特許
J-GLOBAL ID:200903038740401575

皮下組織注射システム

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 平木 祐輔 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-533661
公開番号(公開出願番号):特表2001-511037
出願日: 1998年01月16日
公開日(公表日): 2001年08月07日
要約:
【要約】本発明は、皮膚貫通が可能な高圧噴射を発生することによって行う細胞内への液体注射の範囲に属するものである。また本発明は、注射する液体が入った薬剤容器を備え、2つの範囲を備えた液体用の皮下組織組織注射システムに関するものであり、上記の2つの範囲のうちの第1範囲は圧搾可能または柔軟であり、第2範囲は液体が逃げることができる出口開口を少なくとも1つ設けている。柔軟範囲は、作動可能なガス発生器によって発生した包囲容器内の圧力の変化による変形が可能であり、液体は、少なくとも1つの出口開口を介して第1容器から放出される。本発明はまた、液体噴射の圧力を制御するための手段と、薬剤の滅菌注射を可能にする薬剤容器とに関するものである。
請求項(抜粋):
1. 液体用の皮下組織注射システム(50)であり、 - 注射する液体が貯蔵され、第1、第2範囲を有する薬剤ユニット(51)を有し、前記第1範囲は圧搾可能または柔軟であり、前記第2範囲が少なくとも1つの開口を有し、 - 前記薬剤ユニットが少なくとも部分的に配置されている爆発チャンバをさらに有し、前記爆発チャンバ内で発生した圧力が前記薬剤ユニットの前記第1範囲を変形し、 - 前記爆発チャンバ内部に配置されており、作動時に前記爆発チャンバ内で圧力を発生する作動可能なガス発生器(56)をさらに有し、 - 前記ガス発生器を作動するための作動ユニットをさらに有し、 前記爆発チャンバが、容量が可変(64)である自由容量チャンバに接続したガスポート(60)を有することを特徴とする液体用の皮下組織注射システム。2. 前記自由容量チャンバが、内部にピストンが可動に配置されているハウジングによって形成されており、前記ハウジング内での前記ピストンの位置によって、前記爆発チャンバからのガスの受容が可能なシリンダの容量が決定されることを特徴とする請求の範囲1に記載の皮下組織注射システム。3. 前記ガスポートが2〜5mmの断面を持つことを特徴とする請求の範囲1に記載の皮下組織注射システム。4. 前記自由容量チャンバの容量がゼロ〜爆発チャンバの容量の4倍の容量の間で変えられることを特徴とする請求の範囲1または2のいずれか1項に記載の皮下組織注射システム。5. 前記自由容量チャンバが空気孔を有することを特徴とする請求の範囲1または2のいずれか1項に記載の皮下組織注射システム。6. 前記空気孔が0.01〜0.5mmの自由断面を有することを特徴とする請求の範囲5に記載の皮下組織注射システム。7. 前記システムが、前記爆発チャンバと自由容量チャンバの間にフィルタ手段(83)を有することを特徴とする請求の範囲1に記載の皮下組織注射システム。8. 前記フィルタ手段が0.5〜1mmの自由直径を持つ孔を有することを特徴とする請求の範囲7に記載の皮下組織注射システム。9. 全ての孔の総自由直径が、2〜8mmの単一孔と同等の流動範囲を提供することを特徴とする請求の範囲7または8に記載の皮下組織注射システム。10. 前記調節可能な自由容量が、チャネルで接続した第1および第2自由容量に区分されていることを特徴とする請求の範囲1に記載の皮下組織注射システム。11. 前記第1および第2自由容量の少なくとも1つが調節可能であることを特徴とする請求の範囲9に記載の皮下組織注射システム。12. 前記第1自由容量が使用者によって調節可能であり、第2自由容量が製造者によって既に調節されていることを特徴とする請求の範囲11に記載の皮下組織注射システム。13. 前記自由容量チャンバが、内部で傾斜したピストンが運動するハウジングによって形成されており、前記自由容量が最小である際に、前記ハウジングが前記ピストンと合致するよう対応した形に形成されていることを特徴とする請求の範囲1に記載の皮下組織注射システム。