特許
J-GLOBAL ID:200903034047897391

樹脂製品の成形方法及び成形用金型装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 恩田 博宣
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-071164
公開番号(公開出願番号):特開平7-276425
出願日: 1994年04月08日
公開日(公表日): 1995年10月24日
要約:
【要約】【目的】成形の際、樹脂製品の形状にかかわらずシート材を確実にセットして良好な成形性を得るとともに、不完全なセットによる不具合の発生を防止する。【構成】インストルメントパネルは、基材本体と弾性シート材3とを備える。成形に際し、予め製造された弾性シート材3を、可動型12、固定型を開いた状態でセット面15に当接させてセットする。この際、真空ポンプ23を駆動するとともに、吸引通路21,22内のピース24,25のセット面15側と弾性シート材3との間に空間が形成されるようアクチュエータ26を駆動する。型締め後、樹脂材料をキャビティ内に射出充填する。弾性シート材のセット時において、真空ポンプ23にて吸引通路21,22内が減圧状態とされる場合に、空間内も減圧状態が維持されるため、弾性シート材3は強力に引っ張られるため、弾性シート材3がずれたり脱落したりすることがない。
請求項(抜粋):
樹脂材料よりなる基材本体(2)と、その表面の一部に対し熱融着されたシート材(3)とからなる樹脂製品の成形方法であって、前記シート材(3)を、真空成形法により成形し、所定の形状とする工程と、一部に前記シート材(3)がセットされるセット面(15)を有し、前記基材本体(2)の一部を形成するための第1の成形面(14)を備えるとともに、外部に設けられた吸引手段(23)と前記セット面(15)とを連通するべく形成された吸引通路(21,22)及び該吸引通路(21,22)の前記セット面(15)側に設けられた多孔質体よりなるピース(24,25)を有する第1の金型(12)と、該第1の金型(12)に対し相対的に接離可能に配設され、前記基材本体(2)の残りの部分を形成するための第2の成形面(16)を備えた第2の金型(13)とからなる金型装置(11)を用意する工程と、前記シート材(3)の表面を前記第1の金型(12)のセット面(15)にほぼ当接させた状態で、前記吸引手段(23)を駆動させ、前記吸引通路(21,22)内を減圧状態とすることにより、前記シート材(3)を前記セット面(15)にセットする工程と、前記第1の成形面(14)及び第2の成形面(16)の整合によってキャビティ(17)を構成する工程と、可塑化された樹脂材料を前記第2の金型(13)に設けられた少なくとも1つのゲートより前記キャビティ(17)内に射出し、充填する工程と、表面の一部に対し前記シート材(3)が熱融着された基材本体(2)を前記金型装置(11)から取り出す工程とを備え、かつ、前記第1の金型(12)には、前記ピース(24,25)の前記吸引通路(21,22)内におけるスライドを可能とするアクチュエータ(26,27)を設け、前記シート材(3)のセット工程時においては、前記ピース(24,25)の先端面と前記シート材(3)との間に所定の空間が形成されるようにし、前記樹脂材料の射出工程時においては、前記ピース(24,25)の先端面と前記シート材(3)との間を密接させるように前記アクチュエータ(26,27)を駆動制御するようにしたことを特徴とする樹脂製品の成形方法。
IPC (4件):
B29C 45/14 ,  B29C 45/26 ,  B29L 9:00 ,  B29L 31:58

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