特許
J-GLOBAL ID:200903035311025051

薄板用鋼板の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 秋沢 政光 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-229656
公開番号(公開出願番号):特開平7-060408
出願日: 1993年08月24日
公開日(公表日): 1995年03月07日
要約:
【要約】【目的】 本発明は、一種類の溶鋼に合金を添加し、互いに異なる2種の成分を有する溶鋼に調整してプロセスを簡略化し、複層の薄板用鋼板を製造する。【構成】 鋳型1内に設けた直流磁場発生装置10と2本の浸漬ノズル2,3を使って複層鋳片を製造する際に、溶鋼の溶製にあたって、C,N,Ti,Nbが所定の条件を満たすように成分調整し、これをそのまま内層用溶鋼とし、表層用に供する溶鋼は、レードル内,タンディッシュ内,ノズル内部,あるいはストランドのプール内溶鋼にCを添加してC=0.017〜0.500%とし、引き続き熱延,冷延,焼鈍して、表層が低炭素鋼,内層が極低炭素鋼から成る薄板鋼板を製造する。【効果】 生産障害等をきたすことなく、また安価な手段により、疲労強度に優れ同時に良好な加工性を有する薄板用鋼板を製造できる。
請求項(抜粋):
連続鋳造鋳型内に注入された溶鋼に対し、そのメニスカスよりも鋳造方向に一定距離下方の位置に、鋳片幅方向に亘ってほぼ均一な強度を有し鋳片の厚みを横切る直流磁場を印加して直流磁場帯を形成し、その直流磁界帯で区分される上下各々のプールにそれぞれ異なる成分の溶鋼を注入して凝固,引抜きを行い、連続鋳造により表層と内層とがそれぞれ成分の異なる鋼により複層鋳片を製造するに当たり、前記連続鋳造に供する溶鋼を製造する際に、転炉,あるいは電気炉を用いて一次の成分調整を行ない、この過程でC,N,Ti及びNbが目標とする成分条件を満足しないときには、真空脱ガス設備を用いてさらに溶製して、C,N,Ti及びNbが目標とする成分条件を満足し、かつ残部がFe及び不可避的不純物から成る溶鋼となるように二次の成分調整を行なったのち、内層用の溶鋼としては得られた溶鋼をそのまま下部プールに通じた浸漬ノズルを通して注入し、一方表層用の溶鋼としては、得られた溶鋼を上部プールに通じた浸漬ノズルを通して注入する過程の、?@ 溶鋼を連続鋳造プロセスへ搬送する際に用いるレードル内、?A 表層用の溶鋼を保持するタンディッシュ内、?B 表層用のノズル内部、あるいは?C 鋳造鋳型の上部プール内、の内の1か所または2か所以上において前記成分調整して得られた溶鋼中にCを添加し、これを溶解混合させて上部プール内の溶鋼のC濃度を下部プールよりも高め、この条件で表層が内層よりもC濃度の高い複層鋳片を連続鋳造し、引き続き得られた複層鋳片を熱延,冷延,焼鈍の各工程で処理して、表層が内層よりもC濃度の高い薄板用鋼板を製造することを特徴とする薄板用鋼板の製造方法。
IPC (4件):
B22D 11/00 ,  B22D 11/10 ,  B22D 11/10 350 ,  B22D 11/10 370
引用特許:
審査官引用 (2件)
  • 特開昭56-068567
  • 特開昭63-108947

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