特許
J-GLOBAL ID:200903035841695821

ポリオレフインを製造するための重合反応運転支援装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 重野 剛
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-307676
公開番号(公開出願番号):特開平5-140230
出願日: 1991年11月22日
公開日(公表日): 1993年06月08日
要約:
【要約】【目的】 触媒及び水素の存在下にオレフィンを重合帯域で重合して所定の溶融流れ指数(MFR)を有するポリオレフィンを製造する。【構成】 重合反応で得られるポリオレフィンのMFR値を実測し、この実測値及び反応条件の運転データK1 〜K10をコンピュータ30に取り込んで、演算処理して反応状態を推定し、その推定値に基づき将来における反応器で生成するポリオレフィンのMFR値の推移を予測し、その予測値と目標値との対比により運転条件の変更量を算出し、この算出量に基づき運転条件を変更することにより(S1 〜S4 )、所定のMFR値を有するポリオレフィンを製造する運転支援装置。【効果】 ポリオレフィンの成形方法や用途に応じ、所望のMFRのポリオレフィンを確実かつ安定に製造できる。
請求項(抜粋):
触媒及び水素の存在下にオレフィンを重合帯域で重合して所定の溶融流れ指数(以下「MFR」と称す。)を有するポリオレフィンを製造するための重合反応運転支援装置であって、重合帯域におけるプロセス状態を表わすプロセス状態量を検出するプロセス状態検出手段と、重合帯域より流出するポリオレフィン生成物のMFRを測定するMFR測定手段と、該プロセス状態検出手段及びMFR測定手段からのプロセス状態量及びMFR測定値を取り入れ、そのデータを時系列に蓄積するデータ記憶手段と、起動指示を受けて指定された時刻から過去に対し、指定されたサンプリング周期にて該データ記憶手段よりプロセス状態量及びMFR測定値を抽出し、この時系列データを用いて下記(1)式及び(6)式による演算処理によって重合帯域で瞬間的に生成するポリオレフィンのMFRを動的に推定し、該推定値より下記(6)式中のβ値を算出するβ値算出演算手段と、該β値算出演算手段で算出したβ値及び現時点でのプロセス状態量又はプロセス状態変更量を用いて下記(1)式及び(6)式による演算処理によって将来におけるMFR値の推移を予測するMFR予測演算手段と、該MFR予測演算手段で予測したMFR値の推移とMFRの目標値との対比により重合帯域におけるプロセス状態量の目標値を算出するプロセス状態目標値算出手段と、を備え、該プロセス状態目標値算出手段で算出したプロセス状態目標値に基づき、プロセス状態量の設定値を変更することを特徴とするポリオレフィンを製造するための重合反応運転支援装置。【数1】符号:GL :反応器液相容量CP :反応器ポリマー濃度FP :瞬間反応量FOl:オレフィン供給量FS :溶媒供給量SOl:溶媒中へのオレフィン溶解量MFR1 :瞬間生成MFRMFR2 :反応器出口MFRY:べき数 log MFR11 log(H2/Ol)G2 log(Co/Ol)G3 log(POl) +α4 log(CE/POl) +α5 log(T)+α6 log(OMC/POl)+β ......(6)符号:(H2 /Ol)G :気相中の(水素/オレフィン)モル比(Co/Ol)G :気相中の(コモノマー/オレフィン)モル比(POl):気相中のオレフィン分圧(CE/POl):触媒活性/オレフィン分圧CE=重合量/触媒フィード量T:重合温度OMC:助触媒フィード量α1 〜α6 ,β:各反応条件により経験的に求められた係数
IPC (2件):
C08F 10/00 MSU ,  C08F 10/00 MDC

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