特許
J-GLOBAL ID:200903037109908602

耐疲労亀裂伝播特性と溶接熱影響部靱性の優れた鋼板の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 大関 和夫
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-083679
公開番号(公開出願番号):特開平6-299238
出願日: 1993年04月09日
公開日(公表日): 1994年10月25日
要約:
【要約】【目的】 本発明は、構造物に発生する変動荷重により生じる疲労亀裂による破壊が発生しうる、船舶、橋梁、海洋構造物等の大型構造物に使用する厚鋼板に適した耐疲労亀裂伝播特性と溶接熱影響部靱性の優れた鋼板の製造方法を提供することを目的とする。【構成】 Ti添加鋼の製造にあたり、Tiで脱酸した後にAlを添加し、特定の成分を含有する連続鋳造スラブまたは造塊スラブの仕上圧延に際し、Ar3 点+10°C〜Ar3 点-50°Cで圧延を終了し、Ar3 点-50°C以下の温度から水冷し、600°C以下の温度で水冷を停止した後に空冷する。【効果】 本発明の鋼板を疲労亀裂の発生する可能性のある構造物に使用することによって、疲労亀裂の進展を遅らせると同時に脆性破壊の発生を抑制することができ、疲労設計条件の緩和、定期点検の期間の延長、構造物の破壊の回避等の効果が期待できる。
請求項(抜粋):
Ti添加鋼を製造するにあたり、Al量が0.003%以下の溶鋼中に最終含有量が0.005〜0.020%となるTiを添加して脱酸した後、最終含有量として0.005〜0.030%となるAlを添加し、その他の成分組成が重量%で、C :0.03〜0.20%、Si:≦0.50%、Mn:0.4〜1.60%、P :≦0.020%、S :≦0.010%、N :0.0020〜0.0060%を含有し、残部は鉄および不可避的不純物からなる鋼を連続鋳造または造塊によりスラブとし、直送圧延または再加熱後圧延を行い、仕上圧延においてAr3 点+10°C〜Ar3 点-50°Cの範囲で圧延を終了し、その後Ar3 点-50°C以下の温度から鋼板の表裏面同時に水冷を開始し、600°C以下の温度で水冷を停止した後、空冷することを特徴とする耐疲労亀裂伝播特性と溶接熱影響部靱性の優れた鋼板の製造方法。
IPC (6件):
C21D 8/02 ,  B21B 3/00 ,  B22D 11/00 ,  C22C 33/06 ,  C22C 38/00 301 ,  C22C 38/14

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