特許
J-GLOBAL ID:200903036747134707

抗がん治療用の細胞毒前駆体薬複合体

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 清水 初志
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-504072
公開番号(公開出願番号):特表平9-503486
出願日: 1994年07月07日
公開日(公表日): 1997年04月08日
要約:
【要約】ホーミング薬剤である第一の部分、ホーミング薬剤に共有結合するスペーサー分子である第二の部分、第二の部分に共有結合する細胞毒前駆体薬である第三の部分を含む、抗がん治療のための細胞毒前駆体薬複合体が提供された。該細胞毒前駆体薬は細胞外では非毒性であるが、増殖する腫瘍細胞に複合体が取り込まれると、1つまたはそれ以上の内因性の細胞内酵素によって代謝され、細胞毒性を有する代謝産物になり、細胞の増殖を止め、または細胞を殺す。好ましい細胞毒前駆体薬は、カルボキシホスファミドおよびカルボキシイソホスファミドである。
請求項(抜粋):
1.以下のものを含む薬物複合体組成物。 a)ポリペプチドまたはタンパク質からなるホーミング薬剤である第一の部分、 b)該ホーミング薬剤に共有結合するスペーサー分子である第二の部分、および c)スペーサー分子に共有結合し、腫瘍細胞に結合し取り込まれ、該腫瘍細胞内に正常に存在する内因性酵素によって細胞内で代謝されて細胞毒性を有する代謝産物になる細胞毒前駆体薬である第三の部分。2.第一の部分が成長因子である、請求の範囲1記載の組成物。3.成長因子がNGF、EGF、PDGF、α-TGFおよびVVGFからなる群から選ばれる、請求の範囲2記載の組成物。4.第一の部分がペプチドホルモンである、請求の範囲1記載の組成物。5.第一の部分が腫瘍特異的抗原である、請求の範囲1記載の組成物。6.腫瘍特異的抗原がα-フェトプロテイン、前立腺特異性抗原または胎児性癌抗原である、請求の範囲5記載の組成物。7.第一の部分がリガンド担体タンパク質である、請求の範囲1記載の組成物。8.リガンド担体がトランスフェリンである、請求の範囲7記載の組成物。9.第一の部分が抗体または抗体断片である、請求の範囲1記載の組成物。10.第二の部分のスペーサー分子がホモ二基性性またはヘテロ二基性有機分子である、請求の範囲1記載の組成物。11.ホモ二基性分子がアルキル化ジアミンである、請求の範囲10記載の組成物。12.ヘテロ二基性化合物がアルキル化アミノカルボキシル化合物である、請求の範囲10記載の組成物。13.細胞毒前駆体薬がカルボキシホスファミドもしくはカルボキシイソホスファミド、3-フェニルケトカルボキシホスファミド、3-フェニルケトカルボキシイソホスファミド、3-アルキルカルボキシホスファミド、または3-アルキルカルボキシイソホスファミドである、請求の範囲1記載の組成物。14.第一の部分のホーミング薬剤がNGF、該第二の部分のスペーサー分子がヘキサメチレンジアミン、および第三の部分の細胞毒前駆体薬がカルボキシホスファミドまたはカルボキシイソホスファミドである、請求の範囲1記載の組成物。15.以下の一般構造を有する薬物複合体組成物。 R1-CO-NH-A-NH-C0-R2ただし、R1-CO-はポリペプチドもしくはNGF、EGF、α-TGF、VVGF、PDGF、ホルモン、腫瘍特異的抗原、抗体または抗体断片、およびリガンド担体からなる群から選択されたタンパク質を含む、第一の部分のホーミング薬剤から誘導され、-NH-A-NH-はAが脂肪族化合物である第二の部分のホモ二基性性スペーサー分子を表し、-C0-R2は第三の部分の細胞毒前駆体薬から誘導される。16.第一の部分がNGFであり、第二の部分がヘキサメチレンジアミンであり、第三の部分がカルボキシホスファミドまたはカルボキシイソホスファミドである、請求の範囲15記載の組成物。17.第三の部分に対する第一および第二の部分のモル比がそれぞれ5-20:1および10-100:1の範囲である、請求の範囲16記載の組成物。18.細胞内に細胞毒前駆体薬を輸送するための、下記のものを含む薬物複合体組成物を含む、薬学的組成物。 a)ポリペプチドまたはタンパク質からなるホーミング薬剤である第一の部分、 b)該ホーミング薬剤に共有結合するスペーサー分子である第二の部分、および c)薬剤学的に許容される輸送形態をとり、該複合体が結合するスペーサー分子に共有結合し、腫瘍細胞に結合し取り込まれ、該腫瘍細胞内に正常に存在する内因性酵素によって細胞内で代謝されて細胞毒性の代謝産物になる細胞毒前駆体薬である第三の部分。19.以下のものを含有する薬物複合体を含む薬学的組成物の効果的な量を細胞に接触させることを含む、腫瘍細胞の増殖を止める、または腫瘍細胞を殺す方法。 a)ポリペプチドまたはタンパク質からなるホーミング薬剤である第一の部分、 b)該ホーミング薬剤に共有結合するスペーサー分子である第二の部分、および c)薬剤学的に許容される輸送形態をとり、該複合体が結合するスペーサー分子に共有結合し、腫瘍細胞に結合し取り込まれ、該腫瘍細胞内に正常に存在する内因性酵素によって細胞内で代謝されて細胞毒性の代謝産物になる細胞毒前駆体薬である第三の部分。
IPC (12件):
A61K 38/00 ADU ,  A61K 31/685 ,  A61K 38/21 ,  A61K 39/395 ,  C07K 14/48 ,  C07K 14/485 ,  C07K 14/49 ,  C07K 14/495 ,  C07K 14/52 ,  C07K 14/575 ,  C07K 16/00 ,  C07K 17/02
FI (12件):
A61K 37/02 ADU ,  A61K 31/685 ,  A61K 39/395 C ,  C07K 14/48 ,  C07K 14/485 ,  C07K 14/49 ,  C07K 14/495 ,  C07K 14/52 ,  C07K 14/575 ,  C07K 16/00 ,  C07K 17/02 ,  A61K 37/66

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