特許

J-GLOBAL ID：200903038732165706

高炭素クロム軸受鋼の酸化物無害化方法

発明者： 河内 雄二 ,  前出 弘文 ,  升光 法行 ,  大滝 明
出願人/特許権者： 新日本製鐵株式会社
代理人 (1件)： 大関 和夫
公報種別：公開公報
出願番号（国際出願番号）：特願平5-180519
公開番号（公開出願番号）：特開平7-041829
出願日： 1993年07月21日
公開日（公表日）： 1995年02月10日
要約：

【要約】【目的】 本発明は高炭素クロム軸受鋼中の酸化物のサイズを微細化することにより、疲労特性に優れた高炭素クロム軸受鋼鋼材の製造を可能ならしめるものである。【構成】 高炭素クロム軸受鋼(JIS規格:SUJ)相当組成の溶鋼に減圧処理を施すに際し、減圧容器内耐火物をMgO40%以上のマグネシア系とし、処理中の真空度を5torr以下となし、かつ処理時間Tを処理溶鋼量W、減圧処理容器内溶鋼環流速度Vとの関係において、T≧8W/Vとする。【効果】 本発明により、高炭素クロム軸受鋼中の酸化物の組成がAl2 O3 からAl2 O3 ・MgOあるいはMgOに変換され、それに伴い酸化物サイズが微細化し、その結果、転動疲労寿命に優れた高炭素クロム軸受鋼鋼材が得られる。

請求項（抜粋）：

重量%で、C:0.95〜1.10%、Si:0.15〜0.70%、Mn:1.15%以下、P:0.025%以下、S:0.025%以下、Cr:0.90〜1.60%、Mo:0.25%以下を含有する溶鋼に減圧処理を施すに際し、減圧容器内耐火物をMgO:40%以上のマグネシア系とし、処理中の真空度を5torr以下となし、かつ次式を満足する処理時間を確保することを特徴とする高炭素クロム軸受鋼の酸化物無害化方法。式 T≧8W/V記号 T:減圧処理時間(分)W:処理溶鋼量(ton)V:減圧処理容器内溶鋼環流速度(ton/分)

IPC (2件)：

C21C 7/10 ,  C21C 7/00