特許
J-GLOBAL ID:200903036606133588
動き適応形走査線補間装置
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
山本 秀策
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-246570
公開番号(公開出願番号):特開平8-111852
出願日: 1994年10月12日
公開日(公表日): 1996年04月30日
要約:
【要約】【目的】 映像信号の垂直方向と水平方向の微分値をそれぞれ一次元の微分積算値に投影し、これら垂直方向と水平方向について別個に相関値を求めてスクロールの判定を行うので、画像のスクロールを比較的わずかな処理量によって正確に検出する。また、遅いスクロールの場合に、静止画と同様の走査線の補間処理を行うことにより、垂直解像度が低下するのを防止する。【構成】 映像信号を垂直方向と水平方向に微分するエッジ検出回路7と、この微分値を各走査線ごとと各桁ごとに積算するエッジ累積メモリ8と、この微分積算値を走査線と桁を順次ずらして前フィールドと現在フィールドの相関値を計算しスクロールの有無を検出するエッジ比較回路9と、このスクロールの有無に応じて補間処理を切り替える補間切替回路5とを備えた。
請求項(抜粋):
現在フィールドの各画素の映像信号を時間方向に微分して動き度を得る動き検出手段と、該動き度が所定値以下の場合に、前フィールドの映像信号又は前フィールドと現在フィールドの映像信号に基づいて補間走査線の映像信号を生成すると共に、動き度が所定値を超えている場合には、現在フィールドの映像信号に基づいて補間走査線の映像信号を生成する補間切替手段とを備えた動き適応形走査線補間装置において、フィールドごとに各画素の映像信号を垂直方向に微分すると共に、この二次元の空間上の微分値を各走査線ごとに積算し一次元の垂直微分積算値として記憶する垂直エッジ検出手段と、該垂直エッジ検出手段が記憶した前フィールドと現在フィールドの垂直微分積算値の差を、双方のフィールドに共通する各走査線ごとに計算して積算しスカラーの垂直相関値を得る垂直相関検出手段と、該垂直エッジ検出手段が記憶した前フィールドと現在フィールドのいずれかの各垂直微分積算値が対応する走査線をシフト数分ずらせた状態で、負の所定数から正の所定数までの各シフト数について、該垂直相関検出手段を繰り返し実行させて、最小の垂直相関値を得る垂直マッチング検索手段と、該垂直マッチング検索手段によって得た最小の垂直相関値が所定値以下である場合に、垂直方向のスクロールが行われたと判定する垂直スクロール判定手段と、フィールドごとに各画素の映像信号を水平方向に微分すると共に、この二次元の微分値を各桁ごとに積算し一次元の水平微分積算値として記憶する水平エッジ検出手段と、該水平エッジ検出手段が記憶した前フィールドと現在フィールドの水平微分積算値の差を、双方のフィールドに共通する各桁ごとに計算して積算しスカラーの水平相関値を得る水平相関検出手段と、該水平エッジ検出手段が記憶した前フィールドと現在フィールドのいずれかの各水平微分積算値が対応する桁をシフト数分ずらせた状態で、負の所定数から正の所定数までの各シフト数について、該水平相関検出手段を繰り返し実行させて、最小の水平相関値を得る水平マッチング検索手段と、該水平マッチング検索手段によって得た最小の水平相関値が所定値以下である場合に、水平方向のスクロールが行われたと判定する水平スクロール判定手段と、該垂直スクロール判定手段と該水平スクロール判定手段が共にスクロールが行われたと判定した場合に、現在フィールドについては、該補間切替手段に、前フィールドの映像信号又は前フィールドと現在フィールドの映像信号に基づいて補間走査線の映像信号を生成させるスクロール時補間修正手段とを備えた動き適応形走査線補間装置。
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