特許
J-GLOBAL ID:200903038256945048

ハロゲン化有機物用の選択的酸化触媒

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 木村 正巳
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-512787
公開番号(公開出願番号):特表平9-506542
出願日: 1026年
公開日(公表日): 1997年06月30日
要約:
【要約】本発明は、揮発性有機化合物(VOC3)の分解法及びそのための触媒組成物に係る。この方法は、金属交換、金属含浸アルミノシリケートゼオライトであって、該ゼオライトの少なくとも1の交換金属がTi、V、Cr、Co、Ni、Cu、Fe、Mo、Mn、Pd及びPtでなる群から選ばれるものであり、少なくとも1の含浸金属がTi、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Mo、Pd及びPtでなる群から選ばれるものであり、交換金属と含浸金属との間の差が前記有機化合物の酸化を促進するに必要な温度を変更させる触媒の存在下、前記有機化合物を酸化するに充分な接触時間で、VOCsを酸素含有ガスと接触させる工程を包含する。該方法の反応温度は約100〜約650°Cであり、接触時間は約0.01〜20秒である。好ましくは、反応温度は約150〜約450°C、接触時間は約0.1〜1.0秒である。ガス流出物におけるCO/CO2の比及びCl2/HClの比は、アルミノシリケートゼオライトにおける少なくとも2の含浸金属と少なくとも1の交換金属との選択的組合せを介して、又はアルミノシリケートゼオライトにおいて少なくとも1の含浸金属と少なくとも2の交換金属とを組合せて使用することによって変更される。
請求項(抜粋):
1 ハロゲン化有機物を分解する方法において、(a)金属交換、金属含浸アルミノシリケートゼオライトでなり、(i)該ゼオライトにおける少なくとも1の交換金属がTi、V、Cr、Co、Ni、Cu、Fe、Mo、Mn、Pd及びPtでなる群から選ばれるものであり、(ii)前記ゼオライトにおける少なくとも1の含浸金属がTi、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Mo、Pd及びPtでなる群から選ばれるものであり、前記交換金属と前記含浸金属との間の差が前記ハロゲン有機化合物の酸化を促進するに必要な温度を変化させるものである触媒の存在下、前記ハロゲン有機化合物を酸素含有ガスと、該化合物を酸化させるに充分な接触時間で接触させることを特徴とする、ハロゲン化有機化合物の分解法。2 請求項1記載の方法において、温度が約100〜約650°Cであり、接触時間が約0.01〜20秒である、ハロゲン化有機化合物の分解法。3 請求項2記載の方法において、温度が約150〜約450°Cであり、接触時間が約0.1〜1.0秒である、ハロゲン化有機化合物の分解法。4 請求項1記載の方法において、前記触媒が支持体を含有するものである、ハロゲン化有機化合物の分解法。5 請求項4記載の方法において、前記支持体が、アルミナ、酸化アルミニウム、シリカ、シリケート、シリカ-アルミナ、チタニア、ゼオライト、重合体支持体、カーボン及びコーディエライトでなる群から選ばれるものである、ハロゲン化有機化合物の分解法。6 請求項5記載の方法において、前記支持体がハニカム形支持体である、ハロゲン化有機化合物の分解法。7 請求項1記載の方法において、前記触媒がバインダーを含有するものである、ハロゲン化有機化合物の分解法。8 請求項7記載の方法において、前記バインダーが、アルミナ、シリカ、アルミナ-シリカ、コーディエライト、チタニア、ジルコニア、バナジア、ゼオライト及び結合剤として使用される他の無機物質でなる群から選ばれるものである、ハロゲン化有機化合物の分解法。9 請求項1記載の方法において、前記触媒が、少なくとも1の含浸金属約0.2〜12重量%及び金属交換アルミノシリケートゼオライト約10〜95重量%を含有するものである、ハロゲン化有機化合物の分解法。