特許
J-GLOBAL ID:200903038092460668

高結晶性ポリプロピレン製造用触媒系

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 小田島 平吉
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-248518
公開番号(公開出願番号):特開平10-087719
出願日: 1996年09月02日
公開日(公表日): 1998年04月07日
要約:
【要約】 (修正有)【課題】 本発明はポリマー生成物で望まれる特性の調節を示す触媒系を提供する。【解決手段】 この触媒系に、一般式SiRm(OR’)4-m[式中、Rは、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基およびビニル基から成る群から選択され、R’はアルキル基でありそしてmは0-3であり、ここで、Rがアルキル基である場合RはR’と同じであってもよく、mが0、1または2である場合R’基は同一もしくは異なっていてもよく、そしてmが1、2または3である場合R基は同一もしくは異なっていてもよい]で表される電子供与体と組み合わせて通常の支持チーグラー・ナッタ触媒を含める。この系は容易に30kg/g触媒・時以上の効率を達成する。この系はまたポリマー生成物に含まれるキシレン可溶物量に対して良好な制御を示しかつ高い結晶性を示すポリマー生成物をもたらす。この電子供与体は、好適には、式:(R1〜R4はアルキルもしくはシクロアルキル基)で表される。
請求項(抜粋):
プロピレン重合および共重合用触媒系であって、(a)本質的にチタンを約1.5-6.0重量%、マグネシウムを約10-20重量%、塩素、臭素およびヨウ素から成る群から選択されるハロゲン化物を約40-70重量%、脂肪族、芳香族および脂環式ポリカルボン酸のエステルから成る群から選択されるポリカルボン酸エステルを約5-25重量%、および各炭化水素基が1から6個の炭素原子を有する燐酸の炭化水素エステルおよび亜燐酸の炭化水素エステルから成る群から選択される有機燐化合物を約0.1-2.5重量%含む通常のチーグラー・ナタ触媒成分であって下記の段階:a)ハロゲン化マグネシウムと水またはアルコールとのハロゲン化マグネシウム錯体、およびハロゲン原子をヒドロカルボキシル基またはハロヒドロカルボキシル基で置き換えたハロゲン化マグネシウムの誘導体、から成る群から選択されるハロゲン化マグネシウム化合物を、脂肪族オレフィン類およびジオレフィン類のオキサイド、ハロゲン置換脂肪族オレフィン類およびジオレフィン類のオキサイドおよびグリシジルエーテル類[これらは全部2から8個の炭素原子を有する]から成る群から選択される有機エポキシ化合物とアルキルホスフェート類、アリールホスフェート類、アラルキルホスフェート類、アルキルホスファイト類、アリールホスファイト類およびアラルキルホスファイト類[ここで、アルキルは1から4個の炭素原子を有しそしてアリールは6から10個の炭素原子を有する]から成る群から選択される有機燐化合物を含む溶媒混合物に溶解させることで、均一な溶液を生じさせ、b)この均一な溶液を式TiXn(OR)4-n[式中、Xはハロゲンであり、Rは、同一もしくは異なり、アルキル基であり、そしてnは、0から4の整数である]で表される液状のチタン化合物と一緒に混合し、c)無水カルボン酸、カルボン酸、エーテル類およびケトン類から成る群から選択される少なくとも1種の沈澱助剤を加えることで沈澱を起こさせ、d)沈澱物が現れた時点でポリカルボン酸エステルを加え、e)この沈澱物をその混合物から分離した後、この分離した沈澱物を、不活性希釈剤中、チタン化合物TiXn(OR)4-n[式中、Xはハロゲンであり、Rは、同一もしくは異なっていてもよく、炭化水素基であり、そしてnは、0から4の整数である]またはそれの混合物で処理し、そしてf)この処理した沈澱物を不活性な有機希釈剤で洗浄する、段階を有する方法で製造された触媒成分、(b)有機アルミニウム化合物、および(c)一般式SiRm(OR’)4-m[式中、Rは、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基およびビニル基から成る群から選択され、R’はアルキル基でありそしてmは0-3であり、ここで、Rがアルキル基である場合RはR’と同じであってもよく、mが0、1または2である場合R’基は同一もしくは異なっていてもよく、そしてmが1、2または3である場合R基は同一もしくは異なっていてもよい]で表される電子供与体、を含む触媒系。
IPC (2件):
C08F 4/654 MFG ,  C08F 10/06
FI (2件):
C08F 4/654 MFG ,  C08F 10/06

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