特許
J-GLOBAL ID:200903034615003279

構造物の応力腐食割れ寿命予測方法及びその試験装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 鵜沼 辰之
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-096742
公開番号(公開出願番号):特開平5-297181
出願日: 1992年04月16日
公開日(公表日): 1993年11月12日
要約:
【要約】【目的】 腐食環境にある機器、構造物(特に原子炉)のSCC発生寿命を定量的に把握し、実機のSCC損傷を防止すると共に長寿命化を図るに適した寿命予測方法を提供する。【構成】 腐食環境下にある機器、構造物に金属片を所定の負荷応力をかけて複数個浸漬し、その金属片の最小SCC発生寿命L1を求め、予め実験室的に求めた負荷応力と最小SCC発生寿命の関係、及び金属片の環境感受性を示す鋭敏化度と最小SCC発生寿命の関係に基づく応力裕度(Lp/L2)及び鋭敏化裕度(Lp'/L2')から、実機SCC発生寿命LをL1×(Lp/L2)×(Lp'/L2')として得る。ここでLp、L2はそれぞれ金属片の応力、実機の推定応力に対する最小SCC発生寿命であり、Lp'、L2'はそれぞれ金属片の鋭敏度、実機の推定鋭敏度に対する最小SCC発生寿命である。
請求項(抜粋):
腐食環境に接する構造物の構成材料と同一でかつ材料の応力腐食割れ感受性を示す鋭敏化度を所定の度合に高めた金属片を所定の負荷応力をかけた状態で前記腐食環境中に複数個浸漬するステップと、該金属片をモニターして該金属片の浸漬から破断までの破断時間と該破断時間時の金属片の破断数を検出するステップと、前記破断時間と、前記破断数を前記金属片の総数で除して求まる破断確率との関係を確率紙上にプロットして前記金属片の最小・応力腐食割れ発生寿命を求めるステップと、前記材料に関して前記腐食環境より腐食度の高い加速環境中で予め求めた応力と最小・応力腐食割れ発生寿命の関係から前記構造物の推定応力に対する最小・応力腐食割れ発生寿命と前記金属片に付加した応力に対する最小・応力腐食割れ発生寿命との比を第1の応力腐食割れ加速率として求めるステップと、前記材料に関して前記加速環境中で予め求めた鋭敏化度と最小・応力腐食割れ発生寿命の関係から前記構造物の推定鋭敏化度に対する最小・応力腐食割れ発生寿命と前記金属片の鋭敏化度に対する最小・応力腐食割れ発生寿命との比を第2の応力腐食割れ加速率として求めるステップと、前記金属片の最小・応力腐食割れ発生寿命に前記第1の応力腐食割れ加速率及び前記第2の応力腐食割れ加速率をそれぞれ掛けることにより前記構造物の応力腐食割れ発生寿命を推定するステップと、からなる構造物の応力腐食割れ寿命予測方法。
IPC (3件):
G21C 17/003 ,  G01N 3/32 ,  G01N 17/00

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