14. 前記ハウジングが、第1自由容量と第2自由容量を接続するチャネルを有することを特徴とする請求の範囲13に記載の皮下組織注射システム。15. 前記傾斜したピストンが傾斜部分と円筒形部分を有し、前記チャネルが前記ハウジング内に配置されており、前記ハウジングは前記第1自由容量が最小である際に閉鎖し、前記第1自由容量が増加すると継続的に開口することを特徴とする請求の範囲14に記載の皮下組織注射システム。16. 皮下組織注射用の薬剤ユニットであり、 - 圧搾可能または柔軟である第1範囲と、 - 少なくとも1つの開口を備えた第2範囲と、 - 前記薬剤ユニット内に内容された液体薬剤と、 - 前記少なくとも1つの開口を閉鎖するためのクロージャーとを必須に有し、 前記薬剤ユニットがポリビニルクロライド、ポリエチレン、ポリプロピレンから、またはこれらの混合物のいずれかから成ることを特徴とする皮下組織注射用の薬剤ユニット。17. 前記クロージャーが、所定の破壊点で前記第1または第2範囲と接続していることを特徴とする請求の範囲16に記載の薬剤ユニット。18. 前記第2範囲と前記第1範囲が個別の部品であり、第2範囲が第1範囲によって密封されていることを特徴とする請求の範囲16に記載の薬剤ユニット。19. 経皮注射用の使い捨てモジュールであり、 - 圧搾可能または柔軟である第1範囲と、 - 少なくとも1つの開口を有する第2範囲と、 - 液体薬剤と、 - 少なくとも1つの開口を閉鎖するクロージャーと、 - 包囲チャンバとを有し、前記包囲チャンバ内で、前記範囲の少なくとも1部分が包囲されているために、包囲チャンバ内で発生した圧力が第1範囲を変形し、液体薬剤が前記少なくとも1つの開口を介して放出され、 前記第1、第2範囲がポリビニルクロライド、ポリエチレン、ポリプロピレンから、またはこれらの混合物のいずれかから成ることを特徴とする経皮注射用の使い捨てモジュール。20. 皮下組織注射に使用可能な薬剤ユニットの製造工程であり、 - ノズルユニットの形成段階と、 - 開口端部容器の形成段階と、 - 前記容器への液体薬剤の導入段階と、 - 前記開口端部から前記容器内への前記ノズルユニットの導入段階と、 - 前記ノズルユニット周囲に薬剤容器を形成するための前記開口端部の閉鎖段階と、を有することを特徴とする皮下組織注射に使用可能な薬剤ユニットの製造工程。21. 前記ノズルユニットが射出成形工程において製造されることを特徴とする請求の範囲20に記載の工程。22. 前記開口端部の閉鎖工程において、タブと、前記タブと薬剤ユニットの間の所定の破壊範囲とが形成されることを特徴とする請求の範囲20に記載の工程。23. 前記薬剤容器が真空である間に前記閉鎖工程が行われることを特徴とする請求の範囲20または22のいずれか1項に記載の工程。24. 経皮注射用の薬剤ユニットであり、 - 圧搾可能または柔軟であり、壁材料で形成された第1範囲と、 - 少なくとも1つの開口を有する第2範囲と、 - 液体薬剤と、 - 前記少なくとも1つの開口を閉鎖するためのクロージャーと、を有し、 前記第1、第2範囲が個別の部品から成ることを特徴とする経皮注射用の薬剤ユニット。25. 前記第1範囲を形成する前記壁材料が前記第2範囲を密封することを特徴とする請求の範囲24に記載の薬剤ユニット。26. 前記壁材料が、所定の破壊範囲を介してタブと一体的に接続していることを特徴とする請求の範囲24または25のいずれか1項に記載の薬剤ユニット。27. 前記第1範囲が実質的に平坦な底部と、拡張壁部を介して前記底部と接続している傾斜した壁部とを有することを特徴とする請求の範囲24に記載の薬剤ユニット。28. 前記第2範囲が回転的に対称なノズルと、急激な傾斜とを有することを特徴とする請求の範囲24に記載の薬剤ユニット。29. 前記急激な傾斜が、 r=aexp(bX)によって与えられ、ここで、X=xまたはX=c+dx+ex2+fx3であり、Xが前記ノズル出口におけるX=0で始まる直線座標であり、rが前記ノズルの半径であり、a、b、c、d、e、fが係数であることを特徴とする請求の範囲28に記載の薬剤ユニット。