められているアダプタフレームと、 (c)前記2つの液体容器のうちの少なくとも1つを受け入れ、かつ、保持するべく形状と寸法とが定められている積み重ねトレーと、 (d)前記第2の液体容器が前記アダプタフレーム内に配置され、かつ、前記第1の液体容器が前記ベース内に配置されるとき、前記第2の液体容器の前記底に真空を働かせる真空手段とを備える、キット。17 さらに、前記第2の液体容器のフートプリントとは異なるフートプリントを有する別の第2の液体容器を受け入れ、かつ、保持するべく形状と寸法とが定められている第2のアダプタフレームを備える、請求項16に記載のキット。18 さらに、前記第2の液体容器の高さとは異なる高さを有する別の第2の液体容器を受け入れ、かつ、保持するべく形状と寸法とが定められている第2のアダプタフレームを備える、請求項16に記載のキット。19 第1の液体容器及び第2の液体容器であって両液体容器が底と最上端部とを有する第1及び第2の液体容器を使用して複数の液体試料の複数の実験室操作を実行する際に使用される機械であって、 (a)前記第1の液体容器を受け入れ、かつ、保持するべく形状と寸法とが定められているベースであって底壁と側壁とを有し、この側壁がベース壁周囲を形成するため共同する最上端部を有するベースと、 (b)前記第2の液体容器を受け入れ、かつ、保持するべく形状と寸法とが定められているアダプタフレームであって、さらに、前記第1の液体容器が前記ベースと、前記アダプタフレームと、前記第2の液体容器とによって形成される室内に完全に納まるような実質的に密封される関係で前記ベース壁周囲に取り付けるべく形状と寸法とが定められているアダプタフレームと、 (c)前記第2の液体容器が前記アダプタフレーム内に配置され、かつ、前記第1の液体容器が前記ベース内に配置されるとき、前記第2の液体容器の前記底に真空を働かせる真空手段と、 (d)可動なつかみ具を有するコンピュータ制御される機械式マニプレータであって少なくとも1つの液体試料に少なくとも1つの実験室操作を行うため前記可動つかみ具を使用して前記ベースと、前記アダプタフレームと、前記積み重ねフレームと、前記液体容器とをロボット的に構成するべくプログラムを作られた機械式マニプレータとを備える、機械。20 コンピュータ制御される前記機械式マニプレータは、少なくとも1つの液体試料に複数の実験室操作を行うため前記可動つかみ具を使用して前記ベースと、前記アダプタフレームと、前記積み重ねフレームと、前記液体容器とをロボット的に構成するべくプログラムを作られている、請求項19に記載の機械。21 コンピュータ制御される前記機械式マニプレータは、複数の液体試料に複数の実験室操作を同時的に行うため前記可動つかみ具を使用して前記ベースと、前記アダプタフレームと、前記積み重ねフレームと、前記液体容器とをロボット的に構成するべくプログラムを作られている、請求項19に記載の機械。22 前記操作の少なくとも1つは、複数の液体試料の同時的なろ過である、請求項19に記載の機械。23 第1の液体容器及び第2の液体容器であって両液体容器が底と最上端部とを有する第1及び第2の液体容器を使用して複数の液体試料の複数の実験室操作を実行する際に使用される組合せであって、 機械と、 前記液体容器のうちの少なくとも1つを受け入れ、かつ、保持するべく形状と寸法とが定められている積み重ねトレーとからなり、 前記機械は、 (a)前記第1の液体容器を受け入れ、かつ、保持するべく形状と寸法とが定められているベースであって底壁と側壁とを有し、この側壁がベース壁周囲を形成するため共同する最上端部を有するベースと、 (b)前記第2の液体容器を受け入れ、かつ、保持するべく形状と寸法とが定められているアダプタフレームであって、さらに、前記第1の液体容器が前記ベースと、前記アダプタフレームと、前記第2の液体容器とによって形成される室内に完全に納まるような実質的に密封される関係で前記ベース壁周囲に取り付けるべく形状と寸法とが定められているアダプタフレームと、 (c)前記液体容器の一方を受け入れ、かつ、保持するべく形状と寸法とが定められている積み重ねトレーと、 (d)前記第2の液体容器が前記アダプタフレーム内に配置され、かつ、前記第1の液体容器が前記ベース内に配置されるとき、前記第2の液体容器の前記底に真空を働かせる真空手段と、 (e)可動なつかみ具を有するコンピュータ制御される機械式マニプレータであって少なくとも1つの液体試料に少なくとも1つの実験室操作を行うため前記可動つかみ具を使用して前記ベースと、前記アダプタフレームと、前記積み重ねフレームと、前記液体容器とをロボット的に構成するべくプログラムを作られた機械式マニプレータとを備える、機械と積み重ねトレーとの組合せ。24 さらに、前記液体容器の一方を受け入れ、かつ、保持するべく形状と寸法とが定められている第2の積み重ねトレーを備える、請求項23に記載の組合せ25 さらに、前記第2の液体容器のフートプリントとは異なるフートプリントを有する別の第2の液体容器を受け入れ、かつ、保持するべく形状と寸法とが定められている第2のアダプタフレームを備える、請求項23に記載の組合せ。26 さらに、前記第2の液体容器の高さとは異なる高さを有する別の第2の液体容器を受け入れ、かつ、保持するべく形状と寸法とが定められている第2のアダプタフレームを備える、請求項23に記載の組合せ。
IPC (7件):
B65D 25/20 ,  B01D 35/02 ,  B01L 3/00 ,  B01L 9/00 ,  B25J 15/00 ,  G01N 30/32 ,  G01N 35/04
FI (7件):
B65D 25/20 V ,  B01L 3/00 ,  B01L 9/00 ,  B25J 15/00 Z ,  G01N 30/32 Z ,  G01N 35/04 G ,  B01D 35/02 Z

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