特許
J-GLOBAL ID:200903037726517726

超音波流動測定システム

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 萩野 平 (外5名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-167425
公開番号(公開出願番号):特開平10-066695
出願日: 1997年06月24日
公開日(公表日): 1998年03月10日
要約:
【要約】【課題】 メモリ空間を節約し、計算資源の低減可能なベースバンド・データの相互相関を利用した、人体の血流を撮影するための超音波流動測定システムの実現を図る。【解決手段】 超音波流動測定システム(10)は、散乱体からの複数の反射サンプル値群のそれぞれをベースバンド複素データ値に変換し、2つのラグ・サンプルのみから速度を判定できるようにする。相互相関関数は、第1の1組の複素データ値と第1の1組の複素データ値との間の第1の相互相関値を導き、第2の相互相関関数は、第1の1組の複素データ値と第3の1組の複素データ値との間の第2の相互相関値を導く。局所発振器16は、サンプル時間当たりの位相の変化率を示す。プロセッサは、超音波散乱体の速度を導く。局所発振信号の位相の変化率によって、他の線形関数を確立することができ、2つの線形関数の交差によって、相互相関関数の最大値が発生する時間が識別され、それによって散乱体の速度を導くことができる。
請求項(抜粋):
体内の超音波散乱体の移動速度を求める超音波流動測定システムにおいて、第1ないし第nの連続透過時間にそれぞれ前記超音波散乱体へ超音波光線を送るトランスジューサ手段(12)と、各戻り反射から第1ないし第jのサンプル値からなる群を導くために所定のサンプル時間に前記超音波散乱体からの戻り反射をサンプリングする検出器手段(14、28)と、 各サンプル値群を第1ないし第jの複素データ値に変換するベースバンド変換手段(14)と、(i)連続透過時間にわたって第1の共通サンプル時間に導かれた第1の1組の複素データ値と、第2の共通サンプル時間に導かれ前記第1の共通サンプル時間から得た少なくとも1つの透過時間の第1ラグを示す第2の1組の複素データ値との間の第1の相互相関値(70)と、(ii)前記第1の1組の複素データ値と、前記第2の共通サンプル時間に導かれ、前記第1のラグとは異なる第2のラグを示す第3の1組の複素データ値との間の第2の相互相関値(72)とを導く相互相関手段(38)と、前記トランスジューサ手段(12)と、検出器手段(14、28)と、ベースバンド変換手段(14)と、相互相関手段(38)との同期をとるための、所定のサンプル時間当たりの位相の変化率を示す発振信号を生成する発振器手段(16)と、前記位相変化率と、前記第1の相互相関値(70)と、前記超音波散乱体の前記移動速度を導くための前記第2の相互相関値(72)とを関係付ける手段(40)とを備えることを特徴とする超音波流量測定システム(10)。

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