10 ハロゲン化有機物を分解する方法において、(a)金属交換、金属含浸アルミノシリケートゼオライトでなり、(i)該ゼオライトにおける少なくとも1の交換金属がTi、V、Cr、Co、Ni、Cu、Fe、Mo、Mn、Pd及びPtでなる群から選ばれるものであり、(ii)前記ゼオライトにおける少なくとも1の含浸金属がTi、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Mo、Pd及びPtでなる群から選ばれるものであり、前記交換金属と前記含浸金属との間の差が前記ハロゲン有機化合物の酸化を促進するに必要な温度を変化させるものである触媒の存在下、前記ハロゲン有機化合物を酸素含有ガスと、該化合物を酸化させるに充分な約0.2〜1.0秒の接触時間で接触させることからなり、ゼオライトにおいて、少なくとも2の交換金属と少なくとも1の含浸金属とを選択的に組合せることにより、又はゼオライトにおいて少なくとも1の交換金属と少なくとも2の含浸金属とを選択的に組合せることによって、温度を変更することなく、CO/CO2の比及びCl2/HClの比を選択的に変更できることを特徴とする、ハロゲン化有機化合物の分解法。11 請求項10記載の方法において、温度が約100〜約650°Cであり、接触時間が約0.01〜20秒である、ハロゲン化有機化合物の分解法。12 請求項11記載の方法において、温度が約150〜約450°Cであり、接触時間が約0.1〜1.0秒である、ハロゲン化有機化合物の分解法。13 請求項10記載の方法において、前記触媒が支持体を含有するものである、ハロゲン化有機化合物の分解法。14 請求項13記載の方法において、前記支持体が、アルミナ、酸化アルミニウム、シリカ、シリケート、シリカ-アルミナ、チタニア、ゼオライト、重合体支持体、カーボン及びコーディエライトでなる群から選ばれるものである、ハロゲン化有機化合物の分解法。15 請求項14記載の方法において、前記支持体がハニカム形支持体である、ハロゲン化有機化合物の分解法。16 請求項10記載の方法において、前記触媒がバインダーを含有するものである、ハロゲン化有機化合物の分解法。17 請求項16記載の方法において、前記バインダーが、アルミナ、シリカ、アルミナ-シリカ、コーディエライト、チタニア、ジルコニア、バナジア、ゼオライト及び結合剤として使用される他の無機物質でなる群から選ばれるものである、ハロゲン化有機化合物の分解法。18 請求項10記載の方法において、前記触媒が、少なくとも1の含浸金属約0.2〜12重量%及び金属交換アルミノシリケートゼオライト約10〜95重量%を含有するものである、ハロゲン化有機化合物の分解法。19 酸素含有ガスの存在下におけるハロゲン化有機化合物の分解に使用される触媒において、(a)金属交換、金属含浸アルミノシリケートゼオライトでなり、(i)該ゼオライトにおける少なくとも2の交換金属がTi、V、Cr、Co、Ni、Cu、Fe、Mo、Mn、Pd及びPtでなる群から選ばれるものであり、(ii)前記ゼオライトにおける少なくとも1の含浸金属がTi、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Mo、Pd及びPtでなる群から選ばれるものであり、前記交換金属と前記含浸金属との間の差が前記ハロゲン有機化合物の酸化を促進するに必要な温度を変化させるものであり、ゼオライトにおいて少なくとも2の交換金属と少なくとも1の含浸金属とを選択的に組合せることによって、温度を変更することなく、CO/CO2の比及びCl2/HCl2の比を選択的に変更できることを特徴とする、ハロゲン化有機化合物の分解用触媒。20 酸素含有ガスの存在下におけるハロゲン化有機化合物の分解に使用される触媒において、(a)金属交換、金属含浸アルミノシリケートゼオライトでなり、(i)該ゼオライトにおける少なくとも1の交換金属がTi、V、Cr、Co、Ni、Cu、Fe、Mo、Mn、Pd及びPtでなる群から選ばれるものであり、(ii)前記ゼオライトにおける少なくとも2の含浸金属がTi、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Mo、Pd及びPtでなる群から選ばれるものであり、前記交換金属と前記含浸金属との間の差が前記ハロゲン有機化合物の酸化を促進するに必要な温度を変化させるものであり、ゼオライトにおいて少なくとも1の交換金属と少なくとも2の含浸金属とを選択的に組合せることによって、温度を変更することなく、CO/CO2の比及びCl2/HClの比を選択的に変更できることを特徴とする、ハロゲン化有機化合物の分解用触媒。
IPC (3件):
B01J 29/08 ,  A62D 3/00 ZAB ,  B01J 19/00
FI (3件):
B01J 29/08 Z ,  A62D 3/00 ZAB ,  B01J 19/00 Z

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