特許
J-GLOBAL ID:200903036182670340
減衰力調整式油圧緩衝器
発明者:
,
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
萼 経夫 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-237341
公開番号(公開出願番号):特開平10-061710
出願日: 1996年08月20日
公開日(公表日): 1998年03月06日
要約:
【要約】【課題】 減衰力調整式油圧緩衝器において、減衰力の調整範囲を広くするとともに、安定した減衰力を得られるようにする。【解決手段】 アクチュエータ29への通電電流に応じてスプール57を移動させて、伸び側および縮み側可変オリフィスB1,B2の流路面積を変化させることにより、直接オリフィス特性を調整するとともに、その圧力損失に応じてパイロット圧力を変化させ、伸び側および縮み側主減衰弁A1,A2の開弁特性を変化させてバルブ特性を調整する。縮み行程時には、逆止弁12が閉じ逆止弁10が開いてシリンダ上下室2a,2bが共に加圧されてリザーバ4へ油液が流れるので、シリンダ2内が負圧とならず、安定した減衰力が得られる。伸び行程時には、シリンダ上室2aの圧力が副パイロット通路Pによって縮み側主減衰弁A2に導入されるので、縮み行程に移行した直後の減衰力の応答後れを防止して、安定した減衰力が得られる。
請求項(抜粋):
油液が封入されたシリンダと、油液およびガスが封入されたリザーバと、前記シリンダ内に摺動可能に嵌装されて該シリンダ内を第1室と第2室とに画成するピストンと、一端が前記ピストンに連結され他端が前記第1室を通って前記シリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、前記ピストンに設けられ前記第1、第2室間を連通させる第1連通路と、該第1連通路に設けられ前記第2室側から前記第1室側への油液の流通を許容する第1逆止弁と、前記第2室と前記リザーバとを連通させる第2連通路と、該第2連通路に設けられ前記リザーバ側から前記第2室側への油液の流通を許容する第2逆止弁と、前記第1、第2室間を連通させる伸び側主通路と、該伸び側主通路の油液の流動を制御して減衰力を発生させるとともにパイロット圧力に応じて減衰力を調整する伸び側パイロット型主減衰弁と、前記伸び側主通路に接続されて前記伸び側パイロット型主減衰弁をバイパスする伸び側副通路と、該伸び側副通路の上流側に設けられた伸び側オリフィスと、下流側に設けられた伸び側可変オリフィスとを備え、前記伸び側副通路の伸び側オリフィスと伸び側可変オリフィスとの間の油液の圧力を前記伸び側パイロット型主減衰弁にパイロット圧力として導入し、また、前記第2室と前記リザーバとを連通させる縮み側主通路と、該縮み側主通路の油液の流動を制御して減衰力を発生させるとともにパイロット圧力に応じて減衰力を調整する縮み側パイロット型主減衰弁と、前記縮み側主通路に接続されて前記縮み側パイロット型主減衰弁をバイパスする縮み側副通路と、該縮み側副通路の上流側に設けられた縮み側オリフィスと、下流側に設けられた縮み側可変オリフィスとを備え、前記縮み側副通路の縮み側オリフィスと前記縮み側可変オリフィスとの間の油液の圧力を前記縮み側パイロット型主減衰弁にパイロット圧力として導入し、さらに、前記第1室と前記縮み側パイロット型主減衰弁のパイロット圧力導入部とを接続する連通路を設け、該連通路は、少なくとも前記パイロット圧力導入部から前記第1室への油液の流通に抵抗を与えるようになっていることを特徴とする減衰力調整式油圧緩衝器。
IPC (2件):
FI (2件):
前のページに戻る