特許
J-GLOBAL ID:200903035820434009

インクリメンタル遅延スイッチングを用いたPMD等化方法およびそのシステム

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 志賀 正武 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-537003
公開番号(公開出願番号):特表2000-509946
出願日: 1998年02月25日
公開日(公表日): 2000年08月02日
要約:
【要約】偏光ビームスプリッタは、光データ信号を、第1および第2の直交偏光された光信号に分離する。第1の可変時間遅延要素は、第1の偏光された光信号に対して、第1のインクリメンタル伝播遅延を提供する。第2の可変時間遅延要素は、第2の偏光された光信号に対して、第2のインクリメンタル伝播遅延を提供する。第1および第2の可変時間遅延要素は、異なるインクリメンタル長さの光ファイバによって光学的に相互結合された一連の光スイッチからなる。例えば、2×2光スイッチが、相対インクリメンタル伝播遅延を提供するために、参照ファイバセグメントと個々の遅延ファイバセグメントとの間のスイッチングに対して用意される。コントローラは、第1および第2のインクリメンタル伝播遅延をセットするために、第1および第2の可変スイッチング遅延要素内の光スイッチを制御する。特に、第1および第2の偏光された光信号は、偏光モード分散を補償するために、お互いに関して増加的に遅延される。そして、ビーム結合器は、光出力データ信号を形成するために、第1および第2の信号を結合する。該光出力データ信号は、偏光モード分散の影響なしに、受信機によって、正確に検出されることができる。この方法では、光データ信号は、長距離ファイバ光分散媒体に沿ったより大きな距離を、より大きなビットレートと帯域とでさえ、確実に送信されることができる。
請求項(抜粋):
以上の説明に従い、特許証により保証されるべき新規なものとしてクレームされるものは下記のとおりである: 1. 光ファイバを介して伝送される光データ信号における偏光モード分散を試験・補償するための装置であって、 (a)前記光データ信号を、第1の経路および第2の経路に沿って伝送される第1の信号および第2の信号にそれぞれ分離する偏光モードセパレータと; (b)前記第1の信号に第1のインクリメンタル伝播遅延を与えるべく前記第1の経路に沿って位置された第1の可変時間遅延要素と; (c)前記第2の信号に第2のインクリメンタル伝播遅延を与えるべく前記第2の経路に沿って位置された第2の可変時間遅延要素と; (d)前記第1および第2の可変時間遅延要素に連結され、かつ前記第1および第2の信号が偏光モード分散を補償する相互伝播遅延を有するように前記第1および第2の時間遅延要素を制御し、さらに前記相互伝播遅延が前記第1のインクリメンタル伝播遅延と前記第2のインクリメンタル伝播遅延との差に対応したものとされる、時変コントローラと; (e)前記第1および第2の時間遅延要素の後方で前記第1および第2の光路に連結され、前記第1および第2の信号を結合して偏光モード分散の補償された光学出力データ信号を形成するビーム結合器と;を備えて成る、光データ信号における偏光モード分散を試験・補償する装置。 2. 請求項1記載の装置において、前記光ファイバが通信リンクを備えていることを特徴とする装置。 3. 請求項1記載の装置において、偏光された前記第1および第2の光信号が直交モードに偏光されていることを特徴とする装置。 4. 請求項1記載の装置において、 前記光ファイバと前記偏光モードセパレータとの間に光学的に接続されたビームスプリッタと、前記ビームスプリッタに光学的に接続された遅延検出器と、をさらに備え、 前記ビームスプリッタによって前記光データ信号の一部が前記遅延検出器に送られ、該遅延検出器によって、前記光データ信号の前記一部が検出されるとともに相応した電気信号か送出され、かつ、前記制御器が、前記電気信号を受信して、前記第1および第2の可変スイッチング要素内の光スイッチを設定する制御信号を発生するよう構成されて成る装置。 5. 請求項1記載の装置において、前記偏光モードセパレータが偏光依存型ビームスプリッタであることを特徴とする装置。6. 請求項1記載の装置において、前記第1および第2の可変スイッチング遅延要素のうち少なくとも一つが、光ファイバの異なるインクリメンタル長さによって、相互に、光学的に、かつ直列に接続された複数の光スイッチであることを特徴とする装置。 7. 