特許
J-GLOBAL ID:200903039205045812

複合オブジェクトを持つデータ処理システム

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 森田 寛 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-122557
公開番号(公開出願番号):特開平6-332786
出願日: 1993年05月25日
公開日(公表日): 1994年12月02日
要約:
【要約】【目的】 本発明は,メソッドをもオブジェクトの1つとして取り扱い,静的モデルと動的モデルと機能的モデルとにもとづいて,新しい目的をもった処理要求に対して,個々のオブジェクトを強リンクと弱リンクとを用いて巧みに組み合わせて処理できるようにすることを目的としている。【構成】 与えられた処理要求に対応して,内部スキーマ310内のクラス・スキーマ312によって,機能的モデル431内のオブジェクトを強リンクと弱リンクとを用いて組織化してクラスを生成し,得られたクラスに対応して,インスタンス・スキーマ316によって上記処理要求に対処するインスタンスを生成して実行するようにすると共に,上記クラスやインスタンスを他端局にも転送できるようにしている。
請求項(抜粋):
単一の処理単位および/または単一の処理単位を複合化した複合処理単位をオブジェクトと名付け,当該オブジェクトを組み合わせ,所望される処理を実行する複合オブジェクトを持つデータ処理システムにおいて,実世界をオブジェクト・モデルとみなして把握し,当該実世界を外延的外辞と内包とに対応づけ,内包を情報隠蔽された領域に置き,当該内包を特定するいわばiD情報を外延的外辞と対応づけて構成し,当該外延的外辞に対応づけて,上記実世界を,上記オブジェクトの世界を構成する静的世界と動的世界とで表現しておき,当該静的世界については,静的モデルとして,クラスおよび/または複合クラスを用いてシステムの仕組みを与え,上記動的世界については,動的モデルとして,上記クラスおよび/または複合クラスのインスタンスを用いて当該動的モデルの動きに対応するセッションを与え,上記動的モデルから発生した因果関係を上記静的モデルの中に情報として与えるよう構成してなり,既存および/または新たに生成された複数のメソッドを組み合わせて上記クラスおよび/または複合クラスを構成せしめると共に,当該クラスおよび/または複合クラスの夫々に対応づけて,上記インスタンスを構成して処理を実行するよう構成されてなり,上記既存および/または新たに生成されたメソッドと,上記構成されたクラスおよび/または複合クラスと,上記動的モデルの動きに対応するセッションとを夫々複合オブジェクトとして上記内包に対応する情報隠蔽された領域において機能的モデルとして格納されると共に,当該機能モデルとして上記内包に格納されている夫々の複合オブジェクトを,上記iD情報によって対応づけて利用可能に構成し,上記静的モデルと上記動的モデルとに取り出された複数の複合オブジェクト相互間で,相互の関係を与えるリンクを張って,上記静的モデルと上記動的モデルとを設計しておき,かつ当該リンクの種類として,一方の複合オブジェクトに操作がかかった際に当該リンクによって関係づけられている他方の複合オブジェクトへ操作を自動的に伝搬してゆく強リンクと,一方の複合オブジェクトに操作がかかった際にも上記他方の複合オブジェクトへの操作を伝搬させるか伝搬させないかを指示可能にした弱リンクとをもうけ,上記クラスおよび/または複合クラスを構成し,および/または上記インスタンスを構成して行う処理の実行に当たって,上記リンクの種類にしたがって操作を伝搬させる範囲を設定するようにしたことを特徴とする複合オブジェクトを持つデータ処理システム。

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