30. 前記係数が、分岐点を有する指数関数を与えるように選択されていることを特徴とする請求の範囲29に記載の薬剤ユニット。31. 前記第2範囲が軟質プラスチックから成り、前記ノズルの少なくとも1部分が、ノズルの外側において、硬質プラスチックから成るリングによって包囲されていることを特徴とする請求の範囲24に記載の薬剤ユニット。32. 皮下組織注射用のハンドルユニットであり、 - 圧搾可能または柔軟であり、壁材料によって形成されている第1範囲と、 - 少なくとも1つの開口を有する第2範囲と、 -液体薬剤と、 -内部に前記第1範囲が設けられた爆発チャンバと、 - 前記爆発チャンバ内で圧力を生じるために前記爆発チャンバ内に配置されているガス発生器と、を有し、 前記第1、第2範囲が個別の部品から成ることを特徴とする皮下組織注射用のハンドルユニット。33. 相互に固定されて液体薬剤用の溝を形成する第1部分(170)と第2部分(171)を有する皮下組織注射用の薬剤ユニットであり、 前記第2部分が、前記第1部分に圧力が付加されると外側に曲がる凹部を有することを特徴とする皮下組織注射用の薬剤ユニット。34. 前記第1部分が凸部を有することを特徴とする請求の範囲33に記載の薬剤ユニット。35. 前記第1および第2部分が相互に溶接されており、前記薬剤ユニットが、前記第1および第2部分の正確な溶接を確実にするための、溝を環状に包囲する厚い部分を有することを特徴とする請求の範囲33に記載の薬剤ユニット。36. 皮下組織注射用のハンドルユニットであり、 - 爆発チャンバと、その内部の爆薬を供給する第1シェルと、 - 刺衝針を設けた第2シェルと、 - 凹部を有し、前記第1、第2シェル間に挟持されている薬剤ユニットと、を有し、 前記凹部が、前記針の先端部の下に配置されており、前記薬剤ユニットに付加された圧力により前記凹部の収縮変形が生じ、これにより針が前記薬剤ユニットを刺衝することを特徴とする皮下組織注射用のハンドルユニット。37. 前記薬剤ユニットがその第1部分に凸部を有し、前記第1部分が、前記薬剤ユニットの圧力による変形時に前記第1ユニットの刺衝を防止することを特徴とする請求の範囲36に記載のハンドルユニット。38. 前記第2シェルが、薬剤ユニットを受容するための溝を有し、凹部を除いた前記第2部分の変形を防止するために第2部分を支持していることを特徴とする請求の範囲36に記載のハンドルユニット。39. 前記薬剤ユニットの凹部と前記第2シェルとによって生じた空間(32)を有し、 前記ハンドルユニットが、前記凹部が前記第2シェル方向に向かって移動した際に、前記空間からガスを逃がすための空気孔(31)を有することを特徴とする請求の範囲36に記載のハンドルユニット。40.皮下組織注射システムであり、 - 薬剤ユニット(51)を有し、前記薬剤ユニットが、注射する液体を内部に貯蔵し、第1、第2範囲を有しており、前記第1範囲が圧搾可能または柔軟であり、第2範囲が少なくとも1つの開口を有し、 - 爆発チャンバ(92)をさらに有し、前記爆発チャンバの少なくとも1部に前記薬剤ユニットが配置されており、前記爆発チャンバ内で発生した圧力が前記薬剤ユニットの前記第1部分を変形し、 - 前記爆発チャンバ(92)内に配置された作動可能なガス発生器(93)をさらに有し、前記作動可能なガス発生器が、作動時に前記爆発チャンバ内で圧力を発生し、 前記爆発チャンバが、前記爆発チャンバ内のガスを制御された方法で逃がすための空気孔を有することを特徴とする皮下組織注射システム。41. 正確な注射を行うための、時間曲線に対する所望の圧力を供給するために、燃焼ガス用の前記システムの流れ抵抗が適用されていることを特徴とする請求の範囲40に記載の皮下組織注射システム。
引用特許:
審査官引用 (4件)
  • 特開昭52-007189
  • 特開昭52-124796
  • 特開昭52-007189
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