特許
J-GLOBAL ID:200903036307341514

インクジェット式製版印刷版用油性インクおよびインクジェット式製版印刷版の作成方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 萩野 平 (外3名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-252191
公開番号(公開出願番号):特開平11-078226
出願日: 1997年09月17日
公開日(公表日): 1999年03月23日
要約:
【要約】【課題】 再分散性、保存安定性及び耐刷性に優れたインクジェット式製版印刷版用油性インク並びに高画質及び高耐刷性のインクジェット式製版印刷版の作成方法を提供する。【解決手段】 非水担体中に分散する樹脂粒子が、非水溶媒に可溶であって重合することにより不溶となる一官能性単量体(A)、単量体(A)と共重合可能な総原子数8以上の可溶性側鎖成分を有する単量体(C)及び非水溶媒に可溶であって単量体と重合するグラフト基を有する分散安定用樹脂(P)を含有する溶液を重合反応させることにより得られる共重合体である油性インクを用いて、耐水性支持体上に酸化亜鉛及び結着樹脂を含有する画像受理層を有する平版印刷版用原版上にインクジェット方式で画像を形成した後、画像受理層の非画像部を不感脂化処理して平版印刷版を作成する。
請求項(抜粋):
耐水性支持体上に、酸化亜鉛および結着樹脂を含有する画像受理層を有し、この画像受理層表面の水との接触角が50 ゚以上である平板印刷用原版の画像受理層上に、電気抵抗109Ωcm以上、かつ誘電率3.5以下の非水担体液中に、少なくとも樹脂粒子を分散して成る油性インクを、ノズルから液滴状に射出してインクジェット方式で画像を形成した後、この画像受理層の非画像部を化学反応処理により不感脂化処理して平板印刷版とするインクジェット式製版印刷版の作成方法に使用されるインクジェット式製版印刷版用油性インクにおいて、前記分散樹脂粒子が、(i) 前記非水担体液に対して少なくとも混和性である非水溶媒に可溶であって、重合することにより不溶となる一官能性単量体(A)の少なくとも一種、(ii)前記単量体(A)と共重合可能な下記一般式(I)で表される単量体(C)の少なくとも一種、および(iii) 前記非水溶媒に可溶性の下記一般式(II)で示される共重合成分を含有する分散安定用樹脂(P)の少なくとも一種を含有する溶液を、重合反応させることにより得られる共重合体樹脂であることを特徴とするインクジェット式製版印刷版用油性インク。【化1】式(I)中、E1は炭素数8以上の脂肪族基、または総原子数8以上(但し、炭素、窒素に結合する水素原子は除く)の下記一般式(III)で示される置換基を表す。一般式(III)-(A1-B1)m-(A2-B2)n-R21式(III)中、R21は水素原子または炭素数1〜18の脂肪族基を表す。B1およびB2は、互いに同じでも異なっていてもよく、各々-O-、-S-、-CO-、-CO2-、-OCO-、-SO2-、-N(R22)-、-CON(R22)-、-N(R22)CO-、-N(R22)SO2-、-SO2N(R22)-、-NHCO2-または-NHCONH-を表す(ここでR22は上記R21と同一の内容を示す)。A1およびA2は、互いに同じでも異なっていてもよく、各々置換されてもよい、下記一般式(IIIa)で示される基及び炭素数1〜18の炭化水素基のうちから選択される少なくとも1つの基(但し、2つ以上の場合はこれらの式(IIIa)の基及び/又は炭化水素基の結合)を表す。【化2】式(IIIa)中、B3およびB4は、互いに同じでも異なっていてもよく、上記B1、B2と同一の内容を示し、A4は置換されてもよい炭素数1〜18の炭化水素基を示し、R23は上記R21と同一の内容を示す。m、nおよびpは、互いに同じでも異なっていてもよく、各々0〜4の整数を表す。ただし、m、nおよびpが同時に0になることはない。式(I)中、U1は-COO-、-CONH-、-CON(E2)-〔ここで、E2は、脂肪族基もしくは前記一般式(III)で示される置換基を表す〕、-OCO-、-CONHCOO-、-CH2COO-、-(CH2)sOCO-〔ここでsは1〜4の整数を表す〕、-O-、-C6H4-または-C6H4-COO-を表す。a1およびa2は、互いに同じでも異なっていてもよく、各々水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、-COO-E3または-CH2COO-E3(ここでE3は脂肪族基を表す)を表す。【化3】式(II)中、R1は炭素数10〜32のアルキル基またはアルケニル基を表す。b1は水素原子またはメチル基を表す。X1およびX2は、各々式(I)中のU1と同-の内容を表す。Wは、結合基X1と結合基X2とを連結するヘテロ原子を介してもよい炭素-炭素結合(但しヘテロ原子としては、酸素原子、イオウ原子、ケイ素原子または窒素原子である)を表す。d1、d2、e1およびe2は、互いに同じでも異なってもよく、式(I)中のa1、a2と同-の内容を表す。xとyは、共重合体の重量組成比を表し、90/10〜99/1(重量比)である。
IPC (4件):
B41M 5/00 ,  B41C 1/10 ,  B41N 1/14 ,  C09D 11/02
FI (4件):
B41M 5/00 E ,  B41C 1/10 ,  B41N 1/14 ,  C09D 11/02

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