特許
J-GLOBAL ID:200903034318922974

トリハロメタン自動分析計

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 山口 巖
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-331330
公開番号(公開出願番号):特開平10-170500
出願日: 1996年12月12日
公開日(公表日): 1998年06月26日
要約:
【要約】【課題】水道水源の浄水処理プロセスにおいて、水中の有機物と消毒のために注入する塩素とが反応して生成するトリハロメタンは、発癌性物質の疑いが持たれており、わが国では、0.1mg/lで規制が行なわれている。本発明者らは膜分離-蛍光検出法を原理とする実用的なトリハロメタン分析計を開発し出願中であるが、ゼロ点の校正を行なう精製水に、外部からの汚染などによりトリハロメタンが溶解した場合に試料水の測定を実施すると、測定データが実際よりも高い数値が出るという問題点が判明したので、その改善を図る。【解決手段】トリハロメタン自動分析計の運転シーケンスを改良して、精製水でのゼロ点の校正時に、エアポンプを運転したままの状態に変更することにより、汚染された精製水からのトリハロメタンを分離部内でキャリア溶液中に溶解移行を防ぐことができ、正常で安定した出力値が得られることを確認した。
請求項(抜粋):
精製水、標準液およびトリハロメタンを含む試料水の流路をそれぞれ切り替える電磁弁を備え、前記精製水、標準液および試料水のうちいずれかと酸性還元剤溶液とを混合した試料溶液を送り出す試料溶液供給部と、キャリア溶液として混合するニコチン酸アミド溶液および水酸化ナトリウム溶液の流路を、試料溶液供給部から分岐した精製水の流路にそれぞれ切り替える電磁弁を備えたキャリア溶液送液部と、試料溶液とキャリア溶液が供給され、試料溶液中のトリハロメタンが微孔性フッ素樹脂の微孔を介して蒸発し、キャリア溶液中に溶解移行させる分離部と、分離部から供給されたキャリア溶液中のトリハロメタンをニコチン酸アミドと反応させて蛍光物質をつくる反応部と、反応部から供給されたキャリア溶液中の気泡を除去する脱泡部と、脱泡部を通過したキャリア溶液の蛍光強度を測定する蛍光検出器,この測定値の演算部、制御部、表示部、および記録部を付属する検出部と、運転シーケンスを備えた運転制御部と、を備えたトリハロメタン自動分析計において、標準液による校正、あるいは試料水による測定の開始時に、分離部内を清浄化するエアポンプを作動させた状態で、精製水による蛍光強度出力値を検出部において取得後、電磁弁により精製水の流路を標準液あるいは試料液に切り替え、分離部内の試料溶液の流路を標準液あるいは試料水と酸性還元剤溶液との混合溶液に置換した後、前記エアポンプを停止させ、標準液あるいは試料水により得られる蛍光強度が安定した時点で、検出部における各々の蛍光強度出力値を取得し、先に求めた精製水による蛍光強度出力値との差を演算の上、表示、記録することで、校正あるいは測定を自動実行する運転シーケンス、および一定時間毎に試料水の自動測定を可能とし、測定終了後、電磁弁を切り替えてキャリア溶液を精製水で置換した後測定を休止させ、測定休止期間中は試料溶液供給部とキャリア溶液送液部の送液ポンプのみ運転を自動停止させる運転シーケンスを備えた運転制御部とを有することを特徴とするトリハロメタン自動分析計。
IPC (3件):
G01N 33/18 ,  G01N 21/77 ,  G01N 31/00
FI (3件):
G01N 33/18 B ,  G01N 21/77 B ,  G01N 31/00 V

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