特許
J-GLOBAL ID:200903035753780649

車両用車輪のタイヤの路面ハンドリング性を測定する方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 社本 一夫 (外5名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平11-099517
公開番号(公開出願番号):特開平11-321253
出願日: 1999年04月07日
公開日(公表日): 1999年11月24日
要約:
【要約】【課題】 予め設定した設計上の仕様に基づいて、路面ハンドリングに関してタイヤの性能特性を特定するための科学的方法を提供すること。【解決手段】 タイヤの路面ハンドリング性を測定する方法は、第一の集中パラメータ物理的モデル(1)により及び第二の有限要素モデル(30)によりタイヤを説明することと、第二の有限要素(30)上にて選択された系統の動的試験をシミュレーションすることと、選択された量の第一及び第二の周波数応答性を得るため、動的試験を表現するのに適した運動方程式の第一の物理的モデル(1)を適用することと、第一の物理的モデル(1)の集中パラメータ及びタイヤのドリフト振舞いを示す物理的量を決定すべく選択された量の第一及び第二の周波数応答性を比較することとを備えている。
請求項(抜粋):
ゴム及び補強材料の選択された混合体で出来た、車両用車輪のタイヤの路面ハンドリング性を測定する方法であって、a)第一の集中パラメータの物理的モデル(1)によって上記タイヤを最初に説明することであって、該第一の集中パラメータの物理的モデル(1)は、インサートが設けられたトレッドバンドを表わす堅固なリング(2)と、上記タイヤのベルト構造体及び対応するカーカス部分と、上記車輪のハブ及び上記タイヤのビードを表わすディスク(3)と、上記堅固なリング(2)を上記ハブ(3)に接続し且つ上記タイヤのサイドウォール及び上記タイヤ内の圧力下の空気を表わす主たるばね及びダンパー(4、5、6、7、8、9)と、特定の垂直荷重の効果を通じて上記ベルト構造体の変形現象を表わす補助的なばね及びダンパー(10、11、12、13、14、15)と、上記タイヤと路面との接触領域内の物理的現象をシミュレートするブラシモデル(20)とを備え、上記接触領域が動的長さ2aを有する前記タイヤを最初に説明することと、b)上記第一の物理的モデル(1)の選択された自由度を規定することと、c)選択された動的状態下にて上記第一の物理的モデル(1)の動作を説明するのに適した運動方程式を特定することとを備える方法において、d)上記堅固なリングの質量Mc、及び直径方向への慣性モーメントJcと、前記ディスクの質量Mm、及び直径方向への慣性モーメントJmと、前記主たるばね及びダンパーの構造的剛さKc及び構造的減衰Rcと、前記補助的ばね及びダンパーの残留剛さKr及び残留減衰Rrとから成る前記の集中パラメータを規定することを備え、前記構造的剛さKcが、前記ハブと前記ベルトとの間の横方向剛さKcyと、前記ハブと前記ベルトとの間のキャンバ捩れ剛さKcθxと、及び前記ハブと前記ベルトとの間のヨーイング捩れ剛さKcθzとから成り、前記構造的減衰Rcが、前記ハブと前記ベルトとの間の横方向減衰Rcyと、前記ハブと前記ベルトとの間のキャンバ捩れ減衰Rcθxと、前記ハブと前記ベルトとの間のヨーイング捩れ減衰Rcθzとから成り、前記残留剛さKrが、残留横方向剛さKryと、残留キャンバ捩れ剛さKrθxと、残留ヨーイング捩れ剛さKrθzとから成り、前記残留減衰Rrが、残留横方向減衰Rryと、残留キャンバ捩れ減衰Rrθxと、残留ヨーイング捩れ減衰Rrθzとから成り、e)前記混合体を説明するのに適した、選択された数のノードを有する第一の要素と、前記補強材料を説明するのに適した第二の要素と、を備える第二の有限要素モデル(30)により前記タイヤを説明し、第一の有限要素の各々が、前記混合体の選択された特徴化により決定される第一の剛さのマトリックスと関係付けられ、第二の要素の各々が、前記補強材料の選択された特徴化により決定される第二の補助的な剛さマトリックスと関係付けられ、f)前記第二の有限要素モデル(30)にて、選択された系統の仮想動的試験をシミュレートし、選択された方法に従って前記第二のモデル(30)を励起させ且つ前記第二のモデル(30)の選択された箇所にて測定した変換関数及び選択された量の第一の周波数応答性を得ることと、g)前記の動的試験を表わすのに適した運動方程式により、第一の物理的モデル(1)の振舞いを説明し、前記第一の物理的モデルの選択された箇所にて測定した、前記選択した量の第二の周波数の応答性を得ることと、h)前記第一の物理的モデル(1)の前記集中パラメータの関数である誤差を測定すべく前記選択された量の前記第一及び前記第二の周波数応答性を比較することと、i)前記集中パラメータが前記タイヤの動的振舞いを説明し得るようにするため、前記誤差を最小とする、前記集中パラメータに対する値を特定することと、j)前記タイヤのドリフト振舞いを示すのに適した選択された物理的量を決定することと、k)前記物理的量により前記タイヤのドリフト振舞いを評価することとを備えることを特徴とする方法。
引用特許:
審査官引用 (2件)

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