特許
J-GLOBAL ID:200903034029965380

差動制限装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 大浜 博
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-007707
公開番号(公開出願番号):特開平6-213289
出願日: 1993年01月20日
公開日(公表日): 1994年08月02日
要約:
【要約】【目的】 差動制限状態の解除時における作動応答性を高めるとともに、高トルクの入力時においても差動制限をより完全に行う。【構成】 アクチュエータによって締結されるパイロットクラッチY1と噛合歯を備えたドグクラッチでなるメインクラッチY2とを備えるとともに、該パイロットクラッチY1とメインクラッチY2との間に、所定のカム力を発生するカム手段Rと、該カム力を受けて上記メインクラッチY2に所定の押圧力を付与してこれを噛合させる押圧手段Qとを配設したものにおいて、上記メインクラッチY2の噛合歯31a,32aの歯面31b,32bを傾斜させて軸方向に所定の分離力を発生させ得る如くするとともに、該歯面31b,32bの傾斜角を、上記分離力が上記カム力よりも小さくなるように設定し、差動制限解除時には上記分離力で瞬時にメインクラッチY2を締結解除させる。
請求項(抜粋):
入力軸と一体的に回転するピニオンシャフトに設けられたピニオンギヤと該ピニオンギヤに噛合する一対のサイドギヤにそれぞれ連結された一対の出力軸とを備えてなる差動装置の上記一対の出力軸の間に、アクチュエータによって締結されるパイロットクラッチと、軸方向に対して所定の傾斜角をもつカム面を形成した相対回転可能な一対のカム部材と該一対のカム部材のカム面間に配置されたボールとからなり上記パイロットクラッチが締結されたときに上記一対のカム部材が相対回転して該一対のカム部材の軸方向距離を拡大する方向に所定のカム力を発生するカム手段と、該カム手段が作動した際にそのカム力を受けて軸方向へ移動して所定の押圧力を発生する押圧手段と、該押圧手段の押圧力によって締結されるメインクラッチとを配置し、上記パイロットクラッチが締結されることで上記カム手段及び押圧手段を介して上記メインクラッチが締結され、上記一対の出力軸間の差動が制限されるようにした差動制限装置であって、上記メインクラッチを、複数の噛合歯を備えた一対のドグを接離可能に対向配置してなるドグクラッチで構成する一方、該噛合歯の歯面を軸方向に対して所定の傾斜角をもって傾斜させて該メインクラッチの負荷トルクにより上記歯面の傾斜角に対応した軸方向への分離力を発生させ得る如くするとともに、該歯面の傾斜角を、上記分離力が上記カム手段のカム力よりも小さくなるように設定したことを特徴とする差動制限装置。
IPC (2件):
F16H 1/445 ,  F16D 27/118

前のページに戻る