特許
J-GLOBAL ID:200903035924608530

熱可塑性重合体組成物

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 辻 良子
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-040066
公開番号(公開出願番号):特開平10-219097
出願日: 1997年02月07日
公開日(公表日): 1998年08月18日
要約:
【要約】【課題】 ポリフェニレンエーテル系樹脂とポリエステル系樹脂との相容性の向上していて、ポリフェニレンエーテル系樹脂が本来有する優れた諸特性と、ポリエステル樹脂が本来有する優れた諸特性を兼ね備える、成形品外観、耐熱性、耐衝撃性などの力学的特性、成形性、寸法安定性、耐薬品性などの性質に優れるポリフェニレンエーテル系樹脂とポリエステル系樹脂を含む熱可塑性重合体組成物の提供すること。【解決手段】 ?@ポリフェニレンエーテル系樹脂、?Aポリエステル系樹脂、?B水添ジエン重合体ブロックを有する特定の付加重合系ブロック共重合体、並びに?Cポリエステルブロックと水添ジエン重合体ブロックを有する特定のポリエステル系ブロック共重合体及び水添ジエン重合体成分を含む特定のポリエステル系反応生成物の少なくとも1種からなる?@〜?Cの成分を、特定の割合で含有する本発明の熱可塑性重合体組成物によって上記の課題が解決される。
請求項(抜粋):
(1) ?@ ポリフェニレンエーテル系樹脂(A);?A ポリエステル系樹脂(B);?B 付加重合系ブロック共重合体(C);並びに、?C ポリエステル系ブロック共重合体(D)およびポリエステル系反応生成物(E)のうちの少なくとも1種;から主としてなる熱可塑性重合体組成物であって;(2) 付加重合系ブロック共重合体(C)が、下記の付加重合系ブロック共重合体(C1)および付加重合系ブロック共重合体(C2)の少なくとも1種からなる付加重合系ブロック共重合体であり;○付加重合系ブロック共重合体(C1):芳香族ビニル化合物単位から主としてなる重合体ブロック(a1)および水素添加された1,2-結合量が30%未満のポリブタジエンブロック(b1)のうちの少なくとも1種からなる重合体ブロック(I-1)と、水素添加されたポリイソプレンブロック(c1)、水素添加された1,2-結合量が30〜80%のポリブタジエンブロック(d1)および水素添加されたイソプレン/ブタジエン共重合体ブロック(e1)から選ばれる少なくとも1種からなる重合体ブロック(II-1)とからなる付加重合系ブロック共重合体;○付加重合系ブロック共重合体(C2):芳香族ビニル化合物単位から主としてなる重合体ブロック(a2)および水素添加された1,2-結合量が30%未満のポリブタジエンブロック(b2)のうちの少なくとも1種からなる重合体ブロック(I-2)と、水素添加されたポリイソプレンブロック(c2)、水素添加された1,2-結合量が30〜80%のポリブタジエンブロック(d2)および水素添加されたイソプレン/ブタジエン共重合体ブロック(e2)から選ばれる少なくとも1種からなる重合体ブロック(II-2)とからなり且つ片末端に官能基を有する付加重合系ブロック共重合体;(3) ポリエステル系ブロック共重合体(D)が、ポリエステルブロック、および前記の付加重合系ブロック共重合体(C2)と同じかまたは同種の付加重合系ブロック共重合体から誘導される重合体ブロックからなるブロック共重合体であり;(4) 前記のポリエステル系反応生成物(E)が、下記のポリエステル系反応生成物(E1)およびポリエステル系反応生成物(E2)のうちの少なくとも1種からなるポリエステル系反応生成物であり;○ポリエステル系反応生成物(E1):ポリエステル系樹脂98〜20重量部と、上記の付加重合系ブロック共重合体(C2)と同じかまたは同種の付加重合系ブロック共重合体2〜80重量部を溶融混練した後、固相重合することにより得られる反応生成物;○ポリエステル系反応生成物(E2):ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体とジオールを用いてポリエステル系樹脂を製造するか、或いはヒドロキシカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体を用いてポリエステル系樹脂を製造するための重合系に、その重縮合反応が完了するまでの時期に、上記の付加重合系ブロック共重合体(C2)と同じかまたは同種の付加重合系ブロック共重合体を、{前記のポリエステル系樹脂形成用原料から形成されるポリエステル系樹脂の理論重量}:{ブロック共重合体(C2)の重量}が、98:2〜20:80(重量比)となる割合で添加して得られる反応生成物;(5) {ポリエステル系樹脂(B)の重量とポリエステル系ブロック共重合体(D)中に含まれるポリエステルブロックの重量とポリエステル系反応生成物(E)中に含まれるポリエステル成分の重量の合計量}と、{付加重合系ブロック共重合体(C)の重量とポリエステル系ブロック共重合体(D)中に含まれる付加重合系ブロック共重合体(C2)から誘導される重合体ブロックの重量と反応生成物(E)中に含まれる付加重合系ブロック共重合体(C2)成分の重量の合計量}との比が、98:2〜20:80であり;そして、(6) {ポリフェニレンエーテル系樹脂(A)の重量}と、{ポリエステル系樹脂(B)と付加重合系ブロック共重合体(C)とポリエステル系ブロック共重合体(D)とポリエステル系反応生成物(E)の合計重量}との比が95:5〜5:95である;ことを特徴とする熱可塑性重合体組成物。
IPC (3件):
C08L 71/12 ,  C08L 55/02 ,  C08L 67/03
FI (3件):
C08L 71/12 ,  C08L 55/02 ,  C08L 67/03

前のページに戻る