特許
J-GLOBAL ID:200903037479322267

注入固化方法及びその注入装置

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-224164
公開番号(公開出願番号):特開平11-036281
出願日: 1997年07月17日
公開日(公表日): 1999年02月09日
要約:
【要約】【課題】 注入固化方法において、注入グラウト材の地上への漏出を遮断し、所定範囲を無駄なく改良し、グラウト材の浸透性を向上する。【解決手段】 少なくとも一部が軸方向に移動可能で、かつ、内部に内管流路を有する内管とそれをとり囲み、かつ、前記内管との間に外管流路を形成するように設けられた外管とからなる掘削兼グラウト注入部材により、そのまま、または掘削孔と注入部材との間にシールグラウトあるいは砂の充填を行ったのち、外管流路14に圧縮空気、内管流路13にはグラウトまたは気液混合グラウトを夫々圧送し、注入グラウト材の地上への漏出を遮断するように地盤内に水平方向にエアーバリアー51を形成し、管内または管外で気液混合されたグラウトを気液混合グラウトの噴射圧力で土粒子間隙に浸入させながら徐々に改良径を大きくして浸透性を向上させる。
請求項(抜粋):
少なくとも一部が軸方向に移動可能で、かつ、内部に内管流路を有する内管と、それをとり囲み、かつ前記内管との間に外管流路を形成するように設けられた外管とからなる掘削兼グラウト注入部材により、圧縮空気または/及び水を用い、所定深度まで掘削し、注入する方法において、前記注入部材の前記外管には、下側吐出部と上側吐出部により構成された2つの吐出部が軸方向に適宣間隔で配設され、前記2つの吐出部にはそれぞれ環状凹窩を有し、該環状凹窩にはそれぞれ周方向に亘り、等配分に複数の細孔が穿設され、前記環状凹窩部分にそれぞれ弾性環状体で覆い、前記下側吐出部では、前記弾性環状体の上下いずれか一方の端部を前記環状凹窩外周面の外管に突設された環状突出部により挟着するとともに、前記上側吐出部では、前記弾性環状体の上下いずれか一方の端部を前記環状凹窩外周面の外管に突設された環状突出部により挟着してなる注入部材を用い、掘削時には前記注入部材の内外2つの流路のうち、いずれか一方または両方の流路に圧縮空気または水を送り、いずれの場合も下方では内管流路に流入し、注入部材の先端より噴出させて被改良地盤内の所定深度まで削孔した後、注入時には内管流路が管体下端部に連通している場合には、該内管流路を閉塞し、内管流路が閉じられているときにはそのまま内管流路に液または圧縮空気を圧入し、この液圧または空気圧により下側内管を下落させ、管体下端部に通ずる流路を閉塞するとともに前記下側吐出部に設けられた前記各細孔と内管流路とを連通し、上側吐出部では外管流路と連通させ、そのまま、又は掘削孔と注入部材との間にシールグラウトあるいは砂の充填を行った後、内管流路に圧縮空気とグラウトを圧入し、それらを管内で混合し、混合された気液混合グラウトを前記下側吐出部より噴射し、同気液混合グラウトの噴射圧力で土粒子間隙に浸入させながら徐々に地盤改良径を大きくする一方、前記上側吐出部より圧縮空気を噴射し、前記注入部材周囲の隙間より漏出する前記気液混合グラウトを、同圧縮空気の噴射流に誘引させ随伴状態で地盤中に注入させることにより、地上へのグラウトの漏出を遮断するエアーバリアーを形成し、外周地盤の所定範囲を改良することを特徴とする注入固化方法。

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