請求項6記載の装置において、前記光スイッチの各々は、相互インクリメンタル伝播遅延を得るために基準ファイバセグメントと各遅延ファイバセグメントとに切り替わる2×2形光スイッチであることを特徴とする装置。 8. 請求項7記載の装置において、前記2×2形光スイッチのうち少なくとも一つが複数の半導体光増幅器を備え、これら半導体光増幅器の各々が、前記制御器から出力された制御信号に基づいて、光利得およびスイッチング動作の少なくとも一つを提供することを特徴とする装置。 9. 請求項7記載の装置において、前記2×2形光スイッチの少なくとも一つが、光増幅器によって相互結合された二つのマッハ-ツェンダー(Mach-Zehnder)光電スイッチを備えていることを特徴とする装置。 10. 請求項1記載の装置において、複数の光スイッチの作動状態を比較するために試験パターンが利用されることを特徴とする装置。 11. 光ファイバを介して伝送される光データ信号における偏光モード分散を試験・補償するための方法であって、 (a)光データ信号を、第1の経路および第2の経路に沿って伝送される第1の信号および第2の信号にそれぞれ分離する段階と、 (b)前記第1の経路に沿って位置した第1の可変時間遅延要素を用いて前記第1の信号を遅延させる段階と、 (c)前記第2のの経路に沿って位置した第2の可変時間遅延要素を用いて前記第2の信号を遅延させる段階と、 (d)前記第1および第2の可変時間遅延要素に連結され、偏光モード分散を補償する相互伝播遅延を前記第1および第2の信号が有するように前記第1および第2の時間遅延要素を制御し、かつ前記相互伝播遅延が前記第1のインクリメンタル伝播遅延と前記第2のインクリメンタル伝播遅延との差に対応して成る時変コントローラ;を用いて前記第1および第2の時間遅延要素を制御する段階と、 (e)前記第1および第2の時間遅延要素の後方で前記第1および第2の光路に連結されたビーム結合器を利用して、偏光モード分散の補償された光学出力データ信号を形成すべく前記第1および第2の信号を結合する段階と、を備えて成る、光データ信号における偏光モード分散を試験・補償する方法。 12. 請求項11記載の方法において、前記光ファイバが通信リンクを備えていることを特徴とする方法。 13. 請求項11記載の方法において、偏光された前記第1および第2の光信号が直交モードに偏光されていることを特徴とする方法。 14. 請求項11記載の方法において、 ビームスプリッタを前記光ファイバと前記偏光モードセパレータとの間に光学的に接続する段階と、遅延検出器を前記ビームスプリッタに光学的に接続する段階と、をさらに備え、 前記ビームスプリッタによって前記光データ信号の一部を前記遅延検出器に送り、該遅延検出器によって、前記光データ信号の前記一部を検出するとともに相応した電気信号を送出し、かつ、前記制御器が、前記電気信号を受信して、前記第1および第2の可変スイッチング要素内の光スイッチを設定する制御信号を発生することを特徴とする方法。 15. 請求項11記載の方法において、前記偏光モードセパレータが偏光依存型ビームスプリッタであることを特徴とする方法。 16. 請求項11記載の方法において、前記第1および第2の可変スイッチング遅延要素のうち少なくとも一つが、光ファイバの異なるインクリメンタル長さによって、相互に、光学的に、かつ直列に接続された複数の光スイッチであることを特徴とする方法。 17. 請求項16記載の方法において、前記光スイッチの各々は、相互インクリメンタル伝播遅延を得るために基準ファイバセグメントと各遅延ファイバセグメントとに切り替わる2×2形光スイッチであることを特徴とする方法。 18. 請求項17記載の方法において、前記2×2形光スイッチのうち少なくとも一つが複数の半導体光増幅器を備え、これら半導体光増幅器の各々が、前記制御器から出力された制御信号に基づいて、光利得およびスイッチング動作の少なくとも一つを提供することを特徴とする方法。 19. 請求項17記載の方法において、前記2×2形光スイッチの少なくとも一つが、光増幅器によって相互結合された二つのマッハ-ツェンダー(Mach-Zehnder)光電スイッチを備えていることを特徴とする方法。 20. 請求項11記載の方法において、複数の光スイッチの作動状態を比較するために試験パターンを利用することを特徴とする方法。
IPC (4件):
H04B 10/02 ,  G01M 11/02 ,  G02F 1/313 ,  H04B 10/18
FI (3件):
H04B 9/00 M ,  G01M 11/02 K ,  G02F 1/313

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