特許
J-GLOBAL ID:200903035233623761

輪郭検出装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 滝本 智之 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-265214
公開番号(公開出願番号):特開平9-114991
出願日: 1995年10月13日
公開日(公表日): 1997年05月02日
要約:
【要約】【課題】 2次元画像から輪郭を検出する装置において、2種類の輪郭探査範囲を用いて、精度が高くかつノイズに強い輪郭検出を行なう。【解決手段】 検出制御部11は、第3の輪郭記憶部13の内容に若干の擾乱を付加した情報を第2の輪郭記憶部4の初期値とする。第1のフェーズにおいては、制御候補生成部8において生成される制御点候補のそれぞれの位置間隔を大きくとるように制御し、第2のフェーズにおいては、制御候補生成部8において生成される制御点候補のそれぞれの位置間隔を小さくとるように制御する。一通りのシーケンスが終った後は、第3の輪郭記憶部13の内容に、第2の輪郭記憶部4の初期値とは異なるような若干の擾乱を付加して第2の輪郭記憶部4の初期値として設定し、第1のフェーズから検出処理を再開し、この繰り返しを予め決められた回数だけ行なう。
請求項(抜粋):
2次元画像情報を記憶する画像記憶部と、輪郭の位置情報を記憶する3つの輪郭記憶部と、輪郭エネルギーを記憶する2つのエネルギー記憶部と、輪郭候補の位置情報を記憶する制御点候補記憶部と、該候補間の関係を記憶する候補関係記憶部とを備え、動的輪郭モデルの手法で輪郭を検出する輪郭検出装置であって、輪郭検出を制御する検出制御部が、前記第3の輪郭記憶部に任意の初期輪郭の位置情報を与え、第1のエネルギー記憶部と第2のエネルギー記憶部に十分大きい初期値を設定し、前記検出制御部は、前記第3の輪郭記憶部の内容に若干の擾乱を付加した情報を前記第2の輪郭記憶部の初期値として格納し、前記第2の輪郭記憶部の位置情報から次の輪郭候補となる複数の制御点を生成し、その位置情報を前記制御点候補記憶部に格納する制御点候補生成部と、ある一定方向に前記制御点候補記憶部から制御点候補を選び、その選んだ制御点候補の位置情報と前記画像記憶部に格納されている画像情報からその制御点候補に対する部分輪郭エネルギーを計算し、その部分輪郭エネルギーが局所的に最小となる制御点候補の情報を前記候補関係記憶部に格納し、最後の部分輪郭エネルギーの計算の最小値を前記検出制御部に返し、該最小の部分輪郭エネルギーを得る輪郭候補の情報を前記検出制御部に返す輪郭エネルギー計算部と、前記輪郭エネルギー計算部から返された輪郭情報と前記候補関係記憶部の輪郭候補の関係情報を用いて、前記輪郭エネルギー計算部で計算した方向とは逆の方向に、最適となる輪郭候補を決定し、その輪郭情報を前記第2の輪郭記憶部に記憶する後退型輪郭決定部とを順次起動し、前記検出制御部は、前記輪郭エネルギー計算部から返された輪郭エネルギー情報を前記第2のエネルギー記憶部に格納されている値と比較し、その値がある一定値よりも小さくなる(収束)まで、前記制御点候補生成部、前記輪郭エネルギー計算部、前記後退型輪郭決定部を起動していき、さらに、前記検出制御部の各部の起動は2つのフェーズからなり、第1のフェーズにおいては、前記制御候補生成部において生成される制御点候補のそれぞれの位置間隔を大きくとるように制御し、第2のフェーズにおいては、前記制御候補生成部において生成される制御点候補のそれぞれの位置間隔を小さくとるように制御し、前記検出制御部は、まず第1のフェーズを繰り返し、第1のフェーズが収束後、第2のフェーズを開始し、第2のフェーズが収束した時点で、前記第1のエネルギー記憶部の内容が前記第2のエネルギー記憶部の内容よりも大きければ、前記第2の輪郭記憶部および前記第2のエネルギー記憶部の内容を前記第1の輪郭記憶部及び前記第1のエネルギー記憶部にコピーし、前記第2のエネルギー記憶部に十分大きい初期値を設定し、前記第3の輪郭記憶部の内容に、前記第2の輪郭記憶部の初期値とは異なるような若干の擾乱を付加して前記第2の輪郭記憶部の初期値として設定し、前記第1のフェーズから検出処理を再開し、この繰り返しを予め決められた回数だけ行なうことを特徴とする輪郭検出装置。
引用特許:
出願人引用 (3件)

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