特許
J-GLOBAL ID:200903037354723553
制震構造物用可変減衰装置
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
久門 知 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-283805
公開番号(公開出願番号):特開平10-121776
出願日: 1996年10月25日
公開日(公表日): 1998年05月12日
要約:
【要約】【課題】 コンパクトな構造で、フェールセーフ機構を実現可能な制震構造物用可変減衰装置を提供する。【解決手段】 可変減衰装置の流量制御弁12のメインスプール25について、地震や風による構造物の揺れが生じており、制御時の開度0%でのメインスプール25の位置と、断電時のメインスプール25の位置との間にΔLのずれを設ける。メインスプール25の断面内に、高減衰用オリフィスとしてのバイパス26を形成する。断電状態ではバイパス26が流量制御弁12の入口ポート15側から出口ポート16側へ連通し、バイパス26から油が流れ、フェールセーフ時または非制御時の高減衰装置として機能する。正常な可変減衰装置制御時には、バイバス26の出口ポート15側が塞がれ、開度0%では油は流れない。0%より大きい任意の開度では、開度に応じて可変減衰装置として所要の減衰係数が得られ、構造物の振動を能動的に制御することができる。
請求項(抜粋):
両ロッド型のシリンダと、前記シリンダのピストンの両側に形成された油圧室と、前記両油圧室の圧油の流出を阻止する一対の流出阻止用チェック弁と、前記両油圧室の圧油の流入を阻止する一対の流入阻止用チェック弁と、前記両流出阻止用チェック弁を連結する流入用流路と、前記両流入阻止用チェック弁を連結する流出用流路と、前記流入用流路及び前記流出用流路の連結位置に設けられた流量制御弁と、制震の対象となる構造物に作用する外力に応じて前記流量制御弁の開度を制御する制御手段とを有する制震構造物用可変減衰装置において、前記流量制御弁のメインバルブについて、制御時の開度0%におけるメインスプール位置と、断電時のメインスプール位置との間に所定量のずれΔLを設け、前記流量制御弁のメインスプール断面内に、断電時のメインスプール位置において前記流量制御弁の入口ポート側から出口ポート側へ連通し、制御時のメインスプール位置において連通が阻止されるバイパスを形成し、前記バイパスに高減衰装置としての減衰性能を与えるためのオリフィスまたはバルブを設けたことを特徴とする制震構造物用可変減衰装置。
IPC (2件):
E04H 9/02 351
, F16F 15/02
FI (2件):
E04H 9/02 351
, F16F 15/02